名古屋城天守閣

色風景の詳しい説明

現在、名古屋城が建つ場所には、那古野城と呼ばれる城が室町時代から建っていました。城の主は今川氏、織田氏と変わり、1582年(天正10)廃城となりますが、豊臣方と戦う日に備えて大坂と江戸を結ぶ東海道の防衛を固めるため尾張に徳川の砦を置く必要があったので徳川家康は天下統一のため、この地に再び城を築くことを決意します。1612年(慶長17)に完成した天守閣は、史上最大級の延床面積を誇った五層五階地下一階の建造物で、城郭としては国宝第一号に指定されました。 1945年(昭和20)、戦災により焼失しましたが、戦後、市民の寄附により鉄骨鉄筋コンクリート造の建造物として再建されました。名古屋城の縄張は、戦国時代の城の攻め込みにくさを重視した複雑な縄張に比べると、直線的でシンプルです。四方を空堀で囲んだ本丸の南東に二之丸、南西に西之丸、北西と北に御深井丸(おふけまる)を配置した梯郭式。曲輪は方形で直線上に配置された単純な構成です。天守の屋根は、2層目以上のすべてが軽量で耐久性のある銅瓦で葺かれています。慶長年間に建てられた当時の大天守の屋根は、最上層にのみ銅瓦が葺かれていましたが、1755年(宝暦5年)の大天守修復工事で、現在の再建天守に見られる銅瓦葺とされました。

"美しい"と感じる理由や思い出

名古屋城の色風景上の特徴は、天守閣の屋根が銅板葺きで、明るい緑青色を呈し、残存している天守閣の中で、唯一の特徴を持っている点です。伝統的な日本建築の中で、軽快な色彩を持つ屋根の魅力に惹かれます。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

愛知県
名古屋市

居住経験

なし

主要な色彩

白, 黒(緑青色、金色)

推薦者

永田泰弘

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