(一社)日本色彩学会東海支部 2020年度見学会報告

  • 2020年12月16日

(一社)日本色彩学会東海支部 2020年度見学会報告

「レトロ可愛いがいっぱい シドニー街中散策ライブツアー」
日時:2020年11月14日(土)

渡邉 千穂

東海支部では本年度コロナ禍の中,各行事のオンラインでの開催を実施してきました.毎年行なっている見学会も初めてのオンライン開催となりましたが,オンラインの利点を活かして海外の見学会を試みることになりました.株式会社 エイチ・アイ・エス殿のご協力のもと,現地でのライブ中継にて,シドニー市街にある歴史ある商業ビルを中心に1時間あまりの短い時間でしたが画面を通じての見学を行ないました.
オーストラリア,初夏のシドニーは当日天気に恵まれ,ジャカランダの花が咲き誇る市役所の建物前から中継は始まりました.そこから,クイーンビクトリアビルディングとストランドアーケードという1890年代に建てられたレトロで豪華な建物の商業施設を紹介していただきました.
クイーンビクトリアビルディングではコロナ禍の暗い雰囲気を吹き飛ばそうと例年より早い時期から設置された,建物の吹き抜けいっぱいのスワロフスキーのクリスマスツリーがきらきらと美しく,映えポイントは写真を撮るカップルが複数見られました.美しい建物の内装はアーチ型の形状の窓やタイル床でレトロ感たっぷりでした.ウインドウショッピングでは,アボリジニアートのお店に入ってアートを見,支社からの中継に切り替わってのアボリジニの「ドリーミング」といわれる世界観の説明などがありました.
その後ストランドアーケードへ移動.さらに重厚さを感じる内装はガラス張りの天井から太陽光が降り注ぎ,茶色をベースとした落ち着いた基本構造と金色の装飾に加えてクリスマスの電飾で豪華さがより際立っていました. 雑貨,飾食品など様々な商店が展開されているに関わらず,統一感のある色調や少ない照明などでレトロかわいい雰囲気が統一されていることで画面を通してではありますが,雰囲気を楽しむことができました.
例年とは異なる今年ならではの見学会でしたが,チャットでは積極的に質問も交わされ,参加者は楽しみながら文化に触れることができたのではないでしょうか.

クイーンビクトリアビルディングの
クリスマスツリー


ストランドアーケード