「信楽とMIHOミュージアム」見学会 (2009.5.3報告)

  • くらしの色彩研究会
  • 2009年04月18日

春光うららかな4月中旬、くらしの色彩研究会主催の「信楽とMIHOミュージアム」見学会が開催されました。

先ずは名古屋から電車を乗り継ぎ、やきものの街 滋賀県甲賀市信楽へ。

有名な「タヌキの置物」は街のいたるところで出会え、その愛らしい表情やしぐさに思わず笑みがこぼれました。「陶芸の森」では傾斜地を利用して造られた登り窯を見学し、土味を生かした素朴な風合いと、暖かみのある「火色」(緋色)の発色が鎌倉時代から今日まで親しまれてきた信楽焼きの人気の秘訣だと感じました。

その後は世界的に知られる I.M.ペイ氏建築設計の「MIHOミュージアム」へ。

美しく咲き誇るしだれ桜を眺めながらゆるやかにカーブしたトンネルをくぐりせせらぎ橋を渡ると神殿のような本館が見えてきました。美術館の建物は景観に配慮し、8割が地中に埋め込まれています。内部には花崗岩が敷き詰められ、幾何学模様のガラス屋根から明るい光が降り注いでいました。

ローマ、ギリシャ、エジプト、アフガニスタン、中国、韓国、日本など東西文化を併せたコレクションの数々を鑑賞。ホトトギスのさえずり、しだれ桜、木々の緑、豊かな自然に包まれ、土地と建築と景観が見事に調和された美術館で贅沢なひとときを過ごしました。