東京・芝・増上寺三解脱門

色風景の詳しい説明

 増上寺は、浄土宗の七大本山の一つで、もと光明寺と称し空海の弟子宗叡により創設された真言宗の寺です。その後、元中2年(1385)に聖総が浄土宗に改宗し増上寺と改称しました。  徳川家康の菩提寺になり,慶長3年(1598)現在地に移転しました。  以来、徳川家の保護を受けて関東十八壇林の筆頭になり、17世紀中頃の増上寺は、広大な寺有地に百二十以上の堂宇と百数十軒の学寮が甍葺きの屋根を並べ、僧侶三千人の大寺院でした。  苦難の明治期と太平洋戦争中の空襲により徳川家霊廟や五重塔等大部分の遺構を失った増上寺は昭和49年(1974)に悲願の大殿再建を果たします。地名の「大門」(だいもん)は、増上寺の旧総門のことです。  1622年建立の二重門(重層で、各層に屋根が付く門)の巨大な山門の三解脱門は戦災をまぬがれた建物の一つで、この門をくぐると、三つの煩悩(むさぼり・いかり.おろかさ)から解脱できるとされます。

"美しい"と感じる理由や思い出

 三解脱門は、二層の屋根で、入母屋作り本瓦葺き。大棟は銅板を使用しており、木部は彩度の高い朱色に塗装されていて、広い道路に面しており、都民の目に止まりやすい大きな山門である。東京タワーも間近で、東京の大寺院という印象が強い。大都会のオアシス的な不調和感が逆に美しい。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

東京都
東京都港区芝公園4-7-35

居住経験

なし

主要な色彩

グレー(朱色、緑青色)

推薦者

永田泰弘

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