■11月21日(日)11:00〜12:00
教育普及委員会による『新編色彩科学ハンドブック』解説講座プレイベント
教育普及委員会では,2021年秋より「新編色彩科学ハンドブック」解説講座を開催します.本講座では,これまで分かりにくいと感じていた「色彩科学」の知識を共有する場を提供します.講座として取り上げる各トピックは,それぞれのレベルに応じた内容とする予定ですので,初学者向けの講座から最先端のハイレベルな講座まで,臨機応変に対応してまいります.
『新編色彩科学ハンドブック』解説講座自体がどのような内容なのか,なかなかイメージが付きづらい方もいらっしゃるかもしれません.各章の要素を簡単にとりだし,講座の内容とその後の質疑の様子をお伝えいたします.初心者の方も歓迎致しますし,もちろん質疑をふくめて専門分野とされている方にも対応した内容になっております.
本イベントでは,プレイベントとして第7章および第19章について紹介を致します.色彩調和論とカラー画像の情報処理がトピックとなりますので,文系,理系問わない内容となっておりますので,是非積極的にご参加ください..
■11月21日(日)13:00〜16:00
美しい日本の色彩環境を創る研究会(LOJ)・くらしの色彩研究会(LC)共催によるオンライントークイベント「色は世界を駆ける,色を未来に架ける」
第1部:色は世界を駆ける
●「レオナール・フジタの色彩」
講演者:三木学氏(文筆家/編集者/ソフトウェアプランナー)
世界的な画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ)の展覧会『フジタ―色彩への旅』(ポーラ美術館,2021年4〜9月開催)で作品の色彩分析を担当した三木学氏に,故・平井経太氏(千葉大学准教授)による色補正の話題も交えながら,色彩の魅力を分析的に解説いただきます.
●「日本の美しい色風景,世界の美しい色風景」
講演者:港千尋氏(多摩美術大学教授)
『日本の美しい色風景』サイトの立ち上げを記念して,『フランスの色景 写真と色彩を巡る旅』の著者の港千尋氏をゲストに迎え,海外の美しい色風景を紹介いただき,このプロジェクトに関する意見交換をいたします.
第2部:色を未来に架ける
●「多様性と色彩」
ゲスト:伊賀公一氏(CUDO副理事長/視覚情報デザインコンサルタント)
ゲスト:疋田万理氏(SPICY代表/メディアプロデューサー)
ファシリテーター:篠森敬三氏(高知工科大学教授)
『色弱が世界を変える』著者の伊賀公一氏と,メディアの視点からダイバーシティを考え,差別や偏見を減らす報道に従事した疋田万理氏のお二人をゲストに迎え,マジョリティとマイノリティの視点を紹介いただきながら,違いを越えて生きる重要性や,未来社会に向けての色彩教育などについてディスカッションします.
【登壇者プロフィール】
◆三木学氏(文筆家/編集者/ソフトウェアプランナー)
奈良県出身.独自のイメージ研究を基に,現代アート・建築・写真・色彩・音楽などのジャンル,書籍・空間・ソフトウェアなどメディアを横断した著述・編集を行っている.著作として,共編著『フランスの色景』『新・大阪モダン建築』,展示『アーティストの虹−色景』(あいちトリエンナーレ2016),画像色彩分析ソフト『Feelimage Analyzer』,画像から音楽を自動生成するソフト『mupic』など.『日本の美しい色風景』プロジェクト企画提案者の一人でもある.
◆港千尋氏(多摩美術大学教授)
神奈川県出身.写真家・著述家.多摩美術大学情報デザイン学科教授.記憶,イメージ,群衆などをテーマに制作,著述,キュレーションなど幅広い活動を続けている.第52回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー.あいちトリエンナーレ2016では芸術監督として「虹」(多様性)と「旅」をテーマにした.『風景論―変貌する地球と日本の記憶』『フランスの色景―写真と色彩を巡る旅』など
風景や色彩に関しても多数の著作があり,近著は『現代色彩論講義 本当の色を求めて』.
◆伊賀公一氏(CUDO副理事長/視覚情報デザインコンサルタント)
徳島県出身.早稲田大学社会科学部中退.コンピュータに魅了されApple製品やAdobeソフト編集を極めながらITベンチャーの
役員を経て,ソラノイロLLC代表取締役,CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)副理事長.CUDO専属テクニカルアドバイザーとして,数多くの講演やセミナー,コンサルテーションを担当.P型強度の色覚をもち,ヒトの色覚の多様性に関心がある.著書に『色弱が世界を変える カラーユニバーサルデザイン最前線』.
◆疋田万理氏(株式会社 SPICY代表/メディアプロデューサー)
名古屋市出身.早稲田大学商学部卒業.朝日新聞との合弁会社ハフポスト日本版で動画ニュースサイトを担当.ミレニアル世代
向けのニュースサイト編集長などを経て,2019年に株式会社SPICY起業.これまでに,マララ・ユスフザイのインタビュー,TEDxトーク登壇(英語),TBS「グッとラック」2019年水曜レギュラー.NHK「クローズアップ現代」「あたらしいテレビ」「フェイクバスターズ」出演.令和時代のカルチャースクール「Classmate|クラスメイト」を運営し,ファッションコース・コミュニケーション理論コースなどを展開.40代以上のための「学び」を,大学教授や専門家と共につくっている.
◆篠森敬三氏(高知工科大学教授)
東京都出身.東京工業大学大学院修了.高知工科大学情報学群の教授,学群長,情報学コース長.専門は,視覚心理物理学,
色彩工学,感性情報処理,カラーユニバーサルデザイン,脳科学など.色弱者に対するカラーユニバーサルデザイン,高齢者のための視環境対策,サインや表示等の改善,インターフェイスの改善や色評価などに取り組むとともに,視覚応答速度,色恒常性,脳内色覚情報処理などの研究も行っている.バリアントール(TM)の開発メンバーの1人.
■11月27日(土)10:00〜12:00,14:00〜16:00
環境色彩研究会による試験的WEBミーティング 特別編
2021年度の環境色彩研究会の行事として,環境色彩に関する話題を話し合うミーティングを開催します.話題提供 :15分〜60分,意見交換会 :60〜90分程度の時間配分で,環境色彩に関する話題を気楽に語り合う,研究発表会よりはカジュアルで気楽な意見交換の場です.今回は環境色彩研究会の会員以外の方にもご興味を持っていただける話題を2題ご用意しました.皆様のご参加をお待ちしております.
●午前の部(10:00〜12:00)
永田 泰弘(環境色彩研究会会員)
「一人でもできる景観色彩基準の提案」
●午後の部(14:00〜16:00)
金銅久美子(環境色彩研究会会員)
「チグハグなイメージを与える色の使用に関する報告」
杉山 朗子(環境色彩研究会会員)
「最近のまちの色―白黒&高彩度」
伊藤 幸(環境色彩研究会会員)
「社会問題である空家等の再生に係るまち並みの色彩」
※2021年11月12日以前の古い告知ページは