◆日本色彩学会誌 第36巻 第4号(2012年)

巻頭言
くらしを取り巻く日本の色彩の基本   林 英光
巻頭グラビア 旅と色彩
第11回  ドイツ シュツットガルト編(2)「ありふれた一日の中の色彩」  大住雅之
論文
分光応答モデルによる2色型色覚に対応した視えの改善  小寺宏曄
  要旨:2色型色覚異常はLMS錐体のいずれか一つを欠くことに起因する.従来の色覚異常シミュレータの多くはBrettel
-Vionet-Mollonの手法をモデルとしてきた.2次元に縮退した射影面での色域と健常者の3次元色空間との対応色を探索し,
ディスプレイ上で色の視えを擬似体験できる.既存の手法は広く受け入れられてきたが,2色覚が分光特性の異常に起因し
ているにも拘らず,いずれも分光的な応答は扱ってはこなかった.
本論文は分光ベースの2色型色覚モデルを提案する.新モデルでは,まず較正されたsRGB画像から擬似逆射影によって基本
分光成分C*を抽出する.C*は健常者に可視の分光成分を表す.次にマトリクスRを2色型に拡張した射影子RDICをC*に操
作して2色型の基本分光成分C*DICを得る.C*DICは2色型の可視分光成分を表す.射影子RDICは2色型色覚に固有の恒等
写像演算子であるから,C*DICもまた生来の基本分光成分を意味する.この健常者と2色型色覚との基本分光成分の差をと
ることにより,喪失分光成分僂DICを得ることができる.論文では喪失分光成分が2色型色覚者に識別困難な“赤−緑”ある
いは“黄−青”の反対色成分と明瞭に対応していることを明らかにし,これをスペクトルシフトによって再び可視化すること
により,視えの改善 (Daltonization) に利用する.提案モデルは,縮退した基本分光成分C*DICをsRGB空間に逆変換するこ
とにより,色の視えをシミュレートする.スペクトルシフト法は,新たに導入した評価関数により最適化され,2色覚者と
健常者双方に対応した視えの改善に効果的であった.
  キーワード: 色覚異常,分光応答モデル,マトリクス-R,色の視え,視えの改善 

研究資料
2色配色の感情効果に及ぼす色相差・明度差・彩度差の効果  大山 正,宮田(伊藤)久美子
  要旨:18色(明度・彩度の異なる赤,黄,緑,青,紫の有彩色15と白,灰,黒)のすべての組合せよりなる153の2色配
色とそれら18色の単色が,87名の女子の大学生によって6種のオズグッドのセマンティック・ディファレンシャル法7段階
尺度上で評価された.そのうちの有彩色同士の105配色に対する各尺度上の評価の全評価者群平均と,それらの配色を構成
する単色に対する評価の全評価者群平均値の2単色間平均が比較された.「好きな―嫌いな」「調和―不調和」尺度上では,
小さい色相差(密接な色の類似性)を持つ配色ほど,高く評価され,「スポーティ―エレガント」「緊張した−ゆるんだ」「
ゴージャス―シンプル」尺度上では色相差または明度差あるいは両方が大きい(強い対比)ほど高く評価された.構成単色に
対する「好き―嫌い」評価の平均は配色の「調和―不調和」評価を予測するのに有効であった.
  キーワード:色彩調和,色彩感情,配色,セマンティック・ディファレンシャル法,多重回帰分析.

特集「食と色」
特集号にあたって  		冨田圭子 
おいしさと色  		大谷貴美子
食空間における色彩の見え方・見せ方  		奥田紫乃
FoodLog:画像による食の記録と解析   		相澤清晴
イギリスの伝統的な茶会を彩ってきた色  	阪口恵子
ドレス・コード 今,昔  		   寺西千代子 
シリーズ:著者が書く“論文活用マニュアル”〈第7回〉
「色彩の矛盾をひも解く」第3回 ファームゲート収縮とヘルムホルツ-コールラウシュ効果(前編)	酒井英樹
色の錯視いろいろ(7)
図地分離による錯視・その2  北岡明佳
翻訳(7)
M.E.シュヴルール著 色彩の同時対比の法則とその応用  小林光夫
国際会議報告
「AIC 2012 Interim Meeting in TAIPEI」参加報告		溝上陽子,若田忠之,矢田紀子
研究会報告
パーソナルカラー研究会 第12回研究発表会報告		棟方明博
CRA抄録
Color Research and Application掲載論文抄録  CRA委員会
理事会議事録 	 
日本色彩学会誌 Vol.36 全目次		
編集後記		名取和幸

