朱色の魅力・東京・新井薬師・薬師堂

色風景の詳しい説明

 真言宗豊山派の新井山梅照院薬王寺は、天正4年(1586)、僧・行春により創建されました。  新井薬師は、特に眼病治癒の利益(りやく)に関して有名になり古くから親しまれています。  新井の名は当地で新たに井戸を掘ったことに由来するもので、当寺の井戸水(白龍権現水)は、一般に開放されており、飲用水として多くの人がここの水を汲みに来ます。  病気や苦悩を癒すことにすぐれている薬師如来は「医王」とも呼ばれ、阿弥陀如来の西方極楽浄土と対をなす東方浄瑠璃という浄土に住され、現世での肉体的な病苦のみならず、来世にまで福徳・利楽を与えて下さるというので信仰されています。  空海作と伝承されている本尊は、表を薬師如来、裏を如意輪観音とする二仏一体の像であるとされ、12年に一度、寅年に開帳されます。

"美しい"と感じる理由や思い出

 薬師霊堂は小規模ではあるが、宝形造り二層構造で朱色の柱と梁、緑青色の窓格子の配色が白壁の中で気持ちの良い補色対比を構成しており、その単純な簡素さに心が惹かれます。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

東京都
東京都中野区新井5丁目3-5

居住経験

なし

主要な色彩

白, グレー, 赤(緑青色)

推薦者

永田泰弘

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