平成29年度講演会のお知らせ(12月16日開催)

  • 2017年10月23日

長年色彩工学、視覚・色覚の研究の第一人者として活躍され、CIE(国際照明委員会)TC1-90(色忠実度指数)委員長である矢口先生から国際的機関が照明の演色性指数などの国際規格の原案をどうやって決めていくのかなど、なかなか聞けない話が伺えます。今年10月に韓国で開催された国際色彩学会の世界大会AIC2017でも招待講演で解説された内容です。名古屋で聴講できる絶好の機会ですので、どうぞお見逃しなく!

ぜひお誘い合わせの上、事務局までお申し込みください。

【日 時】12月16日(土)14:30~16:30
【会 場】ウィンクあいち 906室(名古屋駅徒歩5分)
【演 題】私とCIEの関わり
【講 師】矢口博久先生(千葉大学名誉教授)
【内 容】 1997年に京都で開催されたCIE大会に明るさの加法則不軌について技術委員会に報告して以来,明るさ,等色関数,色の見えモデル,演色評価指数などの種々の技術委員会で活動してきた。この講演では,これまでの私のCIEの歩みに少し触れながら, CIEの最近の動きを2つ紹介したい。

①新しい表色法
最も広く用いられているXYZ表色系は短波長の青色の測色に問題があることが1950年代初期から指摘され、
現在、錐体の分光感度に基づくCIE2006LMS表色系や錐体基本関数に基づく分光視感効率関数、XYZ型の表色系CIE2015XYZ表色系などが発表されている。この概要と応用例をいくつか紹介する。

②光源の演色評価法の新しい提案
照明光源の良さを表す指標として広く用いられているCIE平均演色評価指数RaではLED光源などの新しい光源の評価が実際の評価とマッチしないことがしばしばある。
長年の改良を試みから 今年やっと私が委員長を務めたTC1-90から新しい技術報告「正確な科学的用途のためのCIE2017色忠実度指数」が発刊された。この概要,委員会の苦労話などを紹介する。

【参加費】無料

申し込み先:支部事務局 豊田合成株式会社 デザイン企画部  渡邉千穂
e-mail:chiho.watanabe@toyoda-gosei.co.jp tel:0587-34-3314 fax:0587-34-3289
12月4日(月)までになるべくお申込みください。