景色通信Vol.62『江戸東京たてもの園』

  • 環境色彩研究会
  • 2016年02月12日

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景色通信Vol.62
『江戸東京たてもの園』

日本建築を見たいと思い、12月の晴天の日に都立小金井公園の一角にある「江戸東京たてもの園」に出かける。ここは江戸東京博物館の分館として
1993年に建設されたもので、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築・復元・保存・展示を行っている施設である。主要な復元建造物は30棟である。他に小さな屋外展示物もある。
古いものでは。江戸時代中期の「綱島家(農家)」、江戸時代後期の「八王子千人同心組頭の家」や「天明家(農家)」などがある。明治35年築の「高橋是清邸」は、2.26事件の現場になった屋敷である。
また、昭和期の看板建築の「武居三省堂(文具店)」、「花市生花店」、「丸二商店(荒物屋)」など。消え行く建築の姿を伝えてくれる貴重な建物も見ることができる。
「江戸東京たてもの園」は、建築外装の初歩の測色トレーニングをする場としても適した場所であると言える。(永田泰弘)


小さな銅板を組み合わせた模様が目を引く神田神保町にあった丸二商店。


大黒柱のある広間での団欒が目に浮かぶ世田谷区にあった綱島家。


東京の銭湯といえば唐破風。ゆったりお湯につかりたい気分。


戦前の白金台にあった木造3階建ての乾物屋はまるで看板建築。