有松絞りの着物で歩く有松

色風景の詳しい説明

江戸時代から絞り染めの産地として栄えてきた有松地区は、特色ある街並みが評価されて重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。目抜通りには江戸時代の面影が残っており、軒下にはところどころ藍色に染められた暖簾が揺れています。夏には浴衣で歩く人も多い通りです。

"美しい"と感じる理由や思い出

30年前に母と一緒に有松を訪れた時、笹加(竹田嘉兵衛商店)でみつけた正絹の反物が気に入って、総絞りの着物をあしらえました。着る機会なく30年もの年月が流れてしまったのですが、このたび長女が着てくれました。せっかくなので、有松に出向いて目抜通りを歩いてみたところ、やはりこの絞りにはこの街並み!というぴったりの相性で、気分もあがりました。偶然通りがかった有松染めの職人さんも寄ってこられて、使われている技法が珍しく今はもう引き継がれていないとのことでした。有松絞りには、鹿の子絞り、三浦絞り、巻き上げ絞り、筋絞り、水帽子絞り、蜘蛛絞りをはじめとして100種類以上の技法があるそうです。職人さんが丁寧に染めてくださったものなので、大切にしなければなりません。同じ名古屋市に住んではいますが、この絞りも故郷に帰ることができて、きっと嬉しかったことでしょう。

色風景に出会える時期

12月

色風景に出会える場所

愛知県
名古屋市緑区

居住経験

あり

主要な色彩

グレー, 茶, その他(藍)

推薦者

川澄未来子

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