日本色彩学会くらしの色彩研究会主催 勉強会

  • くらしの色彩研究会
  • 2013年03月24日

日本福祉大学 鶴舞キャンパスで、林英光主査を講師として迎え、「リートフェルトとディックブルーナの色彩感覚&ユトレヒトの風景」と題して勉強会を行った。
オランダのほぼ中央に位置するユトレヒトは、首都アムステルダムから鉄道で約40分。旧市街と運河の美しい街である。この風土の中で生まれ育ったディックブルーナとリートフェルトは世界的に知られるデザイナーであり、勉強会では、繊細な感性が感じられる街の風景とともに、二人の作品から共通性を探り、理解を深めた。
うさぎの主人公「ミッフィー miffy」で知られるディックブルーナのミュージアム「ディック・ブルーナ・ハウス」や、世界遺産に登録されているリートフェルト設計の「シュローダー邸」など、シンプルでモダンな幾何学的デザインと配色からは、引き算から生まれる美しさが感じられる。美しい環境で育まれた感性が、調和のとれたデザインや色彩を生み、さらには人々の心の豊かさにもつながっていくというお話は、芸術の重要性を深く考えるきっかけとなった。