「あたらしい色彩」講座(第7回)「平安時代のファッションカラー」

  • 2024年09月30日

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「あたらしい色彩」講座(第7回)
「平安時代のファッションカラー」
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日本色彩学会、教育普及委員会では、これまでご好評を頂いてまいりました「あたらしい色彩」講座を、引き続きシリーズ開催いたします。

第7回となる今回は、平安時代の貴族たちが、かさね色や位色というしきたりとともに、「日々の装いとして、どのように色を取り入れていたか」という視点を取り入れ、新たな切り口で解説する試みとなります。

「装束」とせずに「ファッションカラー」と謳わせて頂いた理由は、当時の貴族にとって日々の装いとは、現代に生きる私たちが「ファッションのTPOを踏まえた上で、自分らしさを表現する」というものと近似した側面があったのではなかろうかという視点です。日本色彩学会員の方はもちろん、本テーマに関心のある、幅広い方々のご参加をお待ちしております。

※なお、「あたらしい色彩」講座(第8回)は「花火の色(仮題)」2024年12月21日(土)13:30-15:00を予定しております※

●お申し込みは、こちらのフォームからご登録ください。
https://forms.gle/8BAifaXhb91WqbsY7

開催日時:2024年11月2日(土)13:30~15:00 ※オンライン配信※
[申し込み締め切り:10月28日(月)]
講 演 者:國本 学史(くにもと のりふみ)氏
所  属 :慶應義塾⼤学⽂学部/通信教育部⾮常勤講師、日本経済大学非常勤講師、共立女子大学建築デザイン学部非常勤講師、⻩岡師範学院美術学院特聘教授、西安美術学院特聘教授
講師紹介:慶應義塾⼤学⼤学院⽂学研究科美学美術史学専攻博⼠課程単位取得満期退学。専門は⽇本美術史、⽇本⾊彩⽂化史。美術における⾊彩の歴史、絵具・染料・⾊名の歴史的展開、歴史上の服飾と色彩名称、近代⽇本における⾊彩学の受容、色彩教育の歴史的展開等について研究。

主な講義内容
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なぜ平安時代にファッションカラーが隆盛したか
奈良と唐の影響、位色と日常
ジェンダー的視点から見た平安のファッションカラー
平安時代から現代まで、雅の時代からの系譜
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参加費:色彩学会会員、賛助会員  1,800円  非会員(一般)  3,600円
    色彩学会学生会員    1,000円  非会員(学生)  2,000円
※欠席の場合には参加費のご返金はできません。

・支払い方法
Paypal/銀行振り込み(三井住友銀行・三菱UFJ銀行)

※銀行振り込みの場合、支払い手数料については参加者負担となります。
※Paypal支払い、振込先の詳細は申し込みフォームにてご確認ください。

※非会員の方は、参加申し込み期限までに本学会への入会をお申し込みになった場合、会員価格で参加できます。この機会にぜひ入会をご検討ください。

日本色彩学会へのご入会はこちらから
https://color-science.jp/membersfee/

入会に関するお問い合わせ先は学会事務局まで
(Tel. 03- 5913-7079、E-mail: office@color-science.jp

●お申し込みは、こちらのフォームからご登録ください。
[申し込み締め切り:10月28日(月)]
https://forms.gle/8BAifaXhb91WqbsY7

【講座概要】
「あたらしい色彩」講座(第7回)
「平安時代のファッションカラー」

 日本の平安時代の女性の衣服として、「十二単」の服飾美が見られます。
 十二単は通称で、「女房装束」とも呼ばれます。華麗で色彩の妙を競う女房装束はなぜ女房装束と言われるのでしょうか。また、女房装束を彩る「かさね色」がなぜ生まれたのでしょうか。
 かさね色は、男性の衣服にも見られますが、男性貴族は宮中で、黒や赤の衣服を着ています。では、男性のファッションカラーは、どのように表現されたのでしょうか。

 本年は、NHKの大河ドラマ「光る君へ」において、雅な平安貴族の世界が描かれます。確かな時代考証によって描かれる歴史絵巻を、より深く楽しむための知識を得られる機会となれば幸いです。

 また、ジェンダーの視点から、女性達のファッションを考える視点も学び、「あたらしい色彩」の学びの視点に繋がることを期待します。

 平安時代に見られた壮麗な色彩は、実は平安時代以降も続き、現代まで続いていると言えます。平安時代だけで消えてしまわなかった日本の色彩美を一緒に見て行きましょう。

以上