◆日本色彩学会誌 第36巻 第3号 

巻頭言
“際学だからこそ”の日本色彩学会  渕田隆義		
巻頭グラビア 旅と色彩
第10回 ドイツ ニュルンベルク編「芸術と科学の交点」  大住雅之	
論文
XYZK4色センサによる測色的分光画像推定モデル	小寺宏曄
  要旨:分光画像は様々な照明環境での忠実な色再現に活用されている.一般的に高精度の分光カメラは高価なため,低
次元からの分光推定法を用いた6〜16チャネルのマルチバンドカメラが使用されてきている.しかしながら,マルチバン
ドフィルターの分光感度は,理論的というよりも多分に経験的に設計され,必ずしも測色的色再現を保証していない.一方,
視覚系は基本的に3色性でありメタメリズムに基づいて色を知覚する.マトリクスR理論によれば,任意の分光スペクトル
Cは基本分光成分(Fundamental) C* とメタメリックブラック(Metameric Black) B に分解され,視覚系にはこのうち,基
本分光成分C* のみが可視成分として知覚され,メタメリックブラックB は不可視成分としてバイパスされる.しかし異種
光源下での分光再現には両成分がともに必要である.本論文は,測色的なXYZフィルタにブラックフィルタKを加えた,新
規な分光測色的XYZK4バンドセンサモデルを提案する.基本のXYZチャネルは測色的色再現に用いられる3色カメラと互
換性を持つ.一方,第4のフィルタKは,XYZのみでは検出できないメタメリックブラック成分を救済するために付加され
ている.本論文では,マトリクスR理論に基づくフィルタKの分光設計思想を明確に論じるとともに,XYZKモデルを教師あ
りまたは教師なしの分光推定法に適用した場合に,測色的色再現を保証しつつ,いかに効果的に動作するかを示す.また異
種光源下での分光画像再現のシミュレーション例を紹介する.
  キーワード: 分光画像,4バンドセンサ,マトリクスR理論,メタメリックブラック,分光測色的色再現,ウイーナ推定

白色有機EL照明下のカテゴリカル色知覚		山内泰樹,平澤正勝	
  要旨:白色有機EL照明は,LED照明と並んで次世代省エネルギー高効率照明として期待されている.また,有機材料の
選択次第で,発光波長成分を変えることも可能である.現在までに試作されている白色有機EL照明の分光分布は,これまで
の照明の分光分布と異なり,450nm以下の短波長成分がほとんど含まれない.そのため,カテゴリカル知覚特性が他の照明
と異なる可能性があり,もしもそのような特性があるならば,照明の用途が限定されるなどの可能性がある.本研究では,
プロトタイプの白色有機EL照明下での色知覚特性をカテゴリカルカラーネーミング法によって測定し,その結果をD65蛍光
灯の結果と比較した.その結果,短波長成分の光が含まれないにもかかわらず,特定の色相における色知覚が異なるという
ような結果は得られなかった.
  キーワード:有機EL照明,カテゴリカル色知覚

研究資料
インテリアに使用する配色の印象評価の世代間比較		横井 梓,齋藤美穂
  要旨:本研究では,実際に販売されているインテリア内装材を使用した建具と床のさまざまな配色パターンの印象を整
理した上でインテリア配色印象評価マップを作成し,さらに年齢層により印象評価の差異が得られるか否かを検討すること
を目的とした.調査は,288名の対象者に,販売実績の高い内装材色を使用し配色を施した建具と床のさまざまな配色パタ
ーンに関して15対の形容詞を用いたSD法による印象評価を課し,各インテリア配色パターンに関する印象評価の傾向を探っ
た.得られた印象評定値についてクラスタ分析を行い,調査に使用した31配色パターンを印象の軸として分類した結果,床
がすべて白で構成されている配色の【Floor White系】,茶の同色配色あるいは明度差がほぼない茶の2色配色の【Brown
系】,明度の高い茶系または白と明度の低い茶系のコントラスト配色の【Brown Contrast系】,黒が使用されている配色の
【Black系】,濃い茶の配色の【Dark Brown系】,その他の独特な配色で構成される【Unique系】の6クラスタに分類され
た.また印象評定に対する因子分析の結果より,評価性因子,軽明性因子,親和性因子の3因子が抽出された.さらに印象評
価結果を世代別に検討した結果,多くの印象評定項目で世代差が得られることがわかり,建具と床のインテリア配色パター
ンについて世代で印象に差が見られることが示されたのみならず,得られた3因子の中でも特に評価性因子に関して世代差が
特徴的に見られる結果が得られた.
  キーワード:インテリア配色,印象評価,世代間比較
 
自動車のルームランプを対象としたLED照明下での色の目立ちと加齢の影響	 久保千穂,山田智子,山羽和夫,阿山みよし	
  要旨:自動車のルームランプを対象としたLED照明の開発にあたって,照明品質のうち色の見えに着目し,色温度の
違うLED照明下での比較実験を行った.白熱電球の平均演色評価数Raは100であるが,従来から車室内のような照度が
低い状態では色の見えが良くないことが指摘されている.本研究では色票を使った等目立ち感照度を指標として評価した.
若齢者では等目立ち感は照度に依存し,光源や色温度の違いよる差はなかった.違いは年齢の高い被験者で見られ,色温度
の違いによる色の見えに対する必要照度は加齢とともに変化することがわかった.
  キーワード:LED,色の見え,目立ち,加齢,自動車

