同系色の調和は街並みの基本

色風景の詳しい説明

都市景観の基本はその地域に合うテーマカラーが大切である。この画像は特殊なカラーではあるが、分かり易い実例として呈示した。 偶然か郵便局のシンボルカラーの赤と少林寺拳法の日本の本部のドームの色が類似であったためか、示し合わせた様に街並みを形成し始めている。 実際には街並みはこの様に単純ではないが、簡単な協調性でも現代日本人が最も不得手な分野である。諸外国の例も、江戸期までの例を見るにつけ、大人の常識が当たり前の日本になって欲しいと、環境ディレクターとしては常に願っている。 電柱でさえ、国会議員も、経済界も、知識人も、金が掛かるなどを理由に放っておく程度の民度を超えて、慈しみの優しい国を、心の文明をも期待したいと思う。

"美しい"と感じる理由や思い出

環境とは自然と風土と歴史と未来へのビジョンがなければ、住むに値する魅力ある皆のための幸せな国はない。昔パリの凱旋門から遥か先に望む副都心ラ・デファンス建設中を一人視察に行き、インフォーメイションで聞いた話に、いかなる建設中でも、そこに住む人、毎日通る人にとって大切な人生であり、美しく保つ義務があると聞いた。また建設現場に建築の学生が通う大学もあると。そして現場の人工地盤から遙かに凱旋門が見えた。これだけで副都心のコンセプトを納得出来た。
古代の為政者も戦国武将も、空海様も、光秀天海僧正も東照宮も江戸の都市デザインも。家康様の岡崎城は大樹寺の大門から50年前にはっきりと見えた。今は微かに見えるだけになったが。遙か何百キロの軸線を、都市や施設のコンセプトにしたのには、それ自体が指導者の未来を見通す力であり美学であると思う。

色風景に出会える時期

いつでも

色風景に出会える場所

高知県
多度津町

居住経験

なし

主要な色彩

白, グレー, 赤

推薦者

林 英光

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