2018年11月4日(日)「豪商の道・武将の道・国学の道」松阪見学会

  • くらしの色彩研究会
  • 2018年11月06日

2018年11月4日(日)「豪商の道・武将の道・国学の道」松阪見学会

秋も深まる11月4日、「豪商の道・武将の道・国学の道」松阪見学会が開催された。当初は小雨も降っていたが、松坂城・御城番屋敷のビュースポットに着く頃には上がり、ゆっくりと見学会を楽しむことができた。
まず、初めに私達を出迎えてくれたのは、三越の象徴であるライオン像。道すがらガイドにマンホールの蓋のデザインの説明を受けたり、船形埴輪のレプリカを見つつ、目的地である蒲生氏郷が築いた「松坂城跡」に向かった。
松坂城では、古い組み方の石垣を通った先の高台で「御城番屋敷」の全景を眺め、本居宣長が医者の傍ら古事記伝を執筆していた邸宅「鈴屋」(移築)を見学した。その後「本居宣長記念館」へ向かった。そこには、宣長の几帳面な性格がうかがえる、とても手書きと思えない著書の数々が展示されていた。その後、足を運んだ「御城番屋敷」は、雨上がりの石畳を挟んだ槇垣がより色濃く、風情を感じられた。ここは1863年に建てられ、現在も居住者がいることに驚いた。
昼食の松坂牛を楽しんだ後は、藍染の糸を使った縞模様が特徴の手織り体験組と、同心町の原田二郎旧宅など街並み散策組に分かれ、それぞれ松坂の時間を満喫した。
松阪もめん手織りセンターでの合流後、三井家発祥地を通り、松阪商人の館を見学。そして最後に、見学会のメインでもある「旧長谷川邸」に向かった。長い歴史の中で増築が繰り返された屋敷の中には、立派な「大蔵」があり、その扉は、白の漆喰、取っ手などの鉄の黒にくわえ弁柄で塗られ、その色合いの美しさにシャッター音が絶えなかった。樹々が色づきかけたお庭に回ると、なんと屋根の上でのアオサギのお出迎え。まるで私たちの見学会を歓迎してくれているかのようであった。
最後に、スタンプラリーでのお土産を頂き、見学会を終了した。