測色研究会 2018年度研究発表会のご案内(2019年3月6日開催)

  • 測色研究会
  • 2019年02月12日

《PDFファイルによるご案内はこちら》

測色研究 研究発表会 参加募集のご案内

2018年度の測色研究会の発表会についてご案内致します。今年度の研究発表会は、デジタルアーカイブをテーマにし、特別企画として、招待講演1件、セミナー1件を行います。特別講演では、長野大学 企業情報学部の田中法博先生を講師にお迎えし、「計測データとCG技術に基づいた文化財のデジタルアーカイブ」と題し、田中先生の長年にわたるデジタルアーカイブに関するご研究を俯瞰して頂き、油彩画、日本刀のCG再現の取り組みに加え、既に実物が失われてしまった古城(小諸城)の城郭を古文書や現地計測に基づいてCG復元する取り組みを紹介して頂きます。また、セミナーでは、日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所の土田勝氏が講師を務め、「市販デジタルカメラを用いたマルチバンド撮影と色再現/分光反射率の推定」と題し、実際の機器や講師の所有する骨董品を対象に、過去に行ったデジタルアーカイブの経験を踏まえた解説を、デモを行いつつ実施します。
また、一般発表におきましては、5件の発表に対し、2つのセッションを設けて開催致します。セッションⅠでは「測色応用」をテーマに半透明体の測定や金属色の知覚、及びデジタルアーカイブに於ける照明光の分光分布に関する3件のご発表を行って頂きます。また、セッションⅡは「測定機器」をテーマに、最近開発された測定システムの技術発表を2件、行って頂きます。皆様方のご参加を、宜しくお願い致します。

測色研究会主査 大住 雅之、武井 昇

1.研究発表会実施概要
日時:   2019年3月6日(水)10:30 ~ 17:30
場所:   タワーホール船堀 401会議室
〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1 TEL:03-5676-2211 (都営新宿線船堀駅隣接)
参加資格: どなたでも参加頂けます。参加費用は無料です。
懇親会:  発表会の後,ささやかながら懇親会を予定しております.
予稿集:  予稿集はPDFでの事前配布を行います。準備ができ次第、ダウンロードの案内を致しますので、十分にご注意ください。

2.プログラム
10:15~10:30  開場 受付
10:35~10:40  挨拶 開催要領説明

セッションⅠ: 測色応用
10:35~11:05  Ⅰ-1.「 空間分解分光法による色測定の可能性について」 (30分)
*高松 操,松本 和二(㈱分光応用技術研究所)
11:05~11:25  Ⅰ-2.「実物体を用いた金属色知覚の調査」 (20分)
*田中 緑,堀内 隆彦(千葉大学)
11:25~11:55  Ⅰ-3.「彩度強調成分を用いた照明光スペクトルの制御」 (30分)
*土田 勝,川西 隆仁,柏野 邦夫(日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所)

11:55~13:00  昼食休憩 (65分)

セッションⅡ:測定機器
13:00~13:20  Ⅱ-1.「I表面反射アナライザ=ハンディ計測機によるBRDF計測手法と測定例」 (20分)
*加藤成樹,魚住崇之,葛西祐介(キヤノン株式会社 計測機器事業推進センター)
13:20~13:40  Ⅱ-2.「マルチアングル分光測色計CM-M6の測色技術」 (20分)
*寺岡 良隆,瀬戸口 知巳(コニカミノルタ株式会社 産業光学システム事業本部)

招待講演:
13:40~14:40  「計測データとCG技術に基づいた文化財のデジタルアーカイブ」

講師:長野大学企業情報学部田中法博先生
概要:本講演では、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)技術に基づいたデジタルアーカイブ技術について具体的な研究事例を交えながら解説します。3DCGに基づいたデジタルアーカイブでは、対象となる文化財を自分が見たい位置から、見たいシーンで鑑賞することができます。しかしながら3DCGに基づいたデジタルアーカイブでは、形状計測の問題、周囲の照明環境に対して物体表面で生じる光沢・陰影の色再現等といった3DCG特有の課題が存在します。本講演では、その課題の解決のためにどのような試みがなされているのか、具体的な事例として油彩画、日本刀のCG再現の取り組みに加え、既に実物が失われてしまった古城(小諸城)の城郭を古文書や現地計測に基づいてCG復元する取り組みを紹介します。

14:40~15:00 休憩

セミナー:
15:00~16:30  「市販デジタルカメラを用いたマルチバンド撮影と色再現/分光反射率の推定」

講師:日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所 土田 勝氏
概要:市販のデジタルカメラを用いてのマルチバンド撮影(可視6バンド+赤外)の方法と、分光反射率推定およびPCモニター上での色再現に関する一通りの手順の紹介と実演を行います。大判カメラを用いての高精細画像撮影方法も、併せて紹介します。この方法を用いて、講師は実際に文化財のデジタルアーカイブを行っています。色再現を試してみたい被写体の持込も歓迎します。

 

セミナーでの被写体例
(A)
(B)
レプリカの油彩画を、今回のセミナーで実施する手法を用いて、アーカイブしたものです。この例では、いずれか一方が3chで、残りの一方が6chのマルチバンドでとらえたものです。どちらがより本物に近いでしょうか?答えは、セミナーでご確認下さい。

総合討論:
16:30~17:00  今回の研究発表会全体を通して、質疑応答を中心とした総合討論を行います。

総会:
17:00~17:30  今年度の報告と共に、来年度の活動計画について、総会を開催します。

懇親会:
18:00~20:00  会場の近くで2~3時間ほど、ささやかながら懇親会を予定しています。参加希望者は申込の際に合わせてご連絡下さい。会費は4~5千円程度で当日、懇親会の際に徴収します。

3.参加申込方法
参加費:  無料 (参加者には事前に発表論文集のPDFをダウンロードして頂きます。)
申込方法:  「参加希望」と明記の上、氏名、連絡手段(住所、電話番号、e-mailアドレスのいずれか)、測色研究会員・非会員、一般、学生の区別を、下記の方法にてご連絡下さい。
e-mail:  kobayashi.shinji@jcri.jp
(日本色彩研究所小林信治)
※ 懇親会参加の予定をお知らせください。
参加申込締切:  2019年3月1日(金)
※ 皆様の参加をお持ちしております。

4.会場案内

以上