2015年1月25日(日)桑名市「六華苑(旧諸戸清六氏邸宅)見学・「船津屋」新年会

  • くらしの色彩研究会
  • 2015年01月27日

2015年1月25日(日)
桑名市「六華苑(旧諸戸清六氏邸宅)見学・「船津屋」新年会

晴天に恵まれた1月下旬の三重県桑名市、参加者16名で新春見学会と新年会が開催された。
先ずは、「六華苑」を歴史ガイドの方の案内で見学した。
「六華苑」は山林王と呼ばれた二代目諸戸清六氏の邸宅である。大正2年(1913年)竣工の木造2階建てに4階建ての塔屋を持つ洋館(ジョサイア・コンドル設計)と木造平屋建ての和館から成り、蔵や池泉回遊式庭園もある、敷地面積18,000平方メートル余りの邸宅である。設計当初は3階だったという塔屋は、清六氏が「揖斐川を見渡せるように」と4階建てに変更したそうで、その塔屋には、当時珍しい「曲面ガラス」が窓枠にはめ込まれている。当時の日本には曲面ガラスを製造する技術が未だ無く、全て輸入されたそうである。また、随所に洋と和が美しくコラボレートしている外観・内装で、ガイドの方の説明に聞き入りながらのあっという間の見学だった。
この美しい洋館は外壁等の痛みが激しく、昨年2014年に修理・外壁塗装工事が行われ、101年ぶりに建設当時の美しい姿に甦ったのだが、経年退色も考慮してか、パンフレットの写真より(塗装前)彩度がかなり高く感じられる色であった。

見学の後は、明治8年創業の老舗料亭「船津屋」での新年会を行った。
会食をしながら、参加者からの「色の小ネタ」披露もあり、大変興味深い内容や楽しい小ネタ満載の新年会となった」。会食後は、「船津屋」の見学もさせていただき、歴史ある魅力的な空間に見入っていた。

冬の空気の澄み切った中、様々な美しい色彩も楽しめ、充実した見学会・新年会になった。