測色研究会 2020年度研究発表会のご案内
- 測色研究会
- 2021年03月05日
測色研究会 2020年度研究発表会のご案内
2020年度研究発表会の開催について御案内申し上げます。新型コロナウィルスの影響で、今年度はWeb開催と致します。研究発表として今回は5件の応募がありました。閲読の結果を踏まえ、発表では2つのセッションを設けました。セッションⅠは「物理計測」で、3件ご発表頂きます。1件目は3Dプリンターでの質感再現に関する3Dスキャナーの高精度化に関するご研究、2件目は、自動車外装塗色のLiDARを用いての赤外線反射特性の変角計測に関するご研究、3件目は、干渉性光輝材を含む塗色の、照明と受光の関係を入れ替えた時の一致性に関するご研究です。また「セッションⅡは「表色」で、2件ご発表頂きます。1件目は自動車外装塗色で光輝材を含むエフェクトブラックのカテゴリカルネーミングに関するご研究、2件目は、肌色計測の測定値として「色濃度」の適応に関するご研究です。
加えて本年度の招待講演ですが、大阪市立大学の酒井英樹先生と近畿大学の片山一郎先生にお願いしました。酒井先生は長らく測色のご研究をされており、特に近年では、食品等、複雑な形状を対象とした測定のご研究をされていらっしゃいます。また、片山先生は、白色度に関するご研究を長く続けられており、国内外で数多くのご発表をされています。以上、皆様の参加をお待ちしております。宜しくお願い申し上げます。
測色研究会主査 大住 雅之、武井 昇
1.研究発表会実施概要
日時: 2021年3月26日(金)13:00 ~ 17:30(総会含む)
参加資格: どなたでもご参加頂けます。参加費用は無料です。
会議システム: 今回はWebExを使用します。参加者の方には、後程、リンクを連絡致します。
予稿集: 予稿集はPDFでの事前配布を行います。準備ができ次第、ダウンロードの案内を致しますので、十分にご注意ください。
2.プログラム
13:00~13:10 挨拶 開催要領説明
セッションⅠ:物理測定
13:10~13:30 Ⅰ-1.「超解像のための3D点群の位置合わせ精度の改善」 (20分)
*明先 奎亮,田中 緑,堀内 隆彦(千葉大学大学院)
13:30~13:50 Ⅰ-2.「自動車向け塗色のLiDARセンサー検出特性とその評価方法」 (20分)
*権谷 晴之(関西ペイント株式会社)
13:50~14:10 Ⅰ-3.「干渉性光輝材を含む塗色の光学幾何条件対称性について」 (20分)
*大住 雅之(株式会社 オフィス・カラーサイエンス)
招待講演Ⅰ
14:10~15:10 「表面凹凸方式の再帰反射体とその全再帰反射率の測定」
講演者 大阪市立大学大学院 生活科学研究科(教授) 酒井英樹先生
これまでに実用化されている再帰反射体には、球状レンズ集光方式とプリズム反射方式とがあるが、それらとは異なる第3の構造として、表面凹凸方式による再帰反射体を紹介する。さらに、その性能評価法としての全再帰反射率測定の取り込みと、その研究過程で考案した、複雑形状物体の色彩・光沢・再帰反射の同時非接触測色システムも紹介する
15:10~15:20 休憩 (10分)
セッションⅡ:表色
15:20~15:40 Ⅱ-1.「自動車ボディカラーにおけるエフェクトブラックの研究」 (20分)
*小野 郁美,原田 修,藤枝 宗(関西ペイント株式会社)
15:40~16:00 Ⅱ-2.「視感評価との比較に適した肌の色の測定値検討」 (20分)
*高松操,松本和二(㈱分光応用技術研究所)
招待講演Ⅱ
16:00~17:00 「白色度式の変遷とCIEにおける白色度式に関する近年の動向」
講演者 近畿大学生物理工学部人間環境デザイン工学科(教授)片山一郎先生
白色度の定量化は,1930年代から数多く試みられてきたが,1980年代の初め頃にCIE白色度式が誕生し,標準的な白色度評価方法が定まった.しかし,この白色度式にはいくつかの問題点があり,それらの解決のためにCIEに技術委員会(TC1-95)が設置されている.本講演では,白色度式開発の変遷を概観するとともに,CIE白色度式の問題点とTC1-95の活動について紹介する.
総会:
17:00~17:30 今年度の報告と共に、来年度の活動計画について、総会を開催します。
3.参加申込方法
参加費: 無料 (参加者には事前に発表論文集のPDFをダウンロードして頂きます。)
申込方法: 氏名、連絡手段(住所、電話番号、e-mailアドレスのいずれか)、測色研究会員・非会員、一般、学生の区別を、下記、日本色彩研究所、小林宛てご連絡下さい。
e-mail: kobayashi.shinji@jcri.jp
申込締切: 2021年3月24日(水)
皆様の参加をお持ちしております。