シリーズ:著者が書く“論文活用マニュアル”〈第6回〉
「色彩の矛盾をひも解く」第2回 色差と色見えの概念差	酒井英樹
色の錯視いろいろ(6)
図地分離による錯視  北岡明佳
翻訳(6)
M.E. シュヴルール著 色彩の同時対比の法則とその応用  小林光夫
追悼文
生源寺治雄先生		神作 博
JIS報告
JIS Z 8781−1(測色−パート1:CIE測色標準観測者)及び
JIS Z 8781−2(−パート2:CIE標準イルミナント)原案作成委員会報告   小松原 仁
支部報告
東海支部 2011年度東海支部講演会「街の色は市民の心映え
 〜その行きたるを明らかにし,来る明日を考える〜」講演者:山岸政雄先生	  下川美知瑠
研究会報告
視覚情報基礎研究会 第12回研究発表会開催報告  堀内隆彦
環境色彩研究会 2012年度第1回イブニングレポート報告	小林輝雄
CRA抄録 
Color Research and Application掲載論文抄録  CRA委員会
理事会議事録 	
総会議事録
編集後記		名取和幸

◆日本色彩学会誌 第36巻 第2号 

巻頭言
会長になって             会長 池田光男
巻頭グラビア 旅と色彩
第9回 韓国 水原華城編「華封三祝」    大住雅之
論文
白色LED 照明を用いた好ましい見え方に関連する照明の考察     山岸未沙子, 久保千穂, 山羽和夫
  要旨:本研究では,好ましい見え方をものがきれいに見えることとし,良好な照明条件について実験的に検討すること
とした.実験では白色LEDも利用し,実験結果の応用可能性も探った.実験では,18-76歳を対象にSD (Semantic Differe
ntial) 法により種々の照明条件に対する評価を求めた.照明条件は,白熱灯,蛍光灯,白色LEDの3種であり,蛍光灯と白色
LED  については,白色と昼白色 という2種類の色温度条件も設けた.SD法の評価結果を用いて,調査対象者をクラスター
分析により2群に分類した.そのうち若齢層と高齢層を含み,照明条件の弁別能力が高いと考えられる第1群について,因子
分析により関連変数を集約し,因子ごとにグラフィカルモデリングによる評価構造解析を実施した.因子ごとのグラフィカ
ルモデルから,「きれいさ」には明るさが,「好ましさ」には色温度が関連し,照明特性の変化によって見え方を操作でき
る可能性が示唆された.白色LEDは,照明特性の変化の幅が広く,操作も容易であるため,画像などの対象物の見え方を考
慮した照明が実現できるだろう.
キーワード: ものの見え方,照明特性,白色LED照明,グラフィカルモデリング

ベクトル色ノイズの視知覚特性:背景色,色方向,空間周波数依存性     庄原誠, 小谷一孔
 要旨:色ノイズの視知覚特性は画像処理や画像設計への応用のほか,人の視覚系の理解に繋がる重要な視知覚特性である.
本研究では色ノイズの視知覚モデルを構築し,主観評価実験によってモデルを検証する.主観評価実験では3種の色ノイズ
モデルを定義し,これを用いて色ノイズの空間周波数,背景色,背景輝度に対する視知覚特性を検討する.主観評価実験に
用いた色ノイズはいずれもCIELAB色空間における等輝度色ノイズであり,1つは等輝度色平面で等方的な色ノイズ,2つ
は色方向を持つベクトル色ノイズである.また,本研究では2種類の色ノイズ視知覚モデルを提案する.一方のモデルは実
験結果の回帰関数で構成される帰納的モデルであり,他方はCIECAM02 および色収差を考慮した人の視覚系を模擬した演
繹的モデルである.これらの視知覚モデルは色ノイズの方向,背景色,背景輝度に関して類似した特徴を示す.実験結果よ
り,知覚される色ノイズの大きさはベクトル色ノイズの色方向に依存して瓢箪形状となり,瓢箪形状の回転角は背景色に依
存して変化する.提案する色ノイズ視知覚モデルはこれらの特徴を表現できる.色ノイズの知覚特性はコントラスト感度特
性(CSF)と同様の空間周波数依存性を示すが,瓢箪形状の結果に対する空間周波数の影響は背景色依存性に比べて小さかっ
た.我々はこれらの結果を画像処理あるいは画質評価に適用することを目指している.
  キーワード: ノイズ測定,色測定,視覚系,ノイズ生成,色差

