2012年12月26日(水) 講演及び研究発表のご案内

  • 白色度研究会
  • 2012年11月19日

2012年度 講演及び研究発表のご案内

主査 内田洋子

近年,国際的に話題になっている色彩関連テーマについて,各々のエキスパートにご講演いただくことになりました.同時に,研究発表も開催いたします.ぜひご参加下さい.お待ちしております.

日  時:2012 (平成24) 年12月26日(水) 10:30~14:30
会  場:大阪市立大学文化交流センター 大セミナー室
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
参加費:無料
定  員:36名

Ⅰ講 演
(1)NT表色系(納谷色空間モデル)の考え方と現状について   講師:酒井英樹(大阪市立大学大学院)
Nayatani-Theoretical表色系(NT系)とは,Heringの反対色理論を改良した修正理論に基づいて,納谷が2004年に提案した新しい表色系である.NCSと同様に,無彩色軸を白み,黒みで表示するが,NCSと異なり,白と黒も反対色と定義し,白み,黒み属性が排他的としている点が新しく,現時点で,色彩トーンを測色的に定義することができる唯一の表色系である.講演では,NT 系の成り立ち,使用法を解説する.
(2)演色性評価方法の国際動向と国内の現状        講師:橋本健次郎(元パナソニック株式会社)
CIE(国際照明委員会)は,現行の演色性評価方法を改訂するための技術委員会(TC1-69)を2006年に設立し,これまで,主に現行Raに代わる新たな二つの評価方法(CQS, nCRI)が検討されてきた.しかし,両方法とも検討が不十分なため,9月に開催されたCIEDiv.1会議でいずれの方法も勧告せず技術報告書を作成してTC1-69は終了し,新たに,演色性評価方法に関して二つの技術委員会の設立が決議された.本講演では,これまで提案されてきた評価方法の概要・課題,CIEの最新動向,内外での演色性評価の現状・動向について紹介する.
(3)最近の規格動向について                講師:馬場護郎(村上色彩技術研究所)
色などに関係する国際規格には,ISO, IEC, CIE規格などがあり,これらは互いに対等のものとして尊重することを協定している.各国では,夫々国内規格(BS,DIN,ANSI,JISなど)を制定するが,原則として,国際規格と整合することとしている.国によっては,永い歴史をもつ業界規格が,国内規格より優先して使用される場合もある(SAE,TAPPI,AATCC,ASTMなど).これらの観点から,近年の規格制定の状態を述べる.

Ⅱ研究発表
現在,発表者を募集中です.10月末日までに内田(下記参照)に申し込んで下さい.

講演・発表会参加申し込み先:倉敷市立短期大学 内田洋子 e-mail:uchida@kurashiki-ac.cu.jp
氏名,所属,学会員または非学会員,メールアドレスを明記し,12月13日(木)までにお申し込み下さい.なお,各講演・各発表のレジュメは前もってメールにて配信いたします.