㈱キクテック池田典弘氏講演会

  • くらしの色彩研究会
  • 2011年10月16日

くらしの色彩研究会では、道路のカラー舗装が全国的に増えるのを懸念し、よりよい生活環境、色彩環境に近づけていくため、学術的な面を含めて探っていくことを目的に、WG(代表:山羽和夫LC顧問)を発足させた。その第1回研究会として日本福祉大学名古屋キャンパスで開催した。
最初に、道路環境色彩関連トップ企業の株式会社キクテック専務取締役 池田典弘氏より、「交通事故撲滅をめざして道路のカラー化への挑戦」をテーマにカラー舗装メーカの立場から講演していただいた。
主な内容は、
①運転者の視覚挙動分析(路面のカラー化を行った場合と行わない場合の相違)
②全国のカラー舗装設置事例(全面舗装、ライン舗装、立体的舗装等)
③カラー舗装材の研究開発(夜間や雨天時の視認問題解消)
④今後の課題(色彩やパターンの標準化など)
であり、企業の取り組みや方針を知る機会となった。
次に、日本福祉大学4年生(山羽研究室所属)の小倉誠晃氏より「交通事故発生の調査と横断歩道のカラー化」について、発表していただいた。
発表は、交通事故発生調査の結果、事故が最も多いのは65歳以上の高齢者による自転車・歩行中の事故であることがわかったため、事故防止策として横断歩道のカラー化を提案する内容であった。
両氏の講演の後、LC会員と意見交換を行った。