(一社)日本色彩学会東海支部 2021年度見学会 開催報告

  • 2022年02月20日

(一社)日本色彩学会東海支部 2021年度見学会 開催報告

「東海支部2021年度見学会」
日時:2022年2月12日(土)14:00〜15:00
場所:オンライン開催(Zoom 利用)
参加申込:82名

演題:「色彩から観るシンガポール −現地からライブ配信−」
講師:川澄 未来子氏(名城大学 理工学部)

 本年度の見学会は、昨年度に続きオンラインでの開催というコロナ禍ならではの形式を取らざるを得ない状況でしたが、偶然にも昨年6月からシンガポールの大学(SUTD)にて在外研究の客員研究員として東海支部役員の川澄未来子先生がシンガポールに滞在しておられるということで、現地からのライブ配信を実現することが出来ました。

 今回の見学会を会員の皆様にご案内するにあたって川澄先生に概要を書いていただいたのですが、「パスポートの要らない60分のバーチャル旅行」という昭和アイドルも真っ青なイカしたキャッチコピーをいただいたおかげで、東海支部に限らず全国から82名もの参加申込みをいただきました。

 さて、添乗員に扮した?先生は、シンガポールの基本情報や色風景(自然物と人工物)などをご自身の体験エピソードなどを交えながら軽妙な語り口で次々と紹介してくださいました。

 基本情報では地図を用いて日本・アセアンとの位置関係やサイズ感が分かりやすく説明され、特に東京でいうところの・・・とか、関西では・・・とかいったように全国の視聴者に肌感で理解できる例えでお話しされており敬服いたしました。

 また、色風景のお話しは、ご自身で撮影されたシンガポールの美しい写真をご提示いただきながら、自然物では「樹」「鳥」「花」「海」「池」について、人工物では「建築」「施設」「住宅」「道路環境」「公共交通」その他祭事や食べ物などのバラエティに富んだ内容でした。街によっては色のみでなく、言語や音、香りも違うそうで、まさに多言語、多宗教、多民族の国ならではといったところでしょうか。私の拙い旅行記では見学会の魅力すべてをお伝えできませんが、ご視聴頂いた皆様は常夏のシンガポールを満喫できたとのではないかと思います。

 本年度の支部行事も第17回東海ヤングセミナーを残すのみとなりましたが、次年度も会員の皆様に興味を持ってもらえるような様々な支部行事の開催を予定していますので、お気軽にご参加ください。最後に、本企画にご協力いただきました川澄先生に心より御礼を申し上げます。

  東海支部事務局 山縣亮介(名古屋学芸大学)

  シンガポールの色風景(人工物/建築)シンガポールの色風景(人工物/建築)