島根・広瀬の本然院の屋根

色風景の詳しい説明

島根県安来市広瀬は、出雲の国の東部に位置し、尼子氏の月山富田城址のある町である。この地は同県西部の石州瓦の産地の石見の國に近く、出雲の国で採れる来待石を釉薬とした赤褐色の粘土瓦で葺かれた屋根の景観に特徴がある。石州瓦は赤みの強い「本来待」から「銀黒」までの色域をもっている。石州瓦は三州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦のひとつであり、1200℃で焼成された耐凍性の良さも特徴の一つである。広瀬の飯梨川沿いのお寺の本然院ほか三箇寺の屋根を調べたところ、何れも入母屋造りの大屋根に、現代の製造による、色と形が均一な石州瓦の赤みの強い「本来待」の瓦が葺かれていた。

"美しい"と感じる理由や思い出

広瀬は戦国時代に滅びた尼子氏の城下町であり、城址内に永田家の菩提寺があって、法事などで訪れる機会もある。父の生家の近くの家で「三日月に祈る」で有名は山中鹿之介が幼少期を過ごしたという伝説も懐かしい。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

島根県
島根県安来市広瀬町

居住経験

 

主要な色彩

赤, 緑(赤、赤褐色。背景の緑。)

推薦者

永田泰弘

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