関西支部からのお知らせ

最新10回分の記事

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2019年11月15日(金) 実践色彩講座2019第3回開催報告とご案内

実践色彩講座2019「3.姫路城の白壁から学ぶ修復技法と白の魅力」開催報告書(PDF)です。ご覧ください。


1日単位の受講者を募集しています。下記のあと2回、いずれも数名の枠ですが、ぜひ受講を検討してください。


▼ 4.自然色を学ぶ 〜育てる・味わう・測る〜 12月14日(土) 11:00〜16:40 大阪会場

@実践色彩テーブルアート −おいしさをもたらす色彩とは?−  冨田圭子氏(近畿大学) 講演+実演
A花の色の決まり方  細川宗孝氏(近畿大学)
B測色の理論と実践  酒井英樹氏(大阪市立大学)

▼ 5.より戦略的なカラーマーケティング 2月22日(土) 11:00〜16:40 大阪会場

@ファッションデザイン画における色彩の推移と傾向  森下あおい氏(滋賀県立大学)
Aきものと色彩 現代の着物マーケットにおける色彩とデザイン傾向  能口祥子氏(きものカラーコーディネーター協会)講演+実演
B色彩分析とカラーマーケティングの実際(仮)  竹下友美氏(DICカラーデザイン株式会社)


詳細は下段に掲載しています。ご覧ください。

2019年10月17日(木) 実践色彩講座2019第2回開催報告

10月13日(日)開催の「2.アクセシブルデザインでわくわく社会に」の開催報告です。
実践色彩講座2019第2回報告(PDF)をご覧ください。

*11月9日(土)「3.姫路城の白壁から学ぶ修復技法と白の魅力」では、平成だけでなく昭和の大修理の映像も見せていただけることになりました。
またとない機会です。ご期待ください。

1日単位の受講者を募集しています。

2019年10月10日(木) 実践色彩講座10月13日予定通り実施

◆台風が接近していますが、10月13日(日)11:00〜16:40 大阪電気通信大学駅前キャンパス
「2.アクセシブルデザインでワクワク社会に」の講座は予定通り実施します。
<関西支部講座事務局>

2019年10月1日(火) 実践色彩講座2019第1回開催報告

9月28日(土)開催の「1.化粧心理学と照明技法」の開催報告です。
実践色彩講座2019第1回報告(PDF)をご覧ください。

新たな一歩を踏み出した色彩講座。熱気はいちだんと高まっています。
受講者もちろん、講師からも高い評価をいただきました。


*10月13日(日)「2.アクセシブルデザインでわくわく社会に」においては、色タグの実演も予定しています。

*11月9日(土)「3.姫路城の白壁から学ぶ修復技法と白の魅力」では、平成だけでなく昭和の大修理の映像も見せていただけることになりました。
またとない機会です。

ご期待ください。

2019年7月23日(火) 9月開講「実践色彩講座2019<考える,わかる,使える“色彩学”>」

≪日本色彩学会関西支部主催≫
実践色彩講座2019<考える,わかる,使える“色彩学”>
1日単位の受講受付けも始めました.

     *会場までの地図を掲載したPDFの案内もここからダウンロードいただけます。

 ご承知の通り2015年と2016年に学会主催で開催しました色彩講座(基礎編と実践編)は,会員諸氏から非常に高い評価をいただきました.
 近年は異分野領域との融合研究が進み,色彩関連の研究・開発・実装は急速に展開され著しい変化がみられることより,これまでの一連の受講者や会員から実践的な知識や手法を取得できる色彩講座の開講を望む声が多く寄せられました.そうした要望に応えるべく関西支部では講座のワーキンググループを立ち上げ,「誰のための,何のための色彩学」と「もっとワクワク色彩学」をテーマに議論を重ね,この度,実践色彩講座2019を開講する運びとなりました.色彩学のカバーする分野は非常に広いため講義対象を絞ることに大変苦労しましたが,議論に上がった16テーマの中から本講座では「化粧心理学と照明」「アクセシブルデザイン」「自然色」「マーケティング」「白の魅力と城の白壁修復」に関した色彩の実践的活用を取り上げることになりました.今回もさまざまな分野で活躍されている超一級の講師を迎え,色彩学の基礎と応用にも触れながら色彩に関連した最先端の事例を中心に実践的な色彩活用技法について講義します.なお,前2回の色彩講座との連続性を維持するために,5名の講師には再登場いただきます.本講座は色彩における基礎力と実践力に加え,創発力を得て強靭な色彩活用力を会得いただけるよう構成しました.
 既に社会で活躍されている技術者,カラーコーディネーター,色彩教育普及関係者はもちろん,大学や研究所等で色彩学を専門とする方にも受講をお勧めします.奮ってご参加ください.なお,修了条件を満たされた方には,修了証書を授与します.

◆特典を設けました◆
 全講座を受講された方,1日単位の講座を3講座以上受講された方には,4月上旬に開催します特別講座に無料招待いたします.受講者のみなさんの希望(アンケート調査を実施)を考慮した講師と,実行委員会が人選した講師による,きわめてユニークな企画にチャレンジします.ご期待ください.

