光を吸収する多様な黒

色風景の詳しい説明

野尻湖の冬景色である。冬、厚い雲に覆われているときは、昼間でも暗い。山々や木々に積もった雪が少ないとなおさらである。少し雲の間から光が差し込むと黒が一言では言えなくなるようなバリエーションを見せる。湖面の黒、木の黒、遠くの山肌の黒、雲の黒。足元の雪と太陽が透かす雲の白に挟まれたモノトーンとは言いたくない白と黒の世界。

"美しい"と感じる理由や思い出

10年ぶりのスキー、山頂について山下を見下ろし、凍てつく指でシャッターを押した。冷たい空気と光の登場で変化する見晴らし。華やかさはないが、白と多様な黒の組み合わせでそこに形作られる色の景色だから美しいのか、もしくは黒色や白色の持つ色の印象がそう思わせるのかはわからないが、その景色に心華やいだのは確かである。

色風景に出会える時期

2月

色風景に出会える場所

長野県
信濃町

居住経験

なし

主要な色彩

白, 黒

推薦者

MW

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