加藤國男氏アトリエ見学会
- くらしの色彩研究会
- 2012年07月01日
織物作家の加藤國男氏のアトリエ見学会を行った。新城市の緑の中、カーナビに表示されない道を通って行くと北欧風の建物が現れた。
加藤氏はスウェーデンで染色を学ばれ帰国後、植物染色の研究とタペストリーの制作をされている。 アトリエには織機が置かれ、600種類の植物から染め上げた資料を始め、たくさんの色見本や色糸が山積みになっていた。一つの植物で10色に染められた色見本は、アルミ、錫、鉄、銅、クロムの5種類の媒染を使い、更にそれぞれに藍を掛けたもの。同じ植物で染めても、媒染が違えば当然色は変わるが、土地によって日照時間や水の違いでも色が違うことを教えていただいた。
この日は雨だったが、新鮮な空気& 恵みの雨& 雨に濡れた瑞々しい緑& 膨大な色に触れて心が浄化されるような一日であった。