〈参加体験型セミナー:双眼一視の世界 色と形はどう見えるか〉
- 2017年07月28日
今般,関東支部では,長年に亘り観察色彩学を提唱してこられた小町谷朝生先生(東京芸術大学名誉教授)をお招きして,ご著書『キュクロプスの窓 ─ 色と形はどう見えるか(日本出版サービス,フルカラー 162頁)』をテキストに,参加体験型セミナーを開催いたします.
左右両眼を持ちながら,キュクロプス(額中央に一眼を持つギリシャ神話の巨人)と同様に一つの外界像を捉える私たちの視は,日常では意識されないひずみを含んでいます.安定的な見方にあえて揺さぶりを掛ける能動的観察を通して垣間見る視の世界は,驚きと不思議に満ちています.
色彩学の教育,指導に携る方はもちろんのこと,色彩学に関心をお持ちの方にとっても,色彩の新たな魅力を知り理解を深める好機となることでしょう.奮ってご参加下さいますようお待ちします.【日 時】 2017年10月7日(土) 13:00~16:30
【会 場】 文化学園大学 A館19階 192教室〈所在地:〒151-8523 渋谷区代々木3-22-1〉
最寄駅:各線新宿駅 (JR新宿駅南口または甲州街道改札より甲州街道を初台方面へ徒歩7分)
アクセスマップはhttp://bwu.bunka.ac.jp/access/をご参照下さい.
【参 加 費】 会員:3,000円 / 学生:2,000円 / 非会員:5,000円
参加費(テキスト,実習用教材費を含む)は,当日会場にて申し受けます.
【申込要項】 ◎申込期限: 8月31日(木)まで.ただし,定員(20名)に達した時点で受付けを終了します.
◎記載事項:「参加体験型セミナー申込み」と明記し,①~④を明記の上お申し込み下さい.
① 氏名 ② 住所 連絡先 ③ 会員(名誉/正/賛助/学生)・非会員(一般/学生)の別 ④ 交流会参加の有無
◎申込み先: 日本色彩学会 関東支部事務局( e-mail:kanto@color-science.jp fax:048-794-3901 )
【プログラム】 講師 小町谷朝生 氏 (東京芸術大学名誉教授)
■セミナー第1部 (13:00 - 14:00) 双眼視世界の探究─キュクロプスはどう見るか
視のさまざまな様相と作用はどのようにして取得されるのか,視をつくる体制としての眼の働きと,外界情報を与える光や物質の振舞いを通して考え,
さらに,双眼異像と双眼視の作用について考察する,
■ワークショップ (14:00 - 15:30) 対比現象におけるティッシュエフェクトの体験
色陰現象による対比効果は,薄紙の効果(ティッシュエフェクト)によりどのように変化するか.反復視の効果によりどのように変化するか.
標本の作製と観察を通して体験する.
■セミナー第2部 (15:30 - 16:30) 色と形はどう見えるか
視はディストーション(ひずみ)に支えられたイリュージョナルな作用である.アナモルフォーゼをはじめとする形態認知の特徴を整理した上で,
色と色,色と形の相互作用によって誘発され変容する色彩現象の体験を通し.われわれがどのように色を見ているかを探る.
※ 準備物(定規,カッター,のり等)は参加者に別途ご連絡いたします.
※ 終了後,会場近傍にて交流会(参加費別途 3,500円~4,000円程度)を予定しております.
2017年7月28日(金) 《関東支部・人文系研究会合同開催》 公開講座「研究論文の書き方半日講座-論文を書く醍醐味を知る-」
色彩教材研究会 主査 永田泰弘
パーソナルカラー研究会 主査 稲垣有美子
(協力)環境色彩研究会色彩学は学際的な学問分野で、広い研究領域を持っています。実験に基づく自然科学的な領域以外に、建築や環境、さらに、色彩文化や言語、美術、ファッションなど、いわゆる人文系の広大なテーマがあります。実験系の研究者であれば、研究を論文にして発表することが仕事ですから、日々、その稽古を積まれています。一方、人文系の課題に関心を持たれている方々の中には、調査結果を全国大会で発表してみたいとか、論文にまとめたいと思っても、その手順やポイントがよくわからないため、尻込みしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの度、主に人文系テーマによる研究論文をこれから書いてみたいという方、あるいは、さらに完成度の高い研究論文を書きたいという研究者を対象に、その手順や様々なポイントについての公開レクチャーを開催する運びとなりました。
本講座は、関東支部と人文系の2研究会(色彩教材研究会、パーソナルカラー研究会)との3者による合同開催イベントです。そして、環境色彩研究会からは開催協力を受けております。講師には、これまで「人文学系研究論文の書き方1日講座(導入編・基礎編)」を関西支部主催で開講し、和の色彩文化を海外にも発信されている吉村耕治先生をお迎えします。下記のような内容を、事例を挙げていただきながら、分かりやすく具体的にご解説いただきます。
論理的で、魅力的な研究論文の書き方に関する本講座の内容は、レポートや本を書く場合にも参考となるかと思います。また、実験系の研究者にとっても人文系の論文の書き方を知ることができる貴重な機会となると思います。皆様のご参加をお待ちいたしております。
[日 時] 2017年9月16日(土) 13:00~16:30
[会 場] 文化学園大学 A館18階 181教室 (新宿駅から徒歩7分)
交通アクセス ⇒ http://bwu.bunka.ac.jp/acess/
[講 師] 吉村耕治 氏(日本色彩学会関西支部長、関西外国語大学短期大学部名誉教授、関西大学非常勤講師)
[定 員] 25名の定員に達しましたが若干増席いたします。お早目にお申込みください。
[参加費] 会員(正会員・名誉会員):1,000円 賛助会員:無料 学生:無料 非会員:2,000円
テキスト代込み(A4判20頁程度)
[申込要項] ・申込期限 9月8日(金)まで。
・記載事項 「研究論文の書き方講座申込み」と件名に記載し、①~③を明記の上お申し込みください。
①氏名 ②住所、連絡先 ③会員(名誉/正/賛助/学生)・非会員(一般/学生)の別
・申込み先 日本色彩学会 関東支部事務局( e-mail: kanto@color-science.jp fax 048-794-3831 )
[プログラム] 12:30~ 受付
13:00~13:20 挨拶―論文の書き方に関する「導入」の話 名取和幸
13:20~14:40 第1講「研究論文の構成を決定するまでのポイント」 吉村耕治
14:50~16:10 第2講「問題点の明示・引用の仕方・出典の明示法」 吉村耕治
16:10~16:30 質疑応答
※主な内容
論文の構成の決定/主タイトルと副タイトルの付け方/「はじめに」を書くコツ/先行研究との違いの提示/引用の仕方・注の付け方・出典 の明示法・引用文献の表示/分かりやすい論文にする工夫/研究成果の質を高める工夫/要旨の書き方、要約の仕方/論文の文章構成法/句 読点やカッコの使い方など。