2014年10月11日(土):公開シンポジウム「色彩が奏でる芸術と科学」開催のお知らせ-詳報-
- 2014年06月29日
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(このチラシ中のワークショップ申し込みメールアドレスは正しく直っています.)
更新記録:2014.9.1.詳報掲載/2014.6.29.第一報掲載
シンポジウム実行委員長 北 畠 耀
芸術と科学は互いに呼応して進歩してきました.そして,その歴史的節目には両者に深く関与してある「色彩」の存在が見出されます.「絵画の色彩分析」というアプローチで,芸術と科学の関係を新たな段階へ導くブレークスルーを目指しておられた故人のご業績に因み,本シンポジウムでは芸術と科学を繋ぐ「色彩」の新たな展開について考察することを趣旨とします.
学会員の如何を問わず,広くお誘い合わせの上,ご参加くださいますようお願いもうしあげます..■日 時:2014年10月11日(土) 13:00~17:10■会 場:国立新美術館3階講堂(港区六本木7-22-2)■参加費・資料代:無料 参加者には会場にて予稿集をお渡しします.
■申 込:事前の申し込みは不要です.どなたでも自由にご参加いただけます.(定員250名)
■プログラム
13:00~13:10 開会あいさつ
13:10~14:00 第1部「1枚の絵画をめぐって ~絵画の色を分析してみよう~」
第1部では絵画作品の色彩を通して芸術と科学の関係について考えます.絵画の画面上では色は色として存在するのではなく,一つの作品の要素として互いに関係し合いながら存在します.ゴッホの筆致の強さ,レンブラントの明暗の静謐さ…,絵画作品に隠された色彩の秘密を美学,美術史,色彩学,そしてデジタル画像処理の手法を使って,ときほぐしてみましょう.
話者 粟野由美(東京造形大学),鈴木卓治(国立歴史民俗博物館),室屋泰三(国立新美術館)
14:10~16:20 第2部「芸術,科学,色彩」
・講演Ⅰ(14:10~15:10)
「体性感覚の〈様相〉と〈クオリア〉― 芸術学と色彩研究」前田富士男(中部大学特任教授)
色彩の研究は,物理学や化学の専門領域をふくめても基本的に,視覚をめぐる感覚・知覚の探究と認識されている.だが,そうした基本的な知識をひとまずカッコにいれてみてもよい.橙や青を指して暖色,寒色と呼ぶ.しかし,寒・暖の感覚とは本来,皮膚感覚,触覚に起因する。寒・暖とは,視覚とは異なる体性感覚の重要なモダリティー(様相)にほかならない.芸術学の立場から,色彩のクオリアと様相を考察してみよう.
コメンテーター 坂田勝亮(女子美術大学),粟野由美(東京造形大学)
・講演Ⅱ(15:20~16:20)
「美術絵画のデジタルアーカイビング」 富永昌治(千葉大学大学院教授)
デジタルアーカイビングは,貴重な美術絵画をディジタル画像として記録・保存し,映像として次世代に受け渡すことを本来の目的とする.ここで人が美術絵画を鑑賞する際の視環境を考慮する必要がある.一般に獲得画像は撮影時の照明光源や視点に依存し,自由な視環境で美術絵画のリアルな映像を楽しむことができない.本講演では,照明や視点に依存しないデジタルアーカイビングの考え方とそれを実現する方法を展開する.
コメンテーター 大住雅之(オフィス・カラーサイエンス) 岡嶋克典(横浜国立大学大学院)
16:30~17:00 総合討論 司会:北畠耀(文化学園大学名誉教授)
17:00~17:10 閉会あいさつ
小林光夫先生は晩年,シュヴルール(1786-1889)の色彩研究に関する著作の翻訳に精力的に取り組んでおられました.そこで今回,ふだんはなかなか目にする機会のないシュヴルールの原著をご紹介したいと思います.(解説:北畠耀)
シンポジウムのテーマに因む体験型のアートワークショップです.名画に使われた色のリストと量的比率から,自分の身体を使ってオリジナルの絵を創作し,色の集まりについて考えるワークショップです.どなたでも参加できます.(担当:粟野由美+ミルクラ 東京造形大学ゼミ)
※事前申込が必要です.申し込み方法詳細は決定次第お知らせいたします.
→詳細が決定いたしました.こちらからご覧ください.
・開催時間(予定):各回30分程度(10:30~12:00,13:00~14:30,15:00~16:30)
・各回定員(予定):15名程度
・材 料 費 (予定):500円程度 参加費は無料となりました.
