第42回視覚情報基礎研究会研究発表会(2022/3/6) 開催報告

  • 視覚情報基礎研究会
  • 2022年03月07日

視覚情報基礎研究会の第42回研究発表会が,3月6日(日)にオンラインで開催され,30名の参加がありました.
査読プロセスを通過した5件に一般講演を依頼し,招待講演とあわせて充実した研究発表会となりました.研究発表会では,まず主査によるプログラム説明があり,その後一般講演2セッションと,久保尋之氏(千葉大)による招待講演がありました.

久保氏には,「見えないものが見えてくる,時間同期式プロジェクタ-カメラシステムによるコンピュテーショナルイメージング」と題して,光伝搬を選択的に観測・解析し,隠された潜在的な映像を可視化する同氏が提案する次世代イメージング技術について,その原理から応用に至るまで,ご紹介いただきました.またデモを交えながら,分野外の研究会員にもわかりやすく説明いただきました.

一般講演は2セッション開催されました.「視覚情報工学」では,透明物体の形状計測,オブジェクトの色彩強調照明試作,視覚障碍者のための画像計測データの融合に関する発表が3件ありました.「視覚科学・感情」では,有彩色照明が感情変化に及ぼす影響解析,ipRGCによる明るさ知覚に関する2件の発表がありました.引き続き,総合討論が行われ,主に発表者と聴衆者との間で,活発な討議がなされました.

今回は企業展示のブースを設けることができなかったため,口頭により企業による新商品説明が行なわれました.
なお,研究発表会に先立って総会が開催され,事業計画,予算案に関する全ての議案が承認されました.

日 時:2022年3月6日(日) 午後1時30分~午後5時00分
方 法:オンライン開催

プログラム:
13:30~13:35 主査挨拶
13:35~14:35 「視覚情報工学」一般講演3件
14:35~15:35 招待講演 久保尋之氏(千葉大)
15:45~15:55 企業製品紹介
15:55~16:35 「視覚科学・感情」一般講演2件
16:35~17:00 総合討論