日本色彩学会関東支部 2026年度シンポジウム「共生社会実現に向けての色彩の関わり」
- 2026年03月23日
日本色彩学会関東支部 2026年度シンポジウム
「共生社会実現に向けての色彩の関わり」
共生社会とは多様な人々が相互に支え合い,共に生きる社会のことを指します.
2000年に入って多文化共生,そして2010年代には地域共生と私たちの生きる社会でも馴染みの深い言葉となりました.
今回は,その実現に向けて生活にかかせない色彩との関わりを,企業の取り組みや研究事例をまじえながら講師のみなさんにご講演いただきます.みなさんとご一緒に,共生社会実現に向けて色彩の果たす役割を多角的視点で考えていきます.みなさんのご参加をおまちしています.
なお、当日はシンポジウムに先立ち、同会場で「関東支部2026年度総会」(13:10~13:50)をハイブリッドで開催いたします。総会にもぜひご参加ください。
(一社)日本色彩学会 関東支部
◆開催日時・会場
日 時:2026年4月12日(日)14:00-17:00
開催方式:ハイブリッド開催(現地会場,およびオンライン(Zoom配信))
会 場:東京家政学院大学 1号館3F 1303教室
〒102-8341 東京都千代田区三番町22番地
アクセス:市ケ谷駅(JR 中央線・総武線,東京メトロ有楽町線,東京メトロ南北線,
都営地下鉄新宿線)下車,徒歩約8分(地下鉄A3番出口)
半蔵門駅(東京メトロ半蔵門線)下車,徒歩約8分(5番出口)
九段下駅(東京メトロ東西線,都営地下鉄新宿線)下車,徒歩約12分(2番
出口)
https://www.kasei-gakuin.ac.jp/access/
◆プログラム
14:00-14:05 開会挨拶
14:05-14:35「多様な感覚をつなぐデザイン:色覚多様性から考える共生社会」
名取和幸 氏((一財)日本色彩研究所 理事長)
14:35-15:25「働く幸せ実現のために『社員から教わったこと』」
大山隆久 氏(日本理化学工業㈱ 社長)
15:25-15:35 休憩
15:35-16:25「共生社会実現におけるデザインと色彩
-シェアード・スペースの研究と日立BRTのデザイン-」
山本早里 氏(筑波大学 教授)
16:25-16:55 総合討論
16:55-17:00 閉会挨拶
※プログラムと時間は変更する可能性があります.
◆交流会
17:30からシンポジウム会場近くで交流会(自由参加,参加費は当日受付にて徴収)を開催します.準備の都合上,参加登録の際に交流会への参加の有無を知らせてください.参加者のみなさんには,追って参加費をお知らせいたします.
◆講演概要と講師プロフィール
1.多様な感覚をつなぐデザイン:色覚多様性から考える共生社会
本講演では,視覚の多様性から生まれる“情報の受け取りにくさ”への対応と,その特性を生かしたデザインや作品の実践例を紹介する.カラーユニバーサルデザイン(CUD)は,少数派の色の見え方をもつ人々に情報が適切に届かないという「情報格差」をなくす取り組みとして始まり,安全性や利便性の向上に大きく寄与してきた.近年は,誰もが自分の思いを実現できる色を選べること,そして色を共に楽しむことを目指す「カラーコミュニケーション」へと発展しており,その具体例についても取り上げる.さらに,床面の点字ブロックに対するベビーカー利用者への配慮や,視覚障害者と晴眼者が共に読める絵本など,他の感覚領域における事例も紹介し,感覚や社会における多様性を支えるデザインとは何かを考える.

名取和幸(なとりかずゆき)氏
北海道生まれ.学習院大学大学院博士後期課程(心理学)単位取得退学.1990年に財団法人日本色彩研究所に入所し,現在は理事長を務める.専門は色彩心理学.調査や実験を通じて,さまざまな製品や環境の分かりやすさや魅力を色使いによって高め,その価値向上につながる提案を行っている.日本色彩学会元副会長・元関東支部長.東洋大学,沖縄県立芸術大学非常勤講師.近著に『色と形の法則150』がある.
2.働く幸せ実現のために『社員から教わったこと』
1.会社概要 商品について
創業88年の文具製造業.主力商品は「ダストレスチョーク」,「キットパス」
チョークは国内市場で70%以上のシェアを誇り,次の柱とするキットパスで世界ブランドを目指す.
2.経営理念 雇用のきっかけ
昭和35年に知的障がい者の雇用を開始.全社員の働く幸せ実現と皆働社会の実現をミッションとする.
3.雇用からの気づき
障がい者の理解力にあわせて工程改革.
4.今後の目指すところ
「皆働社会」,「日本一強く,やさしい会社」を目指し人と環境にやさしい商品を提供し続ける.
5.社員から教わったこと
障がい者雇用を通じ,相手の理解力に合わせた指導や配慮の重要性を学び,共感脳を育む.

