岩国徴古館

色風景の詳しい説明

戦時中に建造された珍しい博物館。時代を感じさせない斬新なデザインで、現在も重厚荘厳な石造りとピンク色の窓枠のコントラストが目をひく。設計は、建築音響学で有名な建築家・佐藤武夫(1899-1972)で、現在は有形文化財に指定されている。鉄の代わりに竹筋コンクリートを使用したり、灯火規制のため天窓から自然光を取り入れるなど、戦時中ならではの工夫が多々ある。内部も、錦帯橋を模した柔らかいアーチ状の柱が真っ白な漆喰で仕上げられていて美しい。

"美しい"と感じる理由や思い出

佐藤武夫のことば: 「クラシカルな建築の中には今も脈々として生きている建築精神というものがあります。それはいつまで経っても変わるものでもないし、いつまで経っても古くなるものではないのです。創造という美しい言葉に追いまくられていたずらに異常なもの、珍奇なものに食いつくのを、私は自ら押さえたいと思っているんです。全人間的な立場から、古い建築を偏見なしに見たり学んだりしなければならない、というのが私の考えなんです。」 (佐藤武夫火燈窓相模書房1969年)

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

山口県
岩国市

居住経験

 

主要な色彩

ピンク, グレー

推薦者

川澄未来子

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