2016年10日2日(日)多治見市モザイクタイルミュージアム見学とタイルの街並み散策

  • くらしの色彩研究会
  • 2016年10月04日

2016年10日2日(日)多治見市モザイクタイルミュージアム見学とタイルの街並み散策

くらしの色彩研究会と東海支部の共催企画として、辻孝二郎先生(前INAXライブミュージアム館長)にご案内いただき、多治見市モザイクタイルミューアムと街並み散策の見学会を開催した。
本年6月に開館した多治見市モザイクタイルミュージアムは、モザイクタイル発祥の地多治見市笠原町ならではのミュージアムで、独創的な建築で有名な藤森照信設計による小山のようデザインが目を惹く。外観は、タイルの原料になる「粘土」の採土場をイメージしたもので、屋根の上の「松の木」もポイントとなっている。青空と土壁との色彩コントラストが美しいミュージアムである。
ミュージアムでは各務寛治館長に、藤森建築のポイント、タイルが美しく見えるデザインについて、職人仕事の内装、モザイクタイルアートの美しさ、歴史についてご説明を頂きながら見学した。ミュージアム4階の天井に穴が開いた展示室では、光(時には雨)が差込みタイルの美しさを際立たせる展示となっている。各務館長はじめ地元有志の方々が収集したタイル貼りの豊富な展示品(流し台や調理台、かまど、浴槽、便器、タイルアート等)も素晴らしく、エントランスのタイル張りの車も必見である。
ミュージアム見学の後は、各務館長の奥様にご案内いただき、笠原町を散策した。町内には、モザイクタイルでできた壁画や看板があちこちに見られる。また町内のゴミステーションは、その場の雰囲気に合わせたタイルデザインで美しく彩られている。これはモザイクプリンセス(ボランティア団体)が行っている活動で、地元愛に溢れたボランティア活動に感動した。
散策後は店内にタイルが施された「栄ストリート」で食事をした。タイルのノスタルジックなそれでいて新しい雰囲気の味わいのある店内であった。
その後、古い建物が残るレトロな町並み「本町オリベストリート」に移動し散策、山中にあるギャラリー「百草」で古民家建築や作家の作品を楽しみ、多治見駅で解散した。秋の多治見を堪能した見学会となった。(参加者13名)

林亜紀子