2016年6月4日(土)5日(日)日本色彩学会第47回全国大会名古屋 報告

  • くらしの色彩研究会
  • 2016年06月07日

2016年6月4日(土)5日(日)日本色彩学会第47回全国大会名古屋

ポスター発表について

今回の大会では、「NCS色空間極低彩度領域のパーソナルカラーフォーシーズン分類と配色調和の評価」というタイトルでポスター発表を行った。2015年からパーソナルカラーの4つのシーズンの色が、表色系NCSの色空間上にどのように分布しているのかを把握するべく研究をしている。2015年の学会では、色相が分かりやすい彩度領域(c>05)の色について、4シーズンの分布傾向とそこから考察される4シーズンカラーの分類基準について報告した。今回は彩度が極めて低い領域(c≦05)の4シーズンの分布の報告をメインとし、それに加えて、4シーズンの典型的な色と極低彩度色およびモノトーンとの配色調和を問うアンケートを実施し、その結果も報告した。

カラーデザイン発表について

今回の大会では、「香りからイメージする配色表現」として、デザインワークを行なった。これは、前回ポスター発表した「香りからイメージする配色表現Ⅱ」で示唆された「複雑な香りを視覚で伝えられる配色の表現力」を実際に利用する例として作成したパッケージデザインである。具体的には4種の香りのアロマソルトを用意し、各香りのイメージからカラーリストがバーコード型の配色を作成。出来上がった配色からデザイナーがパッケージデザイン用の配色を決定し、それを素に箱パッケージとラベルのデザインを作成した。
来場された方々が、香りを嗅ぎながら展示されたパッケージを確認され、その際にいただいた意見は大変参考になった。