最先端のカラーユニバーサルデザイン<講演と演習>8月26日開催
- 2017年07月20日
九州大学で開催! 関西支部 第1回西日本活性化事業
▽ 最先端のカラーユニバーサルデザイン<講演と演習>
第1回西日本活性化事業を行います。この事業は、関西支部が2016年4月より準備を進めてきた企画で、第1回目として「最先端のカラーユニバーサルデザイン」を実施します。1980年ごろから障碍者の社会参加を促すために、バリアフリーの街づくりが始まっています。しかし、高齢化が進む21世紀の日本社会では、できるだけ多くの人が快適に利用できるように企画や設計を工夫する「ユニバーサルデザイン」の考えが重視されています。そこで、UDにおける色彩の役割や、カラーUDの将来性について考察する機会を持ちたいと思います。できるだけ多くの皆様のご参加を期待し、参加費を1,000円に抑えております。 <関西支部長 吉村耕治>
■最先端のカラーユニバーサルデザイン
-九州大学大学院芸術工学研究院 色彩・視覚科学研究室の取り組み紹介-
日時:2017年(平成29年)8月26日(土)10時50分から16時50分(受付は10:30より)
会場:九州大学大橋キャンパス(〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1) 5号館3階531教室
スケジュール:10:30より受付
10:50 -11:00 開会の挨拶―色彩とUniversal Design 支部長 吉村耕治
11:00 -11:05 研究室紹介 須長正治(九州大学大学院芸術工学研究院)
11:05 -12:00 講演1:幼児の塗り絵から色覚を考える 桂 重仁,須長正治(九州大学大学院芸術工学研究院)
2003年に,小学校で行われていた色覚検査の義務化が廃止となったこと(ただし,2016年から色覚検査が再開)により,色覚異常を持つ人でさえ自分の色覚特性を知らずに生活している場合があります.進学や就職の制限緩和も進んでいますが,依然として,色が人の生命に関わるような情報として用いられている職業では,色覚特性の制限があるのが現状です.そのため,色覚検査が廃止となった世代が現在,進路を決める世代となっており,唐突に進路を諦めなければならない問題が発生しています.そこで,色覚特性を早期に把握および対応することを目的に,幼児と保育士の関係に着目し,クレヨン画の色使いに色覚特性がどの程度現れるのか?そして,そこから色覚特性を推測することが可能なのか?を検討しました.さらに,一方では,幼児を保育する立場の保育士が,どの程度の色覚についての知識を持っているのかをアンケートにより調査しました.本講演では,それらの研究成果を紹介します.
12:00 -13:20 休憩 (昼休み)
13:20 -14:50 講演2:新発想カラーユニバーサルデザイン手法 須長正治(九州大学大学院芸術工学研究院)
色彩は視覚表示物において情報伝達の手段として使われることがあります.しかし,色覚には多様性があり,全ての人が同じ色を見ているとは限りません.カラーユニバーサルデザインの主な目的は,異なる色を見ている人にも,情報が伝わるような色使いをする色彩デザインを行うことです.本講演では,現在,使われているカラーユニバーサルデザイン手法の利点と問題点を解説し,さらに,その問題点を解決する新発想のカラーユニバーサルデザイン手法について紹介します.
14:50 -15:10 休憩
15:10 -16:40 演習:新発想カラーユニバーサルデザイン手法演習 須長正治(九州大学大学院芸術工学研究院)
演習を通して「講演2:新発想カラーユニバーサルデザイン手法」にて紹介した新しいカラーユニバーサルデザイン手法を199色の配色カードを使って行う方法を実際に行ってみます.
16:40 -16:50 閉会の挨拶―カラーUDの将来性 支部長 吉村耕治
参加費:1,000円 (当日申し受けます)
定員:50名(定員になりしだい締切)
申込:参加希望者は,件名を「最先端のカラーユニバーサルデザイン<講演と演習>参加」とし,参加者名,会員あるいは非会員を明記のうえ下記までお申込みください.
日本色彩学会関西支部(辻埜) e-mail:tsujino@gold.ocn.ne.jp
〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-3-14-1002 Tel. 06-6231-4071 Fax. 06-6231-4073