視覚情報基礎研究会の第44回研究発表会が，3月10日(日)に４年半ぶりに対面で開催され，21名の参加がありました．
招待講演と一般講演５件の充実した研究発表会となりました．研究発表会では，まず主査によるプログラム説明があり，その後一般講演２セッションと，富永昌治氏（NTNU/長野大）による招待講演がありました．

富永氏には，2022年度日本色彩学会論文賞受賞記念講演として，「相互照明効果を有する蛍光物体のアピアランス生成」と題して，長年取り組んでこられた蛍光に関する研究をもとにした，相互照明効果を含む蛍光物体の見えの合成という映像生成技術をご紹介いただきました．

一般講演は2セッション開催されました．「フレッシュマンセッション」では，視覚科学，視覚運動統合に関する学部生の発表が2件ありました．「視覚・感覚工学」では，画像中の物体の硬さ感知覚への照明色の影響の研究，材質感置換に関する画像処理手法および視覚と温度感覚の関係に関する研究の3件の発表がありました．引き続き，総合討論が行われ，主に発表者と聴衆者との間で活発な討議がなされました．

休憩時間中には，企業展示のブースを設け，企業による商品展示が行なわれました．
なお，研究発表会に先立って総会が開催され，事業計画，予算案に関する全ての議案が承認されました．

日　時：2024年3月10日(日) 午後1時30分〜午後5時00分
場　所：千葉大学西千葉キャンパス

プログラム：
13:30 主査挨拶
13:35-14:05 「フレッシュマンセッション」　一般講演２件
14:05-15:05　招待講演　富永昌治氏（NTNU／長野大学）
15:05-15:20　企業製品紹介
15:35-16:35　「視覚・感覚工学」 一般講演３件
16:35-17:00　総合討論