特集:色彩科学ハンドブックの過去と現在
特集にあたって						鈴木恒男
「色彩科学ハンドブック」第3版に当たって		大田 登
物体色と光沢度の測定方法の変遷			馬場(谷水)護郎
色彩画像処理の問題と外観		富永昌治
表色系と色覚モデルの発展		矢口博久
色差と自然物の色			小松原 仁
色の心理と混色を中心として		鈴木恒男
シリーズ:著者が書く“論文活用マニュアル”〈第5回〉
「色彩の矛盾をひも解く」第1回 鮮やかな色は快?不快?      酒井英樹
色の錯視いろいろ
(5)黄ばみ錯視     北岡明佳	
翻訳(5)
M. E. シュヴルール著  色彩の同時対比の法則とその応用   小林光夫
随想
学会ミニ・デモグラフィックス:新しい学会名簿をみて  金子隆芳
全国大会報告
日本色彩学会第43回全国大会[京都]’12 報告    関西支部第43回全国大会実行委員会
受賞記念
日本色彩学会賞受賞の感想	池田光男
研究開発のキーワードは“ヒトに優しい製品”−第5回日本色彩学会論文賞を受賞して−		木村能子
初心にかえって −第16回日本色彩学会論文奨励賞を受賞して−	李 侖珍
発表奨励賞  PCCSと多感覚研究				若田忠之
	   国際カンファレンスに参加して       持永愛美
支部報告
東海支部 カラーユ二バーサルデザイン講習会   下川美知瑠
東海支部 第8回東海ヤングセミナー   西村政信
関東支部 関東支部総会+特別懇談会: 虹の会誕生70周年を迎えるにあたって 成田イクコ
東海支部 尾張名古屋と支部あれこれ   山羽和夫

研究会報告
測色研究会  2011年度イベント講演会「色差について考える」報告  大住雅之
環境色彩研究会  2011年度 見学・講演会報告   網村眞弓
色彩教材研究会 発足15周年記念特別講座報告  「マンセル表色系等色相面(5YR)制作講座 〜
 特注色紙147色によるA2判パネル〜」    木原史登
色彩教材研究会 第8回研究発表会 報告  	福 瑠璃子
CRA抄録
Color Research and Application掲載論文抄録  CRA委員会
理事会議事録	
総会議事録		
編集後記		武井 昇