関西支部長 / 実行委員長 森本 一成


期 間:2019年9月〜2020年2月の土曜日または日曜日(終日)全5回
    <9/28(大阪), 10/13(大阪), 11/9(姫路), 12/14(大阪), 2/22(大阪)>
時 間:
大阪会場 1時限目(90分 11:00〜12:30)  昼食・休憩(60分 12:30〜13:30)
     2時限目(90分 13:30〜15:00)  3時限目(90分 15:10〜16:40)
姫路会場 1時限目(75分 11:00〜12:15)  昼食交流会(60分 12:30〜13:30)
     2時限目(75分 13:30〜14:45)  3時限目(姫路城見学会 15:00〜17:00)

会 場:大阪会場:大阪電気通信大学駅前キャンパス(京阪本線寝屋川市駅 徒歩3分)
         https://www.osakac.ac.jp/institution/campus/access/
    姫路会場:姫路護国神社 護国会館(JR姫路駅から 徒歩12分)
         http://www.himeji-gokoku.jp/keidai.html

定 員:40 名(定員になりしだい締切ります.学生枠は10名)

<受講料>
◆全講座受講:会員 50,000円  非会員 70,000円  学生30,000円(学生・院生で40歳以下)
   *上記費用には,レジュメ,姫路会場の昼食交流会費,姫路城入城料,消費税が含まれています.
   *協賛団体の会員も会員価格になります.
   *万一欠席された場合,当該のレジュメは後日お受け取りいただけます.
◆1日受講:9/28,10/13,12/14,2/22の受講希望(大阪会場:レジュメ,消費税を含む)
       会員 13,000円  非会員 18,000円  学生7,000円(学生・院生で40歳以下)  
      11/9の受講希望(姫路会場:レジュメ,昼食交流会費,姫路城入城料,消費税を含む)
       会員 15,000円  非会員 20,000円  学生9,000円(学生・院生で40歳以下)  
   *協賛団体の会員も会員価格になります.

修了証書:授与します.

申 込:メールの件名は「実践色彩講座2019受講希望」とし,氏名・会員種別(正・賛助・学生・非会員,協賛団体会員の場合は団体名も)・連絡先を明記し下記までお申込みください.
    日本色彩学会関西支部 tsujino@gold.ocn.ne.jp 実行委員:辻埜まで

受講料納付:受講を受理した受講者には電子請求書をメールでお送りします.請求書が届きしだい<日本色彩学会 関西支部口座>にお振り込みください.振込先の詳細は請求書に記載します.なお,会場の受付でお支払いの場合はその旨お知らせください.

<協 賛> 順不同敬称略,一部依頼中を含む
一般社団法人色材協会 / 一般社団法人照明学会 / 一般社団法人日本家政学会 / 一般社団法人日本塗料工業会 / 一般社団法人日本人間工学会 / 特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構 / 特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会 / 日本感性工学会 / 日本視覚学会 / 日本化粧品技術者会 / 特定非営利活動法人人間中心設計推進機構 / サービス学会

<講義概要>
▼ 1.化粧心理学と照明技法 9月28日(土) 11:00〜16:40 大阪会場

@心理学的観点から見る化粧行為の意味  木戸彩恵氏(関西大学)
キーワード:化粧行為,心理学,意味  概要:化粧(スキンケア/メイクアップ)は多くの人が日常で実践している行為です.スキンケアを含むと,実態としては男女ともに化粧品を使用しています.しかし,一般的に男性は自分が化粧をしているとは認識していないものです.化粧行為の意味づけにジェンダーによる文化差があることを,インタビューデータをもとに示すとともに,心理学的な研究知見をもとに日常で実践される化粧行為の意味について説明します.

A肌を美しく演色する照明と化粧照明技法  岩井 彌氏(パナソニック株式会社)講演+実習
キーワード:LED,演色,照明技法  概要:今では,照明器具の出荷台数の95%を占める光源となっているLED.そのLEDは分光分布の制御が比較的容易であるという長所がある一方で,発光面積の小ささゆえに眩しさを感じやすいという短所も持っている光源です.これらLEDの特徴を解説すると共に,LEDの特徴を活かした日本人の肌を美しく演出する光色と化粧に適した照明技法を,実際にデモを通じて体感していただく予定です.

B色彩家のための化粧心理学  山田雅子氏(埼玉女子短期大学)
キーワード:ジェンダー,美しさ,肌色観  概要:化粧において,肌は非常に強い存在感を持つ.物理的な面積のみならず,人物の印象に及ぼす心理的影響も大きく,更には美しさの評価にも深く関ります.本講座では,ジェンダー(社会的性差)と美しさを軸に,心理学的見地より,日本人の肌の色に対する認識の特徴について解説します.また,各種実験・調査から得られた肌をめぐる価値観を紹介し,受講者の皆さまと共に,私たちを取り巻く現代の特徴を見渡してみたいと考えます.

