景色通信Vol.6『日本人色あふれる南の島で』

  • 環境色彩研究会
  • 2007年05月26日

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景色通信Vol.6
『日本人色あふれる南の島で』

グアム島を家族で訪れた。ビーチ沿いの繁華街にあるホテルに滞在した私たちは、洒落たメインストリートに並ぶ数々のブランド店をハシゴする日本人のパワーに驚いた。短期滞在の日本人観光客の行動パターンは大抵同じである。コバルトブルーの海を見て、ホテルのプールサイドの熱帯植物のなかで暫しリゾート気分を味わうと、皆こぞって繰り出すのが近代的街なみのブランドストリート。
ここは免税品天国で、ほとんどの店で日本語が通じる。治安もかなり良いのでファミリーも安心して食事やショッピングが楽しめる。国内のテーマパークでは味わえないリアルな南国ムードを日本からわずか3時間程で満喫できるため、絶え間なく訪れる日本人は大歓迎されるのだ。景観面でも全島にわたり喫煙規制がしかれ、広告看板もそれほど多くないので快適といえる。南の島では西向きのオーシャンヴューの部屋を予約したい。写真では味わえない刻々と変化していく夕景をバルコニーから眺められるだけでも幸福になれる。少しだけ贅沢をしてサンセットディナーを楽しむのも素敵だ。トロピカルな色彩のなかで、この島は、これからも津波のように訪れる日本人色が、街なみをさらにモダンに変えていくことだろう。(加藤進久)