◆日本色彩学会誌 第36巻 SUPPLEMENT 2012

巻頭言
一歩,踏み出すこと	石田泰一郎
シンポジウム「照明新時代〜色彩のサイエンスとデザイン」講演要旨
新光源の特徴と評価	山内泰樹
白色LED光源下における色の見え		溝上陽子
2色覚者の色覚と色のユニバーサルデザイン	篠森敬三
新光源&節電時代の照明技術	岩井 彌
デザインによる訴求力 〜麗しいほの暗さのすすめ〜	内原智史
研究発表要旨
日本近代における色材と色名の展開について	國本学史
敦煌藻井 −建築及び地域文化からの色彩と文様	鄭 暁紅
京都の街の色の現状調査		宮本雅子, 中村隆一, 渡辺安人, 村上幸三郎	
札幌の景観色70色の特徴と比較研究	外崎由香
初学者における色彩配色にみる源氏物語		森友令子
日本人の肌の色を好ましく見せるLED照明光の開発 その1:評価方法の検討		岩井 彌, 山口サヤカ
日本人の肌の色を好ましく見せるLED照明光の開発 その2:波長特性の検討		山口サヤカ, 斎藤 孝
照明光源の色によって特徴づけられた色集合の印象評価と建築空間の配色への応用		石田泰一郎, 森 文徳
昼光の入射する空間における窓の大きさ及び昼光の色が明るさ感に与える影響 	丸山隆志, 山口秀樹, 篠田博之, 新村健吾, 庄司裕貴	
内装家具色彩が空間の明るさ感に与える影響   高田英成, 山口秀樹, 篠田博之
人物画像の特徴が画像色差の許容範囲に及ぼす影響		繁田法子, 矢口博久, 溝上陽子
単色光および複合光における調節応答時間による眼疲労評価		中浦雅仁, 山口秀樹, 篠田博之
色の見えの変化で生じる光沢感の知覚		箕浦 萌, 坂田勝亮
各種光源下における高輝度蓄光材の残光輝度評価		酒井英樹, 土井 正
2色配色の感情効果の重回帰分析(2)	大山 正, 宮埜壽夫, 宮田(伊藤)久美子
心理的な香りの分類における,調和色・不調和色の検討 -PCCS表色系を用いたトーン系列,同一色相系列について-	 若田忠之, 齋藤美穂
オノマトペによる色彩印象 3色配色における連想色の検討	牧野暁世, 高橋晋也
遺伝的アルゴリズムを用いた披露宴会場における配色パターンの最適空間の構築	松居辰則, 種村陽子, 村松慶一, 小島一晃, 齋藤美穂
商標デザインの印象に関する研究		大隈俊輔, 田中薫子, 米田 涼, 山田真司
壁紙の色彩の印象と壁紙による肌色の印象に関する検討	齋藤美穂, 國東千帆里, 今村誠太郎, 俣野剛史, 大原千佳子
名産食品のパッケージデザインと色彩におけるディレクション	萩原康予
屋上園庭のある保育所(宇治市)の色彩計画−トータルなカラーコーディネートを目指した長期の取り組み−	松田博子, 坂井安夫
伊藤若冲の「動植綵絵」における対比と同化の現われ方の計量	鈴木卓治, 小林光夫
色名からの子どもの連想語	島田由紀子, 大神優子
色彩教育における配色カードを使ったある一つの色彩構成の方法	久保田覚
スマートフォンのカメラを用いた分光反射率推定の一手法	渡邉恭兵, 戸谷重幸, 田中法博, 禹 在勇
色恒常性を用いた複数の携帯電話ディスプレイ上で行うカラーマネジメント	古川幸司, 篠田博之, 山口秀樹
複合現実感における陰影表現と質感表現の統合と最適化	小林正英, 眞鍋佳嗣, 矢田紀子, 浦西友樹
ナチュラルシーンの照明下における人間の肌のCG再現手法		根坂千晶, 田中法博, 荒井 甫, 禹 在勇
カテゴリカル色知覚モデルの構築における偏りのある教師データの学習		鎌田悠太郎, 矢田紀子, 内川惠二, 眞鍋佳嗣	
感性次元モデルに基づく多次元連結ニューラルネットワークによる感性評価		小川浩二, 村松慶一, 松居辰則	
印刷物における許容色差の研究		西浦美都子, 矢口博久, 溝上陽子, 羽野弘子, 田中一徳
Munsell明度関数の単純な数式表現		小林光夫
LED下における白色度評価U		内田洋子, 大住雅之, 馬場護郎
濃霧中におけるLED色光の明るさ知覚に関する基礎的研究		桑原祐貴, 高松 衛, 中嶋芳雄, 寺川博司, 多田健司, 岩根弘和
変角分光イメージング装置を用いた光輝材の評価方法		大住雅之
擬似白内障による色弁別課題に対する減能周辺光眼前照度の測定	岡 瑛, 篠田博之
カラーユニバーサルデザイン-混同色線は直線か?		池田知弘, 小島菜津紀, 市原恭代
色覚異常者のカテゴリカル色知覚−観察条件および色覚異常の強度による変化−	香川由佳里, 矢口博久, 溝上陽子	
分光応答モデルに基づく2色型色覚の視えの最適化		小寺宏曄
調和配色・不調和配色における脳活動の差異	池田尊司, 松吉大輔, 澤本伸克, 福山秀直, 苧阪直行	
屋外暴露した改質こけら葺き屋根の物理的変状の評価	田村雅紀, 後藤 治, 山本博一	
色覚シミュレーションを介した標識と景観の見え方		大野治代, 田村繁治, 平賀 隆
店舗照明における省エネシステムの構築に関する基礎的研究		藤田博樹, 太田正明, 早苗陽平, 高松 衛, 中嶋芳雄	
給食用トレイの色と料理の彩りの組み合わせが喫食者の心理に及ぼす影響		冨田圭子, 水谷芙希, 菊田千景, 松井元子, 大谷貴美子
パーソナルカラー診断用ドレーブに適した色表示空間		市場丈規, 近藤恵未, 吉田名保美	
象徴語からの連想色−男女大学生と高年齢者について		宮田(伊藤)久美子, 大山 正	
塗り絵の彩色表現―知的障害者の塗り絵の事例を通してー		成田イクコ
緑視率の心理的効果−屋内外の比較と年齢の効果−		石井愛莉, 佐川 賢
歯科領域における面積効果に関する検討		梶浦孝広, 横井 梓, 齋藤美穂
生活分野別の色彩嗜好に関する世界7都市比較調査		稲葉 隆
色覚障がい者と健常者の双方に配慮した色修正システム		坂本 隆, 唐須俊樹, 堀田志郎
二色覚者の色分類における照度の影響		河本健一郎, 和氣典二, 安間哲史, 田淵昭雄	
色覚バリアフリー照明に関する基礎的実験 〜 W, R-LED を中心に 〜		田村繁治
8原色LED照明装置の製作と照明特性の自動設定		中島 航, 須長正治, 妹尾武治, 大井尚行
メタメリズム実験に使うLED照明装置の試作		中川 貴
波長プログラマブル光源を用いた分光画像ステレオマッチング		四村大樹, 土居元紀
皮膚の分光画像におけるウェーブレット解析	小西昌宏, 土居元紀
幼児の絵の色彩特徴と形態特徴の評価		内田裕子, 梶浦恭子, 森 俊夫
周囲環境の明度構成が物体の色知覚に与える影響		丸山明華, 溝上陽子, 矢口博久
住宅地における有彩色光照明下での心理的影響	代田竜一, 若田忠之, 齋藤美穂
照明色光とその心理効果に関する基礎的研究	越坂 篤, 作田慎伍, 藤田博樹, 高松 衛, 中嶋芳雄
有彩色光源によって照明された空間を構成する表面の色の認識		福井亜紀子, 石田泰一郎
昼寝をすることを想定したオフィス休憩室の照明光の検討		山崎元気, 須長正治, 妹尾武治, 小崎智照
道路景観・路面における塗装色の考察-アンケート調査結果の報告-  高松智子, 公共の色彩を考える会・道路景観問題検討委員会メンバー(委員長 日原もとこ)
セントラムの車窓から見た沿線景観に関する研究	陳 佳, 澤 一寛, 馬 林, 高松 衛, 中嶋芳雄
町家利用店舗における窓装備の色彩が店舗の外観評価に与える影響		鍵本明里, 奥田紫乃
色彩感情に基づく画像検索に向けたオントロジーの構築		村松慶一, 戸川達男, 松居辰則
ウォーターカラーイリュージョンによる白色度変化の定量化		井澤尚子, 鈴木恒男
車いすナビにおける移動負担を表す視覚的色彩の推定		辻 紘良, 末継理恵
LED表示における最適スクロール速度に関する研究		薬師一仁, 高松 衛, 藤田博樹, 中嶋芳雄, 松本泰幸	
11年間の経年調査にみる色の好みとパーソナリティとの関係 −トーンと彩度の嗜好傾向について−		松田博子, 名取和幸, 破田野智美
複数色にたいする嗜好スタイルの研究 (4)		羽成隆司, 高橋晋也
木材における新規の配色についての印象評価		佐々木三公子, 松本久美子, 川等恒治, 川端康弘
日・中・米における黒のファッションに対する意識調査	夏 ハン, 齋藤美穂
表情の同定に及ぼす色の効果		橋文代, 川端康弘
カラーバリエーションが衣服選択の意志決定プロセスに及ぼす影響		佐藤典子, 徳永弘子, 木村 敦 
カラリストと一般の方のドレーピングによる印象評価の差異  疋田千枝, 市場丈規, 近藤恵未, 近藤ひろみ, 菅 育子, 多田真奈美, 冨本いちこ, ながなわ久子, 吉田名保美, 足達朝子, 竹川一良(くらしの色彩研究会)
髪質とパーソナルカラー診断結果の因果関係の検証,およびヘアカラーの際の色の再現性における髪質の違いの重要性  	中根かつみ, 吉澤陽介