▼ 2.アクセシブルデザインでワクワク社会に 10月13日(日) 11:00〜16:40 大阪会場

@ UDの必須基礎知識としての知覚特性と情報処理機構  篠田博之氏(立命館大学)
キーワード:知覚特性,情報処理機構,視覚形成  概要:ユニバーサルデザインを扱う上で必須の,人の知覚特性と特徴的な情報処理について講義します.私たちは外界情報の「何」を必要とし,それを「どのよう」に獲得し,活用するのか.そのツボを押さえないと,UDが単なるテクノロジーの押し付けや独りよがりのデザインに陥ります.講座では,乳幼児や開眼手術後の先天盲の視覚形成過程,不都合を気付かせない情報処理機構,言語を用いない乳幼児の知覚研究手法についても解説します.

A色覚異常を持つ人の日常生活における不便益  河本健一郎氏(川崎医療福祉大学)
キーワード:色覚,QOL,カラーUD  概要:色覚異常を持つ人の場合,正常者とは異なる色の識別を行うことがあり,このことが日常生活における色の利用への不便益につながることもあります.ここでは,それら不利益の例を紹介するとともに,不便益を軽減するカラーUDの利用について考えたいと思います.その中では色覚特性との関連,色覚検査の有効性についても触れる予定です.

B色を楽しむアクセシブルデザイン −触って分かる衣服の色タグ“いろポチ”−  佐川 賢氏(産業技術総合研究所)講演+実演
キーワード:全盲視覚障害者,色相環,触覚タグ  概要:色を楽しむには,見なくてはいけないだろうか.全盲の視覚障害者でも,色に興味を持ち,色を楽しんでいる.特に女性は毎朝どの色の服をコーディネートするか,ワクワクする悩みを有する.そこで開発されたのが″いろポチ”.基本色10色の色相環を触覚ドットで置き換え,そのうちの一つを繰り抜いて色を知らせる.色と色の関係性が分かるので配色ができる.ここが最大の利点.その開発の経緯と実際の“いろポチ″タグを紹介します.

▼ 3.姫路城の白壁から学ぶ修復技法と白の魅力 11月9日(土) 11:00〜17:00 姫路会場

@白色度 −白はカラフル−  片山一郎氏(近畿大学)
キーワード:知覚白色度,色みと白さの関係,明るさ感  概要:白紙や白布などは,知覚的な白さを向上させるために,大抵の場合,蛍光増白剤が添加されています.しかし,蛍光増白剤を添加すると,無彩色を通り越して測色的には青みを帯びます.色みが付くと白さが低下するはずですが,実際には増白効果が得られます.本講義では,色彩の教科書には詳しく載っていない白色の不思議な世界について解説します.

<昼食交流会> 部屋の窓からお城と堀がのぞめます.会場の都合でお弁当ですが,気のあう仲間と,また講師や実行委員の先生方をまじえ,ワクワク感のあるひとときを.

A最新技術と古来技術とのコラボレーション  野崎信雄氏(元 鹿島建設株式会社姫路城大天守保存修理工事事務所総合所長) 
キーワード:制約の中での創意工夫,見学兼用の作業施設,伝統技術の継承,耐久性・耐候性及び耐震性の向上  概要:国宝で世界遺産の姫路城.建造物と地形に極めて複雑な条件がありました.文化財保護のため地面下は触ってはならないし,消防法による火気の使用は禁止.また,世界遺産におけるユネスコのヴェニス憲章により「形状・材料・工法(仕様)・位置の不変」の原則もありました.これら多くの制約に対応し,更に伝統技術の継承と,従来より少しでも長く現状維持ができるようになど,数々の創意工夫を重ねた工事内容を紹介します.

B姫路城(白鷺城)見学会 
城内の護国神社から,世界文化遺産・国宝の姫路城に移動します.白漆喰総塗籠造りの『愛称』白鷺城をじっくりご見学ください.なお,城内にエレベーター等の設備はありません.動きやすい服装でご参加ください.

▼ 4.自然色を学ぶ 〜育てる・味わう・測る〜 12月14日(土) 11:00〜16:40 大阪会場

@実践色彩テーブルアート −おいしさをもたらす色彩とは?−  冨田圭子氏(近畿大学) 講演+実演
キーワード:おいしさ,食欲,食文化  概要:食卓の上には,料理の他にも様々な色のテーブルウェアが置かれている.それらの色や配色によって,我々の感性が刺激され,気分を高揚・鎮静させるなどの変化がもたらされます.しかし,もともと食べ物は植物や動物であり,自然の産物です.それらを調理・加工し,相応しい色のテーブルウェアや照明と組み合わせることで,自然界にはない「おいしさ」を演出することができます.本講座では,おいしさと色の関係や,食文化的側面から見た色の使い方などについても触れ,食事をおいしく魅せるためのテーブルアートの実際をご紹介させて頂きます.

