景色通信Vol.2『奄美群島 上空から見る島の色』
- 環境色彩研究会
- 2016年10月13日
景色通信Vol.2 『奄美群島 上空から見る島の色』
台風一過の9月。奄美群島の1つ、沖永良部島を訪れた。
鹿児島県に属するその島は、遡れば琉球王朝の支配下におかれた時期もある。そのため、薩摩藩と琉球文化の両方の影響を色濃くし、その平坦な地形は、山をもつ奄美大島ともまた違う。
今回私は、沖縄県那覇からセスナで沖永良部に入ったが、上空から見下ろすその景色はあまりにも美しく、それは言葉を失うほどだった。こうした自然の色に説明を加える必要などなかろう。みなさん自身の目でこれらの色を確認していただければ、それでいい。(葛西紀巳子 )
沖永良部島は沖縄と奄美大島の間に位置する平坦な島。
沖縄県那覇市上空から見下ろす景色は、陸屋根が密集する白い建物群。
本州の白い建物よりももっと白い外壁は、琉球石灰岩に馴染んできた地域色の影響か。
那覇の北側には与論島。島のアウトラインをサンゴ礁が取り囲み、
海の青がまったく異なる色となっている。
沖永良部島の土は赤土。弱酸性の土は、パイナップルの栽培には適するという。