韓国と日本の色彩慣用語比較		「 湖珠
江戸時代貨幣『豆板銀』の解析に基づく色彩の再現		田口智子, 桐野文良
香りからイメージする配色表現		多田真奈美, 菅 育子, 近藤恵未
デザイン教育と先天色覚異常に関する研究		山下明美, 矢浦有理江
着せ替えデスクトップPCのデザイン		朴 智煥, 禹 在勇, 田中法博
各面に彩色を施した立方体群によるカラーデザインシステム		光武智子, 合原勝之, 吉澤陽介
赤いフレーザー・ウィルコックス錯視を用いたデザイン		北岡明佳
国際シンポジウム講演要旨
Towards Perceptual Contrast of Display		 Haisong Xu, Weige Lu
Color as a Node of Crossmodal Perceptions for Our Better Life		Miho Saito
Modern approaches to Utilize Traditional Chinese Color Theory	Tien-Rein LEE
Color Perception and Preference of Elderly People in Korea		Young-in Kim
Size Limit of the Color Patches for Perceiving Object Color Mode by the Elderly	Pontawee Pungrassamee
Similarity of Colors and Conspicuity of Color Combination for Younger and Older People		 Ken Sagawa
国際コンファレンス発表要旨
Colors and Color Arrangement Characteristics of Korean Tracking Jackets for Men and Women		 In-Kyung Seo, Moon-Jung Seo, Young-Whoa Lee, Young-In Kim
Fashion Image Types and Color Images of Middle-Aged Women in Korea 	 Suin Chung, Rira Kim, Sieun Lim, Youngin Kim	
Fashion Color Preference of Senior Generation Based on Fashion Style and Self-Image	 Yun Jung Hong, Hee Yeon Kim, So-Won Hahn, Young-In Kim
The Comparative Study of Psychological Background of Black as Fashion Color in Japan, China & U.S.	 Xia Fan, Saito Miho
The Effects of a Person’s Personal Background on Bedroom Color Preference	 Mahshid Baniani, Sari Yamamoto
Semantic Priming with Mandarin Characters and Color Patches	 Vincent C. Sun, Tien-Rein Lee
Visual Acuity of Thai Letters with and without Cataract Experiencing Goggles	Boonchai Waleetorncheepsawat, Pontawee Pungrassame, Tomoko Obama, Mitsuo Ikeda
The Effect of Gamut Expansion Ratio on Delicious-Looking Food under Multi-Primary Circumstance		 Chunkai Chang, Hirohisa Yaguchi, Yoko Mizokami	
Preference of Images with Color Enhancement Assessed by Color Anomalous and Normal Observers		 Yi-Chun Chen, Yunge Guan, Tomoharu Ishikawa, Hiroaki Eto, Takehiro Nakatsue, Jinhui Chao, Miyoshi Ayama
The Color Constancy in a 3D Space Perceived Stereoscopically	Chanprapha Phuangsuwan, Hiroyuki Shinoda, Kitirochna Rattanakasamsuk, Mitsuo Ikeda, Pichayada Katemake
A Study of Color Impression about "tone" in PCCS Color System		Tadayuki Wakata, Miho Saito
Physiological and Psychological Responses to Color Lights under Cold Environmental Condition		 Yang Guo, Miho Saito, Mayumi Nakamura, Kei Nagashima	
Color Emotion and Color Preference Responses of Chinese Youngsters		 Rui Gong, Haisong Xu, Ming R. Luo
Psychological Evaluation of Street Lighting Environment at Night		 Aimi Mochinaga, Taiichiro Ishida
The Effect of Illumination on Visual Acuity of Thai Characters for Billboard Advertising Design		 TANGKIJVIWAT Uravis, TONGSAWANG Akradet	
Study in Human Color Perception on Outdoor Advertising Cutout		 TONGSAWANG Akradet, TANGKIJVIWAT Uravis	
Intelligent Support Tool with Dynamic Image Processing for Color Universal Design	 Katsunori Okajima,Shino Okuda,Noboru Tsukamoto, Kenji Iwamoto, Masahiro Suzuki
Colour Difference on Paper Containing Optical Brightening		 TANWILAISIRI Anan
Measurement of Gonio-Spectral Reflectance Using Multi-Band Camera	Kosuke Mochizuki, Norihiro Tanaka, Jae-Yong Woo, Hideaki Morikawa, Mikihiko Miura
Color Image Rendering of Human Skin Based on Multi-Spectral Reflection Model	Norihiro Tanaka, Hajime Arai, Jae-Yong Woo
Preferred Skin Color Reproduction under Conditions of Different Correlated Color Temperatures and Luminance Levels on Display		Shih-Han Chen, Hung-Shing Chen, Noboru Ohta, Ronnier Luo
Effect of Digital Printing on Image Qualities Obtained by Digital Compact Camera	KHANKAEW Surachai, TANWILAISIRI Anan
An Improved Adaptive Algorithm Based on Local-Searching for Color Object Tracking and Segmentation		Chao Wang, Wei Ye, Fucai Yan
会場案内とプログラム

