くらしの色彩研究会からのお知らせ

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2017年7月31日(月) 2017年7月29日(土)渋谷典子氏講演会「源氏の彩り」

 金城学院大学 栄サテライトにて、渋谷典子氏講演会「源氏の彩り」が開催された。
まず、「源氏物語」の概要として、著者である紫式部のプロフィールや物語の構成の説明があり、その後から王朝時代の色彩の宝石箱を覗き込むような素晴らしい時間が始まった。
「源氏物語」は大きく三部にわかれるのだが、今回は第一部である光源氏の前半生、「桐壺」〜「藤裏葉」に出てくる多彩な色彩表現について、お話いただいた。葡萄染、今様色、櫻や浅縹、青鈍・・・様々な伝統色が、かさねの色目や衣の写真と共に展開されていき、姫君たちの衣装や心情を表現する文章から広がる色彩の世界にうっとりした。
また、紫式部が登場人物の姿・形・性格までも色で表現していることから、「紫式部は、現代でいうパーソナルカラーを操るカラーリストではないか?!」という講師の意見も大変興味深かった。
源氏物語に多く使われる「紫」の事例についてもお話いただいた。例えば紫は、人と人との特別な結びつきを表現していたり、あるいは格式があるものとして使われていたり、または古めかしいものを象徴するものであったり、源氏物語はまさに「紫のゆかりの物語」なのである。
あっという間の1時間半。匂うように艶やかな千年前の色彩の世界を通して、「色」を楽しむ素晴らしさを再認識できた時間であった。




2017年7月11日(火) 2017年9月2日(土)日本色彩学会くらしの色彩研究会主催勉強会のお知らせ

9/2一般社団法人日本色彩学会くらしの色彩研究会主催勉強会のお知らせ
主査 渕田 隆義

研究報告「香りからイメージする配色表現」 13:30〜14:00

講 師:多田 真奈美 くらしの色彩研究会会員
研究報告の概要
第48回全国大会に於いて香りからイメージする配色表現によるパッケージデザインを見た第三者が視覚的に受けるイメージについての調査結果を報告した。被験者は各香りを嗅ぎながら香りのイメージがどの程度表現できているかを視覚アナログ尺度(VAS)を用いて評価した。結果、配色はパッケージデザインにおいてもある程度香りを伝えられることを示す結果が得られた。体験も交え、その詳細を報告します。

講演「ファッショントレンド2017AW」 14:15〜16:15

講 師:乾 宏子 (有)アトリエエクリュ くらしの色彩研究会会員
講義内容の概要
海外と日本の注目コレクションの動向に加えて日本市場で有力視されるファッションスタイルやカラー、ディテールについて独自の分析で分かりやすくお伝えいたします。
インターカラーから始まる色の情報、プルミエールヴィジョンに代表される素材展の情報、コレクション情報、市場の情報を一本につなげます。

乾 宏子講師のプロフィール
神戸女学院大学を卒業後大阪大学蛋白質研究所物性部門でDNAの構造変換の研究に3年間携わる。その後パーソナルカラーコンサルタント、色彩検定認定講師、日本色研認定講師、東商カラーコーディネーター1級(ファッション色彩)などの資格を取得。2003年に泣Aトリエエクリュを起業。現在は主に講師活動とパーソナルカラーコンサルタントの育成を行っている。

【日 時】2017(平成29)年9月2日(土)13:30〜16:15(受付開始13:00)
【会 場】金城学院大学 栄サテライト
名古屋市中区錦三丁目15番15号 CTV錦ビル4階(セントラルパーク地下街10A出口前)
【参加費】1,500円(資料代)
【定 員】30名(先着順)
【申込み】氏名、連絡先(電話・Email・住所)、所属を記して8月20日までに下記メールアドレスまたはファックス先に申込み下さい。(〆切前でも定員になり次第〆切らせて頂きます)
Email info@colaful.jp Fax 0561-48-5614 くらしの色彩研究会事務局 市場丈規
【主 催】(一社)日本色彩学会 くらしの色彩研究会

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