高野山の山王院の前にある鳥居

色風景の詳しい説明

檜皮葺きで入母屋造りの屋根を持つ山王院(さんのういん)の前に立っている鳥居です。この鳥居の上部は、下部よりも狭くなっていること、そして、この鳥居の笠木(かさぎ)には見事な「反り」が見られることが、確認できます。その2点には、日本の美意識が反映しています。山王院の創建は、816年と推定されています。

"美しい"と感じる理由や思い出

この鳥居の上端に渡された横木は、笠木(あるいは、冠木・かぶき)と呼ばれ、「反り」の美しさが見られます。この鳥居の笠木の下にあり、柱頭の上にのっている横材は、島木と呼ばれ、朱塗りされています。木造では、このように島木が朱塗りされるのが普通で、鳥居の柱脚部(亀腹)の色が、笠木の色と一致しているように見えます。典型的な明神鳥居の造りになっています。

色風景に出会える時期

9月
9月の雨上がりの鳥居の一枚

色風景に出会える場所

和歌山県
伊都郡高野町高野山

居住経験

 

主要な色彩

白, グレー, 赤, 緑, 茶

推薦者

吉村耕治

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