景色通信Vol.69『拓殖大学八王子国際キャンパスのもみじ』

  • 環境色彩研究会
  • 2018年03月12日

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景色通信Vol.69
『拓殖大学八王子国際キャンパスのもみじ』

高尾の拓殖大学のキャンパスの紅葉がお見事ですよとの中西利恵先生の誘いで、11月28日にカメラをもって出掛けた。紅葉は盛りを過ぎた感じがあり、天候も曇りと、紅葉の撮影には今一つ不満足であったが、この秋はじめての紅葉狩りを楽しむことができた。
正門からキャンパスの中心にかけての坂道に紅葉と桜が植えられナナカマドのしっかりと密植された垣根は建設時に、計画的にデザインされた造園設計を感じさせ、背景となる山の黄葉との対比が美しい景色を見せてくれる。
紅葉の写真に、和歌のもみじを組合せるとどうなるだろうという遊び心で、中西進著の万葉集(講談社文庫)から引用して、機械的に組み合わせてみた。
万葉仮名で「もみじ」は「黄葉」と書き「もみち」か「もみちば」と読むとされている。他の表記を探した処、長歌に一度だけ「赤葉」(もみち)を見つけただけであった。「紅葉」となったのは、いつの時代なのだろうか。
色彩教材にちなんで、木の葉の色の抽出をイラストレータのスポイト機能を使ってやってみた。これも遊び心。来年の盛りの時に紅葉狩りに行ってみたら如何。(永田泰弘)