公開シンポジウム「映画作品のデジタル復元と色彩 — 文化を伝えるデジタル技術をめざして」最終案内
- 画像色彩研究会
- 2005年06月21日
公開シンポジウム
「映画作品のデジタル復元と色彩 — 文化を伝えるデジタル技術をめざして」
日時:2005年6月25日(土)11:00~13:00
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(地下1階)
(東京都中央区京橋3-7-6, http://www.momat.go.jp/FC/fc.html,
地下鉄銀座線京橋駅出口より徒歩1分,
JR東京駅八重洲南口より徒歩10分.)
主催:日本色彩学会画像色彩研究会 (sigCI)
共催:日本色彩学会関東支部
入場は無料です.非会員でも参加できます.事前の申込みは不要です.
プログラム:
10:40 開場
11:00 開会
11:00-11:05
開会挨拶 — 本シンポジウム開催の趣旨について
日本色彩学会画像色彩研究会(sigCI)
主査 小林光夫(電気通信大学教授)
11:05-11:35
講演「映画フィルムのデジタル復元の現状について」
常石史子(東京国立近代美術館フィルムセンター研究員)
11:35-12:05
パネラー自己紹介「文化,色彩,デジタル技術 — 私はこう考える」
市原恭代(宝仙学園短期大学助教授)
川瀬敏雄(株式会社堀内カラーアーカイブサポートセンター所長)
鈴木卓治(国立歴史民俗博物館助手)
12:05-12:15 休憩
12:15-12:55
座談会「文化を伝える色彩とそのデジタル復元を考える」
コーディネータ・司会 室屋泰三(国立新美術館設立準備室)
パネラー 常石史子,市原恭代,川瀬敏雄,鈴木卓治
12:55-13:00
閉会挨拶
日本色彩学会関東支部
役員 松田陽子(Color Institute MEME, 日本色彩学会理事)
13:00 閉会
開催趣旨とシンポジウムの内容:
映画作品のデジタル復元は,フィルムという劣化しやすい媒体の上に記録
されている映画作品を後世に伝えるための,有力な選択肢です.フィルムそ
のものをよりよい状態で保存する努力が,東京国立近代美術館フィルムセン
ターなどのフィルムアーカイブにおいて行なわれている一方,保存状態の悪
いフィルムを上映可能とするなどのために,デジタル復元技術は役立つもの
と期待されています.
このほかにも,私たちの周りには,「文化情報」を伝えるさまざまな種類
の対象があり,適切な保存と修復の手が差し伸べられるのを待ち望んでいま
す.色彩が文化情報の重要な構成要素であることはいうまでもないでしょう.
そして何より大事なことは,人々に忘れ去られることのないよう,適切に活
用されるべきであるということです.文化情報へのデジタル技術の適用は,
保存と活用という背反する要求を解決する有力な方法です.
そこで,本シンポジウムでは,映画フィルムのデジタル復元の問題を皮切
りに,文化情報を伝える色彩の記録・保存・復元について,何が問題なのか,
そして,デジタル技術が,問題解決にいかに寄与しうるか,についてとりあ
げこととしました.
はじめに,東京国立近代美術館フィルムセンターにおいて映画フィルムの
デジタル復元に携わる常石史子氏に,その現状と動向についてご講演いただ
きます.フィルムの復元はどのような手順で,またどのような技術が用いら
れるのか,また,デジタル復元にはどのような問題があるか,などについて
ご紹介いただきます.
常石氏の講演に引き続き,3人の専門家,市川恭代氏,川瀬敏雄氏,鈴木
卓治氏がパネラーとして登場し,自己紹介を兼ねて,「文化」「色彩」「デ
ジタル技術」をキーワードに,意見を述べます.常石氏が指摘した映画フィ
ルムの問題は,じつはより大きな問題のなかに位置づけられることが明らか
になるでしょう.
休憩をはさんで,「文化を伝える色彩とそのデジタル復元を考える」と題
した座談会を行ないます.それぞれの立場から,文化情報としての色彩,色
彩情報の記録・保存・復元,デジタル技術の可能性・限界・問題点,などに
ついて,議論を展開し,参加者の理解を深めることを目指します.
色彩を専門とする方はもとより,映画保存に関心のある方,色彩を勉強
する学生,文化情報へのデジタル技術の応用に興味のある研究者など,多
くの方々のご来場をお待ちしております.
本シンポジウムに関するお問い合わせは,sigCI事務担当(下記)で承
ります.
sigCI事務担当
Email: sigci@visithp.jp
郵送:〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117
国立歴史民俗博物館 研究部 鈴木卓治気付
FAX: 043-486-4299(研究部鈴木卓治宛を明記のこと)
sigCI-Web: http://sigci.visithp.jp
以上.