A花の色の決まり方  細川宗孝氏(近畿大学)
キーワード:花色,花の構造,生活  概要:花の色(見え方)はどのように多様化してきたのだろう.人類は,花の大きさや色素の種類だけでは満足できず,細胞の構造や細胞の中の粒子が花色に及ぼす効果にまで着目し,花を改良してきました.遺伝子レベルでの花色の発現メカニズムが明らかにされ,新しい花が次々と生み出されるようになりました.「変わりものを選び出す」,ことから「変わりものを作る」時代になったと言えます.花の色の発現機構についてお話しし,人と花との関わりについても触れる予定です.

B測色の理論と実践  酒井英樹氏(大阪市立大学)
キーワード:照明・受光条件,SCE/SCI,工業規格  概要:物体の色を測定するには,工業規格で定められた照明・受光条件を満たすことが望ましく,平らな試料面であれば,規格に準拠した市販の接触式色彩計を用いればよい.しかし,食品や花など,複雑な形状の試料をそのままの形で測定するには,非接触式の色彩輝度計(簡易にはデジタルカメラ)を使う必要があり,その場合,照明を別途用意しなければならず,一般的に測定精度を担保することが難しい.本講座では,照明・受光条件を満たすことの重要性と,複雑形状物の測色法を解説します.

▼ 5.より戦略的なカラーマーケティング 2月22日(土) 11:00〜16:40 大阪会場

@ファッションデザイン画における色彩の推移と傾向  森下あおい氏(滋賀県立大学)
キーワード:ファッションデザイン画,定量的分析,服のかたちと色彩  概要:独特のデフォルメされた形や大胆な配色が表現されている,日本を代表するファッションデザインコンテスト(装苑賞)のデザイン画を資料として,1970年代〜現代までの色彩の推移や特性を紹介します.またデザイナーのとらえる色彩の客観性や,服のかたちが導く色彩について解説します.

Aきものと色彩 現代の着物マーケットにおける色彩とデザイン傾向  能口祥子氏(きものカラーコーディネーター協会)講演+実演
キーワード:きもの,色彩とデザイン,日本の色  概要:主に明治〜現代のきものの色やデザインにおける美意識の変遷と,現状の着物マーケットについて解説します. 日本の伝統工芸や職人がおりなす美しい色や技も紹介します.

B色彩分析とカラーマーケティングの実際(仮)  竹下友美氏(DICカラーデザイン株式会社)
キーワード:色彩分析,カラーイメージ調査,カラーマーケティング  概要:商品企画やデザインに色彩を効果的に活用するためのカラーマーケティングの視点をはじめ,色彩の調査・分析手法についてご紹介します.商品パッケージの市場調査,消費者の嗜好や感性と深く関わるカラーイメージ調査等,具体的な調査事例を基に解説します.

<実行委員>
委員長:森本一成
委 員:北口紗織,篠田博之,高田瑠美子,辻埜孝之,土居元紀,冨田圭子,西 省吾,能口祥子,松田博子,山田正之,山下明美,山本暁美

2019年4月22日(月) 関西支部開催イベントの報告記事を掲載しました

関西支部開催の下記イベントの詳細な報告記事を掲載(リンク)しました。
是非、ご覧下さい。

*平成30年度関西支部総会・苧阪直行先生日本色彩学会賞受賞記念特別講演会(2019年4月6日(土)大阪電気通信大学駅前キャンパスにて開催)


*新春講演会「匠の技の保存継承」(2019年1月12日(土)京都工芸繊維大学にて開催)

*関西支部大会<オープンカラーラボと研究発表会> 「3色で楽しむ学びの場」(2019年3月2日(土)大阪電気通信大学にて開催。同大学と共催)

*吉村耕治先生の日本色彩学会関西支部長としての活動並びに辻埜孝之氏の長年にわたる日本色彩学会関西支部役員としての功労に対する謝恩会( 2019年3月2日(土)支部大会後、開催)

2019年3月8日(金) 平成30年度総会・特別講演会<4/6>ご案内

日本色彩学会関西支部平成30年度総会・特別講演会ご案内

関西支部では標記総会・特別講演会を下記のとおり開催いたします。第22回色彩学会賞を受賞された苧阪直行先生に受賞記念特別講演をお願い致しました。高次脳における色彩情報処理について議論できるまたとない機会です。また、次年度事業に関しましては、会員からご提案のありました色彩講座を新規に企画しております。ご出席賜りますようお願い申し上げます。 <支部長 森本一成>

日 時:2019年4月6日(土)14:00~17:00
場 所:大阪電気通信大学 駅前キャンパス(京阪本線 寝屋川市駅下車3 分)

