環境色彩研究会からのお知らせ

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2019年11月25日(月) 景色通信Vol.74『その先の銀座へ』

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景色通信Vol.74
『その先の銀座へ』

 東京銀座のまち並みを駆け抜ける選手たちが、世界中の人々に感動をあたえた。こんなニュースの見出しには触れることはできないのか?
2020年開幕の東京オリンピック・パラリンピックでは、是非ともたくさんの東京の景色を先進の映像技術で余すところなく紹介してほしいと思う。
 花形といえるマラソンの競技が突然、札幌開催に変更されてしまった。アスリートにとって良い結果をもたらすことを願うばかりだ。
 オリンピックの中でマラソンは、映像メディアを通して街の雰囲気を体感することができる競技でもある。観衆はアスリートたちを応援するだけでなく、開催する街の風土や景観を存分に味わえる喜びがある。生きているまちの息づかいやダイナミックな変化を感じてみたい。
 今でも華やかで美しい銀座のまち並みが、たくさんの人を魅了しつづけているのは理由がある。景観形成へのこだわりや努力が代々受け継がれてきているからだ。まちを愛し続けるということは、文化をつくり人を集める力になる。
銀ブラの時代から変わらない、銀座らしさにこだわりを持ち続けるまちづくり。
 いつかまた訪ねたいまちGINZA 。(加藤進久)


銀座のど真ん中を歩く。大通り広場がどこまでも続いているかのようだ。


ここはどこなんだ? GINZAだ。歩けば気持まで洒落てくる。


銀ブラの途中で一休み。緑樹の効果も上手に活かした空間だ。


文化の香りは小路地にも漂っている。銀座の裏通りの魅力

2019年11月7日(木) 景色通信Vol.73『新潟・塩沢宿の雁木の町並み』

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景色通信Vol.73
『新潟・塩沢宿の雁木の町並み』

 塩沢宿は、江戸と越後を結ぶ三国街道沿いの宿場町として栄え、特産品である重要無形文化財の越後上布や、塩沢紬などの織物の産地として発展してきました。また、全国有数の豪雪地として知られています。
 南魚沼市塩沢地区の三国街道塩沢宿「牧之通り(ぼくしどおり)」は、「北越雪譜」の著者鈴木牧之にちなんで命名された通りで、道路改良事業を機に「雪国の歴史と文化を活かすまちづくり」をテーマに塩沢らしい誇れる街づくりを目指して、地域住民が一体となり取組み、雪国特有の雁木の町並みの風情が再現された、新たに創られた美しい町なみです。
 切妻造り妻入り無彩色に揃えられた町並みは、平成23年度 都市景観大賞「都市空間部門大賞(国土交通大臣賞)」受賞、平成27年に2015年「アジア都市景観賞」を受賞し、観光地として高く評価されています。
 雁木とは、雪の多い地方で、雪避けのために家々の軒から庇を長く差し出して柱で支え、下を公共の通路にした構造物です。(永田泰弘)
撮影:2019年10月19日








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日本色彩学会
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