論文募集「色彩と心理 (Color and Psychology)」2025年2月28日投稿締切

  • 2024年11月07日

論文募集 Call for Papers
色彩と心理(Color and Psychology)

特集号担当編集委員長 髙橋 晋也

 日本色彩学会論文誌編集委員会では,日本色彩学会論文誌(Color Science Research)の第3 巻2 号(2025年9 月30 日発行予定) において,論文特集「色彩と心理(Color and Psychology)」を企画しています.つきましては,特集号に掲載する論文(原著論文,研究速報,研究資料)を募集いたします.皆様からのご投稿をお待ちしております.

主旨
 印刷,発光はじめ各分野の色彩技術の進歩とともに,私たちの暮らしは彩り豊かになりました.それとともに,身の回りの色が自他を含めた人間の心理や行動に及ぼす影響への関心が,社会的にも学術的にも高まってきています.これは,色を“ 原因” と位置づける色彩心理の話題といえます.一方,眼に入る光の性質が基となり私たちは色を見ます.この視点において色は“ 結果” ですが,その過程には様々な環境要因や主体要因との相互作用があり,「どのように色が見えるか」という問題も色彩心理の重要な話題です.この二つの色彩心理の視点は,これまで応用研究・基礎研究の立場から独立に追究され,交じり合う機会に恵まれませんでした.今回,両者の統合可能性(言わば「光から行動までの色彩心理学」)を探るための第一歩として,また誰しもが関心をもつ色彩心理の様々な話題を領域横断的に議論する場を設けるため,論文特集「色彩と心理(Color and Psychology)」を企画します.

対象とする領域・分野・テーマ
 「色がどのように見えるか」という問題に関連する研究課題として,錯視,同化対比,順応,弁別・類似度,恒常性,色の見えのモード,色カテゴリーなどが想定されます.また「色が人に及ぼす影響」という問題に関連する研究課題として,生理的影響,感情・感性,イメージ・連想,学習・記憶,意思決定,知的課題遂行,対人印象,スポーツ,購買・飲食,流行・文化,行動変容など広範な話題が想定されます.さらには古くから関心が寄せられてきた色の異種知覚効果(大きさ,距離感,重さ,温冷感などへの影響),異種感覚相互作用(聴覚・味覚・嗅覚等とのクロスモダリティ),色嗜好,色彩調和など,色と人の心理・行動にかかわる研究成果を幅広く募集いたします.

投稿論文の執筆と取扱い
 原著論文および研究報告は刷り上がり10 ページを,研究速報は刷り上がり4 ページを目安に執筆して下さい.執筆要領は通常と同じです.査読も通常と同じ手続きで実施します.なお採録までの論文修正が複数回に及ぶ場合や,採録論文数が多い場合には,論文誌第4 巻1 号以降の掲載になることがあります.採録論文はJ-STAGE と日本色彩学会ホームページから,オンラインにて公開(あるいは早期公開)されます.

論文募集 Call for Papers

日本色彩学会論文誌公開ページ (J-STAGE): https://www.jstage.jst.go.jp/browse/csr/-char/ja
論文投稿クイックリファレンス:https://color-science.jp/gakkaishi/
投稿締切日:2025 年2 月28 日(金)
掲載巻号:論文誌 Vol.3,No.2(2025 年9 月30 日発行予定)
投稿先:日本色彩学会編集事務局(辻埜),Email: editor@color-science.jp