◇関西支部総会 14:10〜14:50

議題:
(1)平成30年度事業報告
(2)平成30年度決算報告
(3)2019年度事業計画
(4)2019年度予算案
(5)その他

◇特別講演 15:00〜17:00

<色彩学会賞受賞記念特別講演>
 
苧阪 直行 氏(京都大学名誉教授)「色彩感情の脳内メカニズム」
 
色彩感情が私たちの生活にもたらす意味については、オリバー・サックスが「色のない島」で描いた遺伝子疾患による色覚障害の人々の経験、あるいは事故による脳の障害で後天的に色彩の意識を失った画家、さらにはバーリンとケイの「色彩基本語」における色のカテゴリ形成における言語の影響などが多くのことを教えてくれる。色はどのように記憶され、感情とどのように結びつきながら想起されるのかを、色彩調和や好悪の判断などの脳のはたらきを通してみてゆきたい。

略歴 :1976京都大学大学院文学研究科実験心理学修了、追手門学院大学助教授、京都大学教授、特任教授を経て名誉教授。日本学士院会員、大阪大学脳情報通信融合研究センター招聘教授、2000年日本色彩学会会長

参加費:会員2,000円,学生・院生1,000円,非会員3,000円

申 込:参加希望者は、当日参加も可能ですが、あらかじめe-mailにて、件名を「関西支部総会・特別講演会 参加」とし、参加者名、会員あるいは非会員を明記のうえ下記までお申込みください。
日本色彩学会関西支部(辻埜) e−mail:tsujino@gold.ocn.ne.jp
〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-3-14-1002 Tel. 06-6231-4071 Fax. 06-6231-4073

2019年2月14日(木) 関西支部大会(3/2)<オープンカラーラボと研究発表会> 「3色で楽しむ学びの場」 一般参加者(聴講・見学)募集

[PDF版はここをクリックしてください]

平成30年度日本色彩学会関西支部大会<オープンカラーラボと研究発表会>
<3色で楽しむ学びの場> 一般参加者(聴講・見学)募集
(関西支部第3回西日本活性化事業)
関西支部長 森本一成
*詳細は<2019関西支部大会ご案内>のPDFをご覧ください。

 2019年3月2日(土)に平成30年度関西支部大会を開催いたします。昨年から始めたオープンカラーラボは大変好評でしたので今年も企画しました。また、従来の研究発表に加えて、今回は特別講演「色彩とヒューマンインタフェース ― 楽しいカラーBADUIの世界 ―」を企画しました。これらの3つの企画は、多様な色彩研究領域の交流と融合を実現し、3つの側面から色彩に関する議論を深めることのできる、いわゆる「3色(側面)で楽しむ学びの場」を提供するものです。また、本企画は関西支部が実施する第3回西日本活性化事業として行うもので、現会員並びに将来の会員を対象にした有意義な企画になるものと考えています。
 今年も発表・展示等の参加各位の情報を「カラーラボカタログ」集として発行し、一般の参加者にも提供いたします。多くのご参加を期待しています。

日 時:2019年3月2日(土)10:00〜18:00 (受付 9:30から)
会 場:大阪電気通信大学駅前キャンパス(京阪本線 寝屋川市駅下車3分)

【関西支部大会プログラム】

◆研究発表会 10:05〜11:25
@ 視覚特性に基づく景観画像の階調制御 片野坂拓人、西 省吾(大阪電気通信大学)
A DCGANを用いた色素斑形状自動生成と皮膚画像への合成 土居元紀、伊藤紘輝、西 省吾、来海 暁(大阪電気通信大学)
B 種々の光源下での新旧JIS安全色票の見え方と順応に関する考察 田村繁治(産業技術総合研究所)、茂里 康(和歌山県立医科大学)
C 反対語の色の連想に関する300名のアンケート調査結果―国際比較のために― 吉村耕治(関西外国語大学短大部名誉教授)、山田有子(挿絵画家・色彩講師)、桑野優子(カラープランナー)、齊藤美雪(日本こども色彩協会)
D 色彩調和判断に関わる脳機能解析 池田尊司(金沢大学)、苧阪直行(京都大学)、苧阪満里子(情報通信研究機構)

◆オープンカラーラボ・プレゼンテーション(1)11:30〜12:30
*大阪電気通信大学情報学研究所 *金沢大学子どものこころの発達研究センター
*関西大学総合情報学部 浅野 晃ゼミ *京都工芸繊維大学美術工芸資料館蔵染織関連資料調査研究会

◆特別講演 13:30〜14:30
「色彩とヒューマンインタフェース ― 楽しいカラーBADUIの世界 ―」中村聡史 教授(明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科)

◆オープンカラーラボ・プレゼンテーション(2)14:40〜16:00
*エックスライト社 *コニカミノルタジャパン株式会社
*一般社団法人 TOCOL *株式会社トプコンテクノハウス
*株式会社分光応用技術研究所

◆オープンカラーラボ・プレゼンテーション(3)16:10〜17:30
*北口紗織研究室 *篠田博之研究室
*須長正治研究室 *山内泰樹研究室
*吉村色彩文化研究所

参加費:会員3,000円 学生・院生1,000円 非会員4,000円
*上記の金額を研究発表者、オープンカラーラボプレゼンター、聴講・見学参加者など、皆様から申し受けます。ただし、企業参加枠で有料参加されています各社(5社・法人)様には1名に限り参加費は無料です。