◆日本色彩学会誌 第36巻 第1号 

巻頭言
医者とコンサルタントと日本色彩学会   岩井 彌
巻頭グラビア 旅と色彩
第8回  ポーランド共和国ポズナン編「黄昏時のポズナン」  大住雅之
論文
視覚障がい者支援のための衣類の色および模様提示システム  三宅正夫,眞鍋佳嗣,浦西友樹,池田 聖,千原國宏
  要旨:近年,カラーユニバーサルデザインの概念のもと,色弱者のための研究や製品の開発が盛んである.しかし,視
覚障がい者,特に全盲の人が利用できるものは少ない.視覚障がい者の自立生活と社会参加を促すには,身につける衣類の
色と模様に関しても自ら認識できることが重要である.
 本論文では,衣類の色と模様に関する情報を組み合わせて音声出力するシステムを提案する.色認識では,PCCS表色系
にカテゴリカルカラーの概念を取り入れて,簡潔な色の出力表現を行い,全盲の人が理解しやすいように工夫した.また,
大域的な色の把握のために,カメラで撮影した画像を色空間でクラスタリングし,限られた少数の色数での出力を可能とし
た.模様認識では,衣類によくあらわれる縦縞,横縞,チェックを主たる模様とし,これ以外の模様は,無地か無地でない
かの認識を可能とした.
 評価実験により,本システムの出力結果の妥当性を確認した.また評価実験の結果を踏まえて,認識精度向上のための対
策について考察した.
  キーワード:視覚障害者, 衣類, 色, 模様, PCCS