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□共 催:国立新美術館,日本色彩学会関東支部
□企画・運営:シンポジウム実行委員会
(国立新美術館,日本色彩学会 関東支部,同 イリュージョン研究会,同 画像色彩研究会,同 視覚情報基礎研究会,同 色覚研究会,同 測色研究会)
□協力: 同 白色度研究会,同 パーソナルカラー研究会
連絡・問合せ先:関東支部事務局気付 シンポジウム実行委員会( e-mail:kanto@color-science.jp )
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※シンポジウム終了後に,「小林光夫先生を偲ぶ会」を開催いたします.小林先生と生前親しくお付き合いくださったみなさまに先生のことを思いだしていただけるよう企画いたしました.
こちらは事前の申し込みが必要です.何とぞ多くのみなさまのご参加を賜りますようお願い申し上げます.(シンポジウム実行委員 鈴木卓治)
■日 時:2014年10月11日(土) 18:00~20:00
■会 場:Gaston&Gasper六本木
(東京都港区六本木7-4-4,http://gastonandgaspar.com,050-5788-2744)
■参加費:6,000円程度(会場にて申し受けます)
■申 込:9月30日までに電子メールにて(shinobu@sigci.sakura.ne.jp)宛にお申込み下さい.
定員(90名)に達し次第〆切りとなります.
シンポジウム実行委員長 北 畠 耀
本シンポジウムは,2013年10月に逝去された小林光夫先生(元日本色彩学会会長・関東支部長)が,2006年から2009年まで客員研究員を務められたご縁により,国立新美術館との共催事業として催されます.
芸術と科学は互いに呼応して進歩してきました.そして,その歴史的節目には両者に深く関与してある「色彩」の存在が見出されます.「絵画の色彩分析」というアプローチで,芸術と科学の関係を新たな段階へ導くブレークスルーを目指しておられた故人のご業績に因み,本シンポジウムでは芸術と科学を繋ぐ「色彩」の新たな展開について考察することを趣旨とします.
詳報は次回9月号のニューズにてご案内いたしますので,広くお誘い合わせの上,ご参加をご予定下さい.
■日 時:2014年10月11日(土) 13:00~17:10
■会 場:国立新美術館3階講堂(港区六本木7-22-2)
■参加費・資料代:無料 参加者には会場にて資料集をお渡しします.
■申 込:事前の申し込みは不要です.どなたでも自由にご参加いただけます.(定員250名)
■プログラム
13:00~13:10 開会あいさつ
13:10~14:00 第1部「1枚の絵画をめぐって ~絵画の色を分析してみよう~」
第1部では絵画作品の色彩を通して芸術と科学の関係について考えます.絵画の画面上では色は色として存在するのではなく,一つの作品の要素として互いに関係し合いながら存在します.ゴッホの筆致の強さ,レンブラントの明暗の静謐さ…,絵画作品に隠された色彩の秘密を美学,美術史,色彩学,そしてデジタル画像処理の手法を使って,ときほぐしてみましょう.
話者 粟野由美(東京造形大学),鈴木卓治(国立歴史民俗博物館),室屋泰三(国立新美術館)
14:10~16:20 第2部「芸術,科学,色彩」
・講演Ⅰ(14:10~15:10) 「体性感覚の〈様相〉と〈クオリア〉― 芸術学と色彩研究」 前田富士男(中部大学)
コメンテーター 坂田勝亮(女子美術大学),粟野由美(東京造形大学)
・講演Ⅱ(15:20~16:20) 「美術絵画のデジタルアーカイビング」 富永昌治(千葉大学大学院)
コメンテーター 大住雅之(オフィス・カラーサイエンス) 岡嶋克典(横浜国立大学大学院)
16:30~17:00 総合討論 司会:北畠耀(文化学園大学名誉教授)
17:00~17:10 閉会あいさつ
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□共 催:国立新美術館,日本色彩学会関東支部
□企画・運営:シンポジウム実行委員会
(国立新美術館,日本色彩学会 関東支部,同 イリュージョン研究会,同 画像色彩研究会,同 視覚情報基礎研究会,同 色覚研究会,同 測色研究会)
□協力: 同 白色度研究会,同 パーソナルカラー研究会
連絡・問合せ先:関東支部事務局気付 シンポジウム実行委員会( e-mail:kanto@color-science.jp )
※シンポジウム終了後,「小林光夫先生を偲ぶ会」を開催いたします.こちらは事前の申し込みが必要です.
日時:同日18~20時/参加費:5,000円程度(予定)
申込:受け付け開始はニューズ9月号および学会Webサイトにてお知らせします.