日本色彩学会関東支部  2011関東支部大会 《 関東支部総会 + 公開シンポジウム 》

  • 2011年01月13日

[2011-03-19] 東北関東大震災の影響により,下記の予定から変更になっています.
新しいご案内をご覧ください.
●東北関東大震災に伴う3月26日支部イベント変更のお知らせ
●関東支部総会(3月26日)の開催時間変更ならびに委任状・書面議決について

関東支部長 松田陽子

日本色彩学会関東支部では,2011関東支部大会を下記の通り開催いたします.奮ってご参加下さい.

【日   時】 2011年3月26日(土) 13:00~17:10 ( 懇親会17:30~19:30 )
・13:00~13:50 2011(平成23)年度日本色彩学会関東支部総会
・14:00~17:10 公開シンポジウム:色と形の現象と科学 -「見える」の不思議・「見せる」の秘密

【会   場】池坊お茶の水学院4F 404教室 (〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3)
御茶ノ水駅(JR中央.総武線 御茶ノ水橋口/東京メトロ丸の内線)下車 徒歩5分
新御茶ノ水駅(東京メトロ千代田線B1出口)下車 徒歩8分
アクセスマップはhttp://ocha.ikenobo-c.ac.jp/school/access.htmlをご参照下さい。

【参加申込み】シンポジウム・懇親会の定員は70名です.ご参加を希望される方は,記載事項を明記して
3月18 日(金)迄にお申し込み下さい.なお,総会への出席届けは不要です.

申 込 先: 関東支部事務局( e-mail:kanto@color-science.jp fax:045-566-1374 )
記載事項: ①氏名 ②連絡先 ③会員(名誉/正/賛助/学生) 非会員(一般/学生)の別 ④懇親会参加の有無
参 加 費: シンポジウム ( 1,000円 )   懇親会 ( 3,500円 )

―【プログラム】―

■ 2011(平成23)年度関東支部総会 (13:00~13:50)

関東支部の活動方針を決定する重要な会議です.支部所属会員各位には,万障お繰り合わせの上ご出席をお願いします.

【議  案】・平成22年度事業報告、平成22年度収支報告、監査報告
・平成23年度事業計画、平成23年度収支計画、支部役員改選、その他

■ シンポジウム:色と形の現象と科学 ― 「見える」の不思議・「見せる」の秘密 (14:00~17:10)

昨今,色や形の錯視や,3D技術の進化など視覚現象をとりまくホットな話題が人々の関心をさらっている.今年の関東支部大会シンポジウムでは,色彩学に携わる者としても欠くことのできないこれらの事象をテーマに,驚きと謎に満ちた視覚情報処理の世界「見える」の不思議と,それを積極的に利用した最新技術の世界「見せる」の秘密という二つの側面から考察する.

講演1 「見える」の不思議 ― 眼を開ければ見えるのか (14:05~14:50)
鈴木恒男 氏 (慶應義塾大学教授)

我々は見ることに関してあまりにも当たり前の行為として考え,眼を開けさえすれば見えると考えているが,見るとの行為はそんなに簡単なものなのだろうか.見るために必要な器官である,眼の構造からスタートして網膜に映った光学像と我々の認識とのギャップから見ることを考える.さらに,形や色を見ることの疑問も考える.

講演2 物理的存在と知覚的存在 ― 錯視の現象学 (14:55~15:40)
坂田勝亮 氏 (女子美術大学大学院教授)
視覚は網膜像から外界を認知するための感覚であるが,同じ網膜像が必ずしも同じ知覚像を生起するとは限らない.ここではいったん視覚のメカニズムに関する議論を離れ,様々な現象のデモンストレーションを通して,単純に見えの面白さから人間の視覚について考えていく.そのうえで,人間科学の発展とその根源的方法論について考察を進めていく.

講演3 立体視とは何か? 3次元映像ブームは何故繰りかえすか? (15:50~16:35)
斎田真也 氏 (神奈川大学教授)
私達は3次元の世界に住んでいる.しかし光を受け取る網膜は膜であるからして2次元の光学器官である.しかし人間には水平方向に離れて2つの眼があるので三角測量の原理で3次元情報を得ていると理解されている.確かにその原理で古来から今日に至るまでの3次元表示技術は成り立っている.では,片眼を閉眼したらどうなるか?やはり立体知覚は成立している.講演ではこの様な疑問に答えながら3次元表示技術を概観してみたい.
総合討論 モデレーター:岩井 彌 氏 (パナソニック電工)  (16:40~17:10)