高齢者の文字可読性に及ぼす色および照度レベルの影響  下村香理,芦澤昌子,佐川 賢
  要旨:日常生活においては,商品タグやパンフレットなどに様々な色の文字が用いられており,これらは高齢者に読み
づらい場合も多い.本研究では,物体色モードの色文字の視覚的な読みやすさを実験的に検討した.
 文字色は赤,黄,緑,青と黒,灰,白の計7種類,背景色は黒,灰,白の3種類,文字サイズは4〜90ポイントの間で13
種類,照度は0.01lxから1000lxまでの6段階として実験を行った.被験者は高齢者14名と若年者18名で,読みやすさの評
価には5段階評定法を用いた.ただし,読めない場合は別途”読めない“という評価を加えた.
 照度レベルが低下すると,一定の読みやすさを得るために必要なフォントサイズは大きくなる.この変化は文字色と背景
色の組み合わせで変化し,ここでは明所視では明所視輝度コントラストが,暗所視・薄明視では暗所視輝度コントラストが
それぞれ影響し,どちらも輝度コントラストが高いほど読める文字サイズが小さくなる.
 高齢者は全体的にみると,若年者の約1.5〜2倍の文字サイズが必要であり,その結果高齢者が若年者と同じ読みやす
さを得るためには,例えば薄明視レベルでは,約10倍の照度が必要であることがわかった.
 さらに文字の読みやすさは背景そのものによっても影響され,同じ輝度コントラストでも黒背景より,白背景の方が読み
やすいことが分かった.
 これらの結果および分析から,色文字の読みやすさは,年齢,照度,輝度コントラスト(明所視輝度又は暗所視輝度),さ
らに背景色が大きく影響し,これらの要因によって読めるために必要な文字サイズが決まることが明らかとなった.
  キーワード:読みやすさ,高齢者,色文字,輝度コントラスト,照度レベル

紙の白さの認識と再生紙の色彩許容度予測の可能性  鄭 孝眞,北口沙織,佐藤哲也
  要旨:本研究では消費者の白紙としての認識と,印刷用の再生紙の色に対する使用許容の程度を知ることを目的として
視感評価実験を行った.さらに本研究で得られた色彩許容度の結果を用いて,先行研究で提案した再生紙に対する色彩許容
度の予測式の整合性についての検討も行った.視感評価実験では,白近傍の色91色の紙をサンプルとし被験者49人が,白紙
の認識度Cw,印刷用再生紙の色彩許容度Tre,2つの項目に対して評価を行った.白紙の認識度が高くなるにつれ,印刷用
再生紙の色彩許容度も高くなることは予測されていたが,実験結果より白紙としての認識度が低い色に対しても,印刷用再
生紙としての色彩許容度が高い色があり,被験者は,色みがついた紙と認識したとしても印刷用再生紙として使用可能と考
えていることがわかった.さらに白紙の認識度や色彩許容度は明度や彩度によって影響されるが,その影響の程度は色相に
よって異なり,黄色系は青色系よりも白紙認識度,色彩許容度がともに高いことがわかった.また,本研究の結果と先行研
究で提案した色彩許容度式から導き出された予測値とを比較したところ,色相の寄与の大きさに差異が見られたものの予測
値と高い相関が見られ,色彩許容度式の整合性が確認された.
  キーワード: 再生紙,色彩許容度,白さの認識,色彩許容度の予測式

論文募集 Call for Papers 「色彩と視覚情報(Color and Visual Information)」
シリーズ:著者が書く“論文活用マニュアル”〈第4回〉
あらためて照明について考える  篠田博之
色の錯視いろいろ
(4)簡単で錯視量の多い色相の錯視図形の作り方  北岡明佳
翻訳(4)
M. E. シュヴルール著  色彩の同時対比の法則とその応用   小林光夫
支部報告
関西支部 九州色彩ネットワーク「研究会in福岡2011および総会」の実施報告 中川 貴
関東支部 中川ケミカルCSデザインセンター見学会+ワークショップ:カッティングシートでカラーデザイン開催報告	 光武智子
東海支部研究会  色柄の色彩情報と視覚的イメージ	 高橋晋也
関東支部 関東支部主催「farbe am Bauhaus:バウハウスの色彩」作品観賞会  宮崎敬子
研究会報告
くらしの色彩研究会 活動報告	林 英光
パーソナルカラー研究会 第11回研究発表会報告		酒巻明美
環境色彩研究会 第3回イブニングレポート報告	高山美幸
パーソナルカラー研究会 照明とパーソナルカラー Part II研究部会報告	鈴木香穂里,村川友美
視覚情報基礎研究会 第10回研究会開催報告	堀内隆彦
白色度研究会 第11回研究会報告		内田洋子
2011年度イリュージョン研究会活動報告	坂田勝亮
CRA抄録
Color Research and Application掲載論文抄録  CRA委員会
理事会議事録
編集後記		武井 昇


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