景色通信Vol.48『東京駅と丸の内』

  • 環境色彩研究会
  • 2013年03月06日

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景色通信Vol.48
『東京駅と丸の内』

2012年11月には下見を兼ねて独りで、12月には、「景観の色彩を考える会・まつど」の人たちと、浦安の人たちに同行して10 人ほどで、大規模改装が完成した東京駅と丸の内仲通りを対象に街並みウォッチングを試みました。
丸の内は、オフィス街としては、日本一の街並み景観をもつ地域であると認識しながら、参加者の目線から見た、建物、屋外広告、公共サイン、彫刻、ストリートファニチャー、歩道、街路樹、ショーウインド、街のアクセントカラーとして活きる色の他に、街の好ましくない光景もあればと思い、参加者それぞれの感性で、テーマを割り振って写真を撮りながら歩いてみようという、気楽なウォッチングです。そうは言っても、街並みウォッチングには、事前に取り組み方を、はっきりとしておく必要があります。
1、どんな目的で何を見つけて、結果をどう使うのかを決める。
2、どんなコースで、誰が何を中心に調べるか、手段も含めて決める。
3、調べたことを、誰に集め、どう編集するかを決める。
4、成果品をどう使い、どう公表するかを決める。
というような、ことです。
松戸と丸の内では比較にならないと考える前に、良い手本を持つことが大切です。松戸駅の改修工事の計画が進んでいます。このようなチャンスを活かして松戸の景観を考えることが、会の使命でしょう。
地道な積み重ねで、良い結果がもたらされることを期待しています。(永田泰弘)


新丸ビルのテラスから見下ろす東京駅


東京駅を眺める絶好のビューポイントになる新丸ビル6階テラス


東京駅丸の内北口ホールの天井ドームを見上げる


クリスマスの装飾が目を惹く歳末の丸の内