大山隆久(おおやまたかひさ)氏
東京都生まれ.大学卒業後,広告代理店勤務を経てアメリカに留学.大学院卒業後,1993年日本理化学工業株式会社に入社.2008年4代目代表取締役社長に就任.
2009年「キットパス」,日本文具大賞機能部門:グランプリを受賞
2024年「キットパスバイアーティスト」日本文具大賞サステナブル部門:グランプリを受賞
現在,社員87名のうち64名が知的障がい者(内重度の方22名),製造ラインをほぼ100%知的障がい者のみで稼働できるよう,工程にさまざま工夫を凝らしている.
障がい者雇用への理解を社会に広げるため,見学受入れ他全国各地へ講演会など活動を行っている.
3.共生社会実現におけるデザインと色彩 -シェアード・スペースの研究と日立BRTのデザイン-
研究室で行ったデザインの研究事例を二つご紹介し共生社会とデザインの関係を考えていきたい.①日立市のひたちBRTは鉄道廃線後の跡地をバス専用路に改修したものであるが,そのバスのラッピングデザインを行った.持続可能のため地域の方が愛着を持って利用することを狙い地域の素材をデザインに施した.全国の自治体から注目されている。②シェアード・スペース(歩行者・自動車他の共存空間)は欧州で注目されている都市デザイン政策であるが,日本でも高齢化によるラストワンマイルやまちなかの賑わい復活に有効であると考えている.路面デザインによって車両速度が40%程度減速するなどの実験成果をご紹介する.

山本早里(やまもとさり)氏
横浜生まれ.東京工業大学博士後期課程修了.博士(工学).鎌倉女子大学講師を経て,現在筑波大学芸術系教授.放送大学講師.国・自治体審議会委員.専門分野は色彩デザイン.特に環境色彩やサインの研究を実施デザイン,アンケートや実験評価など多方面から行っている.日本デザイン学会研究奨励賞,年間作品賞,年間論文賞他.
◆参加費
3,000円(非会員一般),1,000円(非会員学生),
1,000円(正会員,名誉会員,賛助会員),500円(学生会員)
非会員の方は,参加申込み期限までに本学会への入会を申し込まれますと会員価格でご参加いただけます.この機会にぜひ入会をご検討ください.
日本色彩学会へのご入会はこちらから ☞ https://color-science.jp/membersfee/
入会に関するお問い合わせ先は学会事務局まで
(Tel. 03- 5913-7079,E-mail: office@color-science.jp)
◆申込方法
以下の方法にて ①参加費支払い,②参加登録の2つを必ず行ってください.
①参加費支払い
4/8(水)までにお支払いください.
・クレジットカード(PayPal)でのお支払い
下記の URL から支払いサイトへアクセスできます.
https://color-science.jp/formmail/260412kantobranch.html
・ゆうちょ銀行へのお支払い
銀行備え付けの振込取扱票をご利用ください.
口座番号:00170-5-791517 加入者名:(一社)日本色彩学会全国大会
シンポジウム申し込みを確認するため,送金者名義に「シンポ□氏名(カタカナ)」と必ず入力ください.
※□はスペースです.
振込手数料は各自にてご負担ください.原則として,送金後の取り消し等による返金には応じかねます.
②参加登録
4/8(水)までに,次のフォームによる参加登録が必要です.
参加登録された方には,別途,参加方法をお知らせいたします.
https://forms.gle/XRN94mziqkA5q8pq6
◆定員:希望者が以下の人数に達し次第受付終了とします.
現地:70名 これを越えた場合,定員に余裕があればオンラインでご参加頂けます.
オンライン(Zoom利用):100名
※オンライン参加希望者には,4月10日(金)にZoomの参加情報をお知らせします.
※参加者には,4月10日(金)に講演資料(パスワード付)のダウンロード情報をお知らせします.
問い合わせ先:
支払: office@color-science.jp 03-5913-7079(学会事務局)
参加: kanto@color-science.jp FAX:048-794-3901(関東支部事務局)