2014年10月25日 秋の見学会 近江八幡ヴォーリス建築と佐川美術館見学
- くらしの色彩研究会
- 2014年10月27日
2014年10月25日 秋の見学会 近江八幡ヴォーリス建築と佐川美術館見学
秋晴れの青い空の下、参加者15名で近江八幡・ヴォーリズ建築と佐川美術館の見学会が開催された。
まずは滋賀県立大学教授 松岡拓公雄先生によるレクチャーを受けながら、日本で数多くの西洋建築を手懸けたウィリアム・メレル・ヴォーリズの作品を見て廻った。ちょうどヴォーリズ没後50年イベントが開催されており、普段は外観しか見られない建物の中も特別に見学できるようになっていた。洋と和が融合しつつ隋所にこまやかな心遣いが尽くされ、ヴォーリズの人柄が忍ばれる素晴らしい建築ばかりであった。
次に訪れたのは佐川美術館。水庭に浮かぶ建物の美しさにうっとりした後、いよいよ樂吉左衞門館に併設されている茶室の見学である。この茶室は「守破離(規矩作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本をわするな)」という挑戦的なコンセプトにより建設されたものである。樂吉左衞門館は、近代的な建物で「どこに茶室が?」と疑うような外観であるが、地下一階の入り口から水庭の下をくぐって導かれた先の空間には、まぎれもない「おもてなしの心」があった。
ヴォーリズ建築と佐川美術館は双方とも、「心地よい空間」を基調にそこから建物外観やまわりの景観へと、どこに目を移しても調和が取れるよう考え抜かれたものであり、深まる秋の色と建築美のハーモニーを満喫できた一日であった。