10:05〜10:35 | T-1.「黒漆の表面特性とその感性評価 -被験者群間の比較-」 *坂上雄軌,高橋良武,石川智治,松島さくら子,阿山みよし (宇都宮大学大学院工学研究科) |
10:35〜11:05 | T-2.「肌の分光イメージング計測と画像評価」 *大住雅之(株式会社 オフィス・カラーサイエンス) |
11:05〜12:05 | 「自然科学の眼で見た文化財 〜制作技法と劣化機構の解明〜」 講演者:桐野文良(東京藝術大学大学院) 講演概要: 人類の貴重な財産である文化財をより良い状態で後世に伝えていくのは現代を生きる我々の責務である。そのために、現存する文化財の劣化状態や制作技法の解明を行っている。そのなかで、金属文化財である文政一朱金および明和5匁銀(いずれも江戸時代の貨幣)の表面層の解析および油彩画に用いられた材料と重ね塗りの技法(重色技法)の効果の解明を取上げる。 文化財の表面は制作当時の技法や伝世過程での劣化などの情報が含まれる。文化財調査においては可能な限り非破壊あるいは極微少量の試料採取で行う必要があり、そのためにX線や紫外光、赤外光等の電磁波や走査透過電子顕微鏡を用いる。ここでは、その手法と解析の一例を紹介する。 |
13:15〜13:45 | U-1.「世界の色票の測色学的調査研究」 *増田豊(関西ペイント 株式会社) |
13:45〜14:15 | U-2.「光学的手法および表面微細構造解析による江戸時代銀貨の色彩の検討」 *田口智子,桐野文良(東京藝術大学大学院), 大住雅之(株式会社 オフィス・カラーサイエンス) |
14:15〜14:45 | V-1.「光輝材を含む塗色に対するマルチアングル測色と目視評価の関連付け-2」 *若井宏平(株式会社 クリイノ創研) |
14:45〜15:15 | V-2.「高速非接触インライン測色システム」 *小林徹(コニカミノルタ 株式会社) |
15:30〜16:30 | 「標準白色板のトレーサビリティと国際整合性」 講演者:蔀洋司(産業技術総合研究所) 講演概要: 一般に測定の信頼性を得るためには,トレーサビリティを確保することが重要である.本講演では,反射物体色測定の校正基準となる標準白色板について,我が国におけるトレーサビリティ確立に向けて産総研で行われてきた,分光拡散反射率標準および校正技術開発について述べる.また最近,分光拡散反射率の国際比較(CCPR-K5)の最終報告書が発行されたので,日本の標準の国際整合性の程度について報告すると共に,当該比較を通じて明らかとなった分光拡散反射率の高精度測定における課題を考察する.併せて,校正波長範囲の拡張や変角測定のための標準開発など,最新の研究動向についても紹介する. |
16:30〜17:10 | 「測色の国際標準と校正ニーズ」 パネリスト 蔀洋司 (産業技術総合研究所) 馬場護郎(株式会社 村上色彩技術研究所) コーディネータ 大住雅之(株式会社 オフィス・カラーサイエンス) 内容: 講演に引き続き,白色板の校正ニーズについてその必要性と社会的な意義について概観すると共に,今後のあるべき姿について討論する.パネリストからは過去の経験を踏まえ,その歴史的な変遷を解説頂き,将来の方向性へと結び付けていく.尚,コーディネータは昨年,欧州での活動中にドイツの機関であるPTB (Physikalish-Technische Bundesanstalt ドイツ国立理工学研究所)による多角度の校正サービスを行った標準白色板の提供に接する機会を得たので,その際の様子についても紹介する.尚,PTBはCCPR-K5のドイツに於ける参加機関でもある. |