申 込:件名を「関西支部大会参加」とし、氏名・所属・連絡先・e-mail・会員/非会員を明記の上、下記までお申込みください。支部大会全体の参加人数等を把握いたしたく、当日参加も可能ですが、2月末までにお申し込みいただけますと幸甚です。
日本色彩学会関西支部(辻埜) e-mail:tsujino@gold.ocn.ne.jp Tel.06-6231-4071


2019年1月30日(水) 新春講演会「匠の技の保存継承」報告

[PDF版はここをクリックしてください]

新春講演会「匠の技の保存継承」報告

 日本色彩学会創設70 周年記念として関西支部は2019 年1月12 日に京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパスにおいて新春講演会を開催した。講師らが2004 年から科学研究費を得て行ってきた伝統産業技能の保存と継承に関する研究成果の一部を紹介した。参加者は39 名であった。講演と質疑の内容を報告する。


・森本一成(京都工芸繊維大学 名誉教授)「技能の保存継承のための技能素からのアプローチ」

 技能に潜む勘やコツを明らかにする方法や、技能を容易に伝承するための理解しやすく動作等を提示する手法の開発が待たれている。本講演では、技能素による技能の保存継承の考え方について述べた。まず、技術・技能の保存継承の実態を分析し、技能の伝承が進まない原因として技能伝承が評価されないため技能伝承のモチベーションが弱いこと、作業のビデオ録画をしたが使われていないこと、科学的な解析やデータベース化がなされていないことなど多くの指摘がされていることを述べた。次に、2019 年度から職人の技をAI で分析し保存する取組みを行うとの報道(総務省)もあることなどから、今後は技術・技能伝承を進める方法の確立と有用なビッグデータを収集するための技能の計測データの標準化が必要になることを述べた。また、暗黙知の言語による形式知化に加えて、数値データでの表現ならびに両者の関連性の分析の必要性も指摘した。さらに、これまで進めてきた技能の保存継承のための多機能アーカイブの構築について説明した。そこでは、生体信号(筋電図・脳波・心電図・眼球運動・血流など)と3次元動作データとの関連性の分析を行うとともに、タイミングやリズムの定量的評価も行った。また、生理計測と並行して作業時の発話プロトコルの収集、心理的計測データも取得し、技能の分析に用いた。高度な技能の基礎的要素である技能素に関しては、「間」「按配」「タメ」「キレ」に着目した。例えば、共同研究者の宝珍輝尚教授が茶道のお点前を対象として「間」に着目し、基本動作が低次の周波数成分のみで比較的容易に抽出が可能なことを明らかにしたことなどを紹介した。加えて、その他の本学の共同研究者3 名の研究成果の一部も紹介した。岡夏樹教授(伝統技能の「間」と「案配」を活用したロボット技術)、小山恵美教授(技能の習熟過程における脳波等の計測)、荒木雅弘准教授(エージェントによる動作実演と音声コマンドによる動作学習支援システム)。


・芳田哲也(京都工芸繊維大学 教授)「動作計測や心理的計測から明らかになった匠の技(土壁、お茶、和菓子など)の特徴」

 匠の技は対象によって特徴が異なるため、ある特定の測定だけでそれを捉えることはできない。本講演では、複数の匠から得た身体動作データ、筋電などの生理的データ等から高度熟練技能者における「匠の技」を詳細に観察し、作業や動作時の特徴について解説した。 匠の技には、@「再現性が高い」A「作業時には一定のリズム(間)がある」B「作業姿勢が良い」C「よく見ている」D「作業状況や自然環境の変化に適応している」など、高度熟練技能に共通する作業時の特徴がみられ、さらにE「匠の技」を有する親方のほとんどは安定・積極型の性格を有し、長年の人生経験から「人格者」として完成された性格である親方が弟子を育てていることが推察された。これらの特徴は、匠の技の作業動作はリズミカルで連続しており、その繰り返しによる試行錯誤から疲労が少なく効率の良い作業姿勢を獲得していることが原因と考えられる。さらに完璧に近い製品を作るためには、自然環境を利用し臨機応変に作業内容を調節することも匠の技の重要な要素である。
 講演後のフロアーからの質問では「一定のリズム(間)」に関する内容が多く、間の定義や意義等の有意義な議論が行われた。また、熟練者と素人を比較するのではなく、弟子と親方との比較も重要であるとの意見もあった。本研究で示したデータは素人が匠の技を獲得するための第1歩として、匠の技を理解し実践するために有効活用できると考える。匠の技をある程度身につけた弟子が親方に近づき追い抜くには、本人の努力と創意工夫が必要と多くの親方は考えているようである。弟子が親方に近づく技の獲得過程を本研究で用いた実験・調査方法を用いて解明するのは容易ではなく、今後の更なる研究の推進が必要と考える。


