景色通信Vol.12『垳川の屋敷林』

  • 環境色彩研究会
  • 2008年11月11日

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景色通信Vol.12
『垳川の屋敷林』

東京都足立区と埼玉県八潮市の境に垳川(がけがわ)という短い一級河川が流れています。その足立区側の2.2kmにわたり、けやきなどを主とした屋敷林が残っています。山間部では珍しくない緑の景観ですが、都区内の平地では貴重な緑の集積で、むしろ八潮市民にとっての心がいやされる景観になっているようです。ただ、住宅の高層化に歯止めをかけないと、樹木景観を遮ったり、後方から高い建物が顔を出している景観に変わって行く心配があります。
川岸の数メートル幅の土地が足立区の公共用地で、木立の中と川っ縁が神明・六木遊歩道になっています。垳川の中央にかけられた平成泉橋からは、浄化した水が時々放水される光景も見られます。
ほとんど知られていない辺鄙な場所なんですが、のんびりと歩くにはとてもお誂え向きな場所です。都内なので足をのばす機会を作ってみてはいかがですか。(永田泰弘)


八潮市側からの屋敷林の景観


平成泉橋からの浄化水の放水風景


神明・六木遊歩道の木立