(一社)日本色彩学会東海支部 2022年度見学会 開催報告

  • 2022年10月03日

(一社)日本色彩学会東海支部 2022年度見学会報告

「凸版印刷株式会社ショールーム「PLAZA21中部」」
日時:2022年9月10日(土)10:00~12:15
参加者11名

 東海支部ではコロナ禍で3年ぶりのリアル見学会となりました.見学先として、色彩に関わりの深い商材を取り扱っている凸版印刷株式会社様にご協力をいただき,B to B向けのショールームを特別に見学させていただきました.
 凸版印刷株式会社は,中期ビジョンとしてサスティナブルトランスフォーメーション(SX)、デジタルトランスフォーメーション(DX)の二つを掲げており,ショールームもSXゾーンとDXゾーンの二つに分かれています.今回は密をさけるため2班に分かれて,2つのゾーンを交代で見学しました.
 SXゾーンでは印刷会社という枠を超え,様々な社会課題を解決するためのソリューションを提供する会社に発展していくことを具体的な商材を展示しながら紹介いただきました.環境負荷の低いパッケージ商品に対しては具体的な商品を見ながら活発に質疑を交わすことができました.プラスチックの紙化だけでなく,簡易包装やリサイクル素材の開発,水使用量の低減につながるアイデアなどを実現しつつ,求められるパッケージ表現の実現に取り組んでいることを説明いただきました.
 DXゾーンでは文化財のアーカイブやすばらしさを世の中に伝えるための活動として,日光東照宮 陽明門のVRコンテンツ作品を視聴させていただき,実際の現地では間近に見ることのできない細かい表現や造りの素晴らしさを堪能することができました.
 またメタバース体験として、MiraVerseⓇミュージアム 広重の見学をさせていただきました.ニューノーマルの社会の中で今後増えていくと見込まれるデジタルでの訪問や対面販売などを体験を通じて考えることができました.さらに凸版印刷が先行して行ってきた紙媒体のデジタル化の発展形として、物流や、製造、商流の効率化などに役立つ仕組みなどをご紹介頂きました.
 今回の見学を通じて,現在の社会における課題や技術のトレンドに触れることができました.今後の研究課題を捉える上で貴重な体験になったと思います.

(渡邉)