・野宮浩揮(京都工芸繊維大学 准教授)「お点前の動作の特徴解析とビデオへのアノテーション挿入・表示システム」

 技能の保存・継承のためには、様々な計測データを適切にアーカイブ化して保存することが重要である。さらに、単にデータを保存するだけでなく、それぞれの技能における重要な動作の特徴を解析し、明らかにすることによって、技能習得の支援につなげることも肝要である。本講演では、はじめに、モーションキャプチャにより取得したお点前の動作について、データを簡潔な形でアーカイブ化するためのデータ処理手法と、機械学習を用いて、お点前における動作の特徴を解析した結果について述べた。
モーションキャプチャデータから得られる3 次元空間上で表される身体の各部位の座標の時系列データを量子化することにより、動作の特徴をできるだけ維持しつつ、データ量が少なく、簡潔なデータに変換する手法を示した。このデータを用いて、機械学習により、お点前の基本動作を識別する決定木モデルを構築した結果を示した。構築した識別モデルからは、柄杓や帛紗を用いた動作は比較的特徴を捉えられている一方、「間」は特徴を捉えることが難しいことが明らかになった。
 次に、熟練者と非熟練者の違いや、「キレ」の有無による違いなどを人手により確認するためのビデオへのアノテーション挿入・表示システムについて解説した。2 種類のビデオを同時に再生し、それぞれのビデオに対して、現在どのような動作をしているかということや、「タメ」や「キレ」が生じていることをリアルタイムにビデオに重ねて表示するデモを行った。
 講演後の質問として、モーションキャプチャデータの原点の位置に関する問いがあった。現状、原点の位置はキャプチャシステムから得られるものをそのまま用いているが、質問の際の指摘にあったように、身体部位のうち、位置の基準となる部位を原点とすることにより、動作の特徴をより良く捉えられるようになる可能性があると考えられるため、今後の検討が必要であると考える。また、本講演で扱ったモーションキャプチャデータは、実質的に技能者のみがお点前の動作を行うものであったが、「間」をはじめとした多くの動作については、技能者だけでなく、もてなす相手の存在も非常に重要である点についての指摘があったため、今後はこれらも考慮して、より適切な動作の分析を行っていく必要があると考えられる。


・渋谷 雄(京都工芸繊維大学 教授)「技能習得支援のための仮想鏡システムと技能の保存継承のこれから」

 身体動作の学習支援システムとして開発した「仮想鏡」について、システム構成及び表示内容を、ビデオを交えながら説明した。鏡を見るかのようにして学習するというコンセプトは理解いただいたと感じている。なお、質疑において、「仮想鏡では、学習者と教育者の大きさ(サイズ合わせ)はどうしているのか?」に対する当日の私の回答は不十分であり、後日確認したところ、学習者の肩の位置に記録済みの先生の肩の位置を合わせており、近似的ではあるが先生の大きさも補正していた。また、「タイミングを音で教示するのは良いが、どのような音か聞かせて欲しかった。」というリクエストには準備不足のため応えることが出来ず申し訳なかった。
 なお、「仮想鏡」について更に補足させていただく。「仮想鏡」は、動作学習を支援するシステムである。「仮想鏡」では、モーションキャプチャ装置を用いて手本とする動作、教師動作を記録しておき、学習者の動作の映像に学習者自身の骨格と教師動作の骨格を重畳してリアルタイムに表示する。重畳表示により、複数の対象に注意を向ける必要がなくなり、動作を実践しつつ誤りの確認が行いやすくなる。また、効果的な学習のために、誤りの確認を行いやすくすることに加え、動作の大事な部分を意識して学習することが出来るようにしている。関連研究では、熟練者とそうでない人の動作における差は、身体部位が動きだすときや身体部位の静止にみられるという報告がなされており、動作学習を支援するためには動き出してからの関節位置の変化やそのタイミングを学習できる必要があると言える。そこで、「仮想鏡」では、矢印により動き出し、骨格モデルの色の変化により停止を可視化している。これら可視化を行うことにより、単に重畳表示を行う場合よりも効果的に動作を学習できる。さらに、音の再生開始タイミングで動作の開始を、再生停止で動作の停止し、周波数の変化により速度の変化を提示する。
高速になるほど高音を再生するとし、300~1500Hz の範囲の音を提示する。

