朱色の魅力・山梨・甲斐善光寺本堂

色風景の詳しい説明

 正式名称は定額山浄智院善光寺です。甲州善光寺、甲府善光寺とも呼ばれています。 甲斐善光寺は永禄元年(1558)、甲斐国国主武田信玄によって山梨郡板垣郷に創建されました。 開山は信濃善光寺大本願三十七世の鏡空です。 信玄は信濃善光寺本尊の善光寺如来を永禄元年に甲斐へ持ち帰っています。 甲斐善光寺の造営は長期に渡り、善光寺如来は仮堂に収められ、永禄8年に本堂が完成し、入仏供養が行われたといいます。 その後、山門、本堂とともに焼失しましたが、後に再建され、現在のものは桁行およそ17m、梁間およそ7m、棟高およそ15mの 大建築になっています。 門の両脇には未完成の仁王像が祀られています。山門も本堂も重要文化財に指定されています。

"美しい"と感じる理由や思い出

 朱塗りの建物は、古くから神社仏閣の塗装に多く使われてきました。
朱色の塗装に使う真朱、辰砂、真赭(まそお)などと呼ばれる硫化水銀を主成分とする赤色顔料は、高価であったため、限られた用途にだけ使われてきました。
この彩度の高い朱色は、神社仏閣建築に使われたことから、日本の風景を代表する建築色彩として定着してきました。
甲斐善光寺は日本有数の朱塗りの大建築伽藍として魅力があり初めて見て大好きになりました。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

山梨県
山梨県甲府市善光寺3-36-1

居住経験

なし

主要な色彩

白, 黒, 赤, 緑(朱色)

推薦者

永田泰弘

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