美的感性研究会講演会開催報告

  • 美的感性研究会
  • 2024年08月31日

美的感性研究会 講演会「仁淀ブルー観光協議会の取り組み・観光振興について」開催報告

 美的感性研究会では,10月に企画している高知での見学会と連携して,一般社団法人仁淀ブルー観光協議会マネージャーの西岡由紀氏をお招きして,仁淀川の清流を象徴する「仁淀ブルー」についての講演会を開催しました.

【日 時】2024年8月25日(日) 14:30〜16:00(zoomによるリモート講演)
【表 題】仁淀ブルー観光協議会の取り組み・観光振興について
【講 師】西岡由紀氏(一般社団法人 仁淀ブルー観光協議会 マネージャー)
【参加者】28名

 「仁淀ブルー」とは,仁淀川とその支流の清流がもつ美しい青色を表す言葉で,写真家の高橋宜之氏がそのように呼んだことから,その名が知られるようになったといわれています。仁淀川流域の観光地域は6市町村にわたっていて,仁淀ブルー観光協議会は,これを一体とした「仁淀ブルー」というブランドによる観光振興を行っています。講演では,観光振興の内容と観光スポットやアクティヴィティの紹介,観光客へのアンケートからみた高い満足度についての説明がありました.また,体験型プログラムによる博覧会「仁淀ブルー体験博2024」,高橋宜之氏が審査員長となって今回初めて開催される「仁淀ブルー国際写真コンテスト」の紹介がありました.
 質疑応答では,色彩学会らしく「仁淀ブルーとは,他のブルーとどう差別化されるのか?」という質問があり,特定の青色を指しているのではなく上流・下流各地でさまざまなブルーがある(河口部では海の青に溶け込む)こと,また,青が美しく映える理由として「川の深さが,ちょうど日光のうち青以外が吸収されて青が残る程度になっていること」「川底の石が白い部分が多く,流れが速いので水が早く入れ替わり,石が白く保たれていること」があげられていました.
 講演を通じて,「仁淀ブルー」という観光資源と,そのブランディングと観光振興のありかたについて,学ぶことができました.西岡様には,深く感謝申しあげます,10月の見学会では,美しい「仁淀ブルー」を見ることのできるスポットもコースに入っています.参加される方は,どうぞお楽しみください.(報告:浅野晃)

【参考リンク】
NIYODO BLUE! 奇跡の清流、仁淀川へ!
https://niyodoblue.jp/
仁淀ブルー体験博2024(2024年9月28日〜11月3日)
https://niyodoblue.club/
仁淀ブルー国際写真コンテスト(撮影・応募期間 2024年7月1日〜2025年1月10日)
https://niyodoblue-photo.com/