(総合討論) 講演内容について意見交換と質疑応答が行われた。その一部を紹介する。
・漆の色の計測について、用いた計測法では漆表面の凹凸の影響を受けるので注意が必要との指摘があった。計測器の特性を理解して計測することの重要性の指摘であった。
・複数のジャンルの職人の計測をしているが、計測の承諾はどのようにしているのかとの質問があった。確かにこのプロジェクトを始めるに際して技が数値化されることに危機感をもたれる方もいたが、何度も足を運び技の保存継承の重要性を説明し理解してもらった。
・講演で紹介された技能者の事例は動作する側の計測であったが、対象物の方にセンサーをつける必要性について指摘があった。操作対象物の変化に応じて動作をするのであるから、対象物の変化と動作の関係を調べることの重要性は認識しているが、対象物が変形することなどにより計測が困難なため手つかずの状態である。
・「仮想鏡」における音の効果について質問があった。ステレオタイプの利用やマルチモーダルインタフェースにすることで一般的にわかりやすさは向上する。音の種類に関しては、操作音や警報音に関する標準化はされているが技能の学習用システムに使う音や色の変化に関する標準化は全く検討されていないので、今後の課題である。また、操作と表示インタフェースの設計にも検討が必要と考えている。
・技能の学習には型の習得が重要ではないかとの指摘があった。全くその通りでビデオ映像だけでなく身体動作の位置データや生理的データとの関連を検討できることが必要と考えているが、型が技の心を作るという視点での心の計測は未開拓の領域である。
・技能の保存継承の今後について、講演で紹介した雰囲気計測装置で何を計測するのかとの質問があった。技能者は対象と対話をしながら作業するが、その時の技能者の持つ雰囲気(表情や息遣いなど)が重要と考えている。また、作業環境も雰囲気と捉え技能に与える影響も考慮する必要がある。その理由は講演でも述べたが、技能者から実験室ではなく実際の作業場でないと真の技能の測定はできないと指摘された。
2019.01.23

2018年11月27日(火) 新春講演会「匠の技の保存継承」2019/1/12

日本色彩学会創設70周年記念
新春講演会「匠の技の保存継承」のご案内

 新春にふさわしく,日本の伝統産業の技術と最先端のAIとを結びつける関西ならではの研究を紹介します.匠の技の保存継承は今なお継続した課題です.総務省は古くからの技術をもつ職人の技をAIで分析・保存する取り組みを2019年度から行うとの報道がありました.本講演では,科学研究費を得て行ってきた伝統産業技能の保存と継承に関する研究成果の一部を紹介します.計測や解析手法などを色彩科学,色彩工学の研究・調査に役立て頂ければ幸いです.   関西支部長 森本 一成
         

日 時:2019年1月12日(土)13:30〜17:00 (受付開始13:00〜)
場 所:京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 60周年記念館 2階 大会議室
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」下車,徒歩約8分 <「松ヶ崎駅」の「出口1」から右(東)へ約400m,四つ目の信号を右(南)へ約180m> https://www.kit.ac.jp/uni_index/access/

主 催:日本色彩学会関西支部
協 賛:照明学会,ヒューマンインタフェース学会,日本光学会,日本分光学会,日本視覚学会,日本写真学会,日本感性工学会,日本心理学会,日本人間工学会,日本画像学会,日本塗料工業会,日本化粧品技術者会,映像情報メディア学会,画像電子学会,カラーユニバーサルデザイン機構,電子情報通信学会,色材協会ほか
<順不同敬称略,依頼中を含む>

講 演:
13:30〜14:00 森本一成 氏(京都工芸繊維大学 名誉教授)
「技能の保存継承のための技能素からのアプローチ」
 匠の技に潜む勘やコツを含む機微を明らかにする方法や,この技を容易に伝承したり,理解したりしやすく提示する手法の開発が待たれている.本講演では,2004年から科学研究費を得て行ってきた技能素による匠の技の保存継承の考え方について述べる.

14:00〜14:30 芳田哲也 氏( 京都工芸繊維大学 基盤科学系 教授)
「動作計測や心理的計測から明らかになった匠の技(土壁,お茶,和菓子など)の特徴」
 匠の技は対象によって特徴が異なるため,ある特定の測定だけでそれを捉えることはできない.本講演では,複数の匠から得た身体動作データ,筋電などの生理的データ,力の入れ方などの力学的データ,インタビュー等のデータの統合的な解析により明らかとなった匠の技の特徴を述べる.

14:30〜15:00 野宮浩揮 氏(京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系 准教授)
「お点前の動作の特徴解析とビデオへのアノテーション挿入・表示システム」
 お手前はおもてなしのこころが技能の源にあると考える.本講演では,お点前の技を例に,モーションキャプチャデータに対するAIを用いた匠の技の特徴解析ならびにアーカイブ化について述べる.また,技能の解析,伝承,学習のためのビデオへのアノテーション挿入・表示システム例を紹介する.

15:15〜15:45 渋谷 雄 氏(京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系 教授)
「技能習得支援のための仮想鏡システムと技能の保存継承のこれから」
 匠の技の伝承は非常に難しい課題である.本講演では,匠の技に関するアーカイブデータを動的に構造化する技術と技能の習得を支援するシステムの開発例として仮想鏡システムを紹介し,技能の保存継承のこれからについて述べる.

15:45〜16:30 総合討論

参加費:会員/3,000円 会員外/4,000円 学生/1,000円(協賛学協会員は会員扱い)  
(講演会当日に申し受けます)
申 込:参加希望者は,件名を“新春講演会「匠の技の保存継承」参加”とし,参加者名,会員あるいは非会員,学生を明記のうえ,e-mailにて下記までお申込みください.
日本色彩学会関西支部(辻埜) e-mail : tsujino@gold.ocn.ne.jp  Tel.06-6231-4071

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