国際芸術祭「あいち2022」から学ぶアートの魅力 受講者募集
- くらしの色彩研究会
- 2022年08月10日
《実践講座シリーズ全4回》
「クリエイターから学ぶサスティナブルデザイン」ご案内
川澄未来子・羽成隆司
アース・オーバーシュートを防ぐために,私たちにできることはなんでしょうか.ふと周りを見渡すと,意味もなく度を超えた過剰なモノやコトで溢れています.自然界との調和,不朽の美しさ,わかりやすさ,シンプルさなどに目を向けて,本来あるべき地球(社会)の姿を真剣に考える時です.色彩も,その強力なツールになるでしょう.
このたび,クリエイターの多い2つの研究会が,サスティナブルデザインをテーマに,実用的なスキルを学び現場を知る実践講座シリーズを企画しました.実習付き講座(2回)と解説&対談(2回)から構成されますが,各回独立にお申し込みいただけます.実習付き講座は,研究開発・創造表現のどちらにも役立つ基礎スキルを学びます.解説&対談はプロフェッショナルたちがクリエーションを語ります.皆様のご参加をお待ちしています.
【会 場】 オンライン開催(Zoom利用)
【受講料】 日本色彩学会員2,000円 非会員3,500円(1回毎の徴収)
2022年度プログラム:
◆第1回 《終了しました》
【表題】 研究開発や創造表現に役立つ画像トリミング講座
−美や喜怒哀楽を切り取り,イマジネーションを鍛える−
【日時】 2022 年6月5日(日)14〜17時
【申込】 https://forms.gle/uFZEZufSiEKrse317 (5月29日(日)〆切)
【講師】 林英光(環境デザイナー) ナビゲーター:川澄未来子(名城大学)
【内容】 都市開発・商空間・インテリア・車などの色彩プロジェクトに取り組む時に基礎となるのが「トリミング」です.「個」と「全体」は切り離すことができず繋がっています.また,すべての造形は視覚の力学といえると同時に,他の五感とも繋がっています.物事の本質的な美しさや心理的様相を,画像情報から切り取ってみましょう.また,個から全体,2次元から3次元,現在から未来を連想してみましょう.本講座は,PowerPointを使った実習付きの内容です.冒頭でトリミングの基本的な考え方を概説した後,受講生は2種類の実習課題に取り組み,発表しコメントしあいます.2つ目の課題では,ピカソの名作・ゲルニカの素材を使って,人の喜怒哀楽や社会課題のトリミングに挑戦していただきます.
◆第2回 《受講者募集中》
【表題】 国際芸術祭「あいち2022」から学ぶアートとまちの魅力
−生きているまちを活かすアート、活かされるアート−
【日時】 9月13日(火)19時〜20時半
【申込】 https://forms.gle/9b3vdu5ASWsxyP4K9 (9月10日(土)〆切)
【講師】 飯田志保子氏(チーフ・キュレーター) ナビゲーター:三木学(文筆家/編集者)
【内容】 国際芸術祭「あいち2022」は,100万年後の未来の存続を考え,この瞬間をどう生き抜くか(STILL ALIVE)をコンセプトに,国内外からアーティストが集います.また,まちなか会場として,一宮市(尾州織物のまち),常滑市(窯業のまち),有松地区(染物のまち)が選ばれ,各地での展示が展開されます.芸術祭の見所やまちなか会場の特色について飯田氏に解説いただくとともに,「日本の美しい色風景」プロジェクトと関連させた対談を予定しています.
【参考】 国際芸術祭「あいち2022」 https://aichitriennale.jp/
飯田志保子氏プロフィール https://aichitriennale.jp/about/team.html
◆第3回
【表題】 実践例から学ぶサスティナブルクリエーション
−ミニマムなモノ・コトを生み出す現場をプロが語る−
【日時】 2022年12月ごろ開催(予定)
【講師】 疋田千枝(洋服クリエイター)・渡辺真由子(ジュエリーデザイナー)・森友令子(グラフィックアドバイザー)
【内容】 廃棄衣料を生まないサスティナブルファッションとしての着物リメイク,自然界にヒントを得たモチーフを取り入れたアクセサリーデザイン,アニメーションにおけるミニマルデザイン,という3つのテーマに焦点を当てます.それぞれの現場で活躍する講師から実践例を紹介した後,クリエーションの苦労や醍醐味,3分野の共通点や相違点などについて参加者も交えてディスカッションする,インタラクティブな講座です.
◆第4回
【表題】 研究開発や創造表現に役立つスライドレイアウト講座
−情報のミニマリズムと余白のデザインを実践する−
【日時】 2023年2月ごろ開催(予定)
【内容】 研究発表のみならず企画会議などでもスライドがよく使われます.最近はオンライン会議で画面共有する場合の見やすさや理解しやすさを問われることも多くなりました.スライド作成は,ミニマルデザインが重要です.同じ情報量でも,レイアウトを変えるだけでわかりやすくなります.余白を作って風通しをよくし,視聴する人の目線を誘導しましょう.色彩の使い方も工夫し,瞬時に伝わるスライドを作ってみましょう.経験豊富な講師たちにアドバイスを受けながらスキルを磨ける,実習付きの講座です.
問合先: lc.kurashinoshikisai@gmail.com (くらしの色彩研究会・美しい日本の